カナダで開催されたUCIトラックネイションズカップ第2戦の女子ケイリンで佐藤水菜(チーム楽天Kドリ―ムス)が銀メダルを獲得。梶原悠未は女子オムニアムで4位、内野艶和と組んだマディソンでも4位と惜しくもメダルを逃した。



決勝戦のフィニッシュ。ハンドルを投げ込む佐藤水菜(チーム楽天Kドリ―ムス)決勝戦のフィニッシュ。ハンドルを投げ込む佐藤水菜(チーム楽天Kドリ―ムス) photo:JCF
ワールドカップの後継大会として発足したトラックレース界最高峰の舞台であるUCIトラックネイションズカップ。イギリス・グラスゴー大会に続く第2戦が5月12日(木)から5月15日(日)にかけてカナダ・ミルトンで開催され、日本勢も男女の長短距離種目合わせて選手13名がメダルやUCIポイント獲得、そしてパリ五輪を見据えて各国の競合選手と渡り合った。

日本選手団によるメダルが生まれたのはお家芸とも呼べる女子ケイリンだった。佐藤水菜と小林優香(JAPAN/チーム楽天Kドリ―ムス)が勝ち上がった決勝戦では大規模落車が発生し、佐藤はミシェル・ケルシー(カナダ)とリアソフィー・フリードリヒ(ドイツ)に続いて3位フィニッシュしたが、2位フリードリヒは落車の原因を作ったとして降格処分に。佐藤が繰り上がりの2位銀メダルとなり、小林も含め落車に巻き込まれた全員が3位銅メダルという扱いになった。

2位銀メダルを獲得した佐藤水菜(チーム楽天Kドリ―ムス)2位銀メダルを獲得した佐藤水菜(チーム楽天Kドリ―ムス) photo:JCF
昨年のトラック世界選手権の女子ケイリンで2位に入り、ケイリン女子日本代表初の世界選手権メダル獲得を射止めていた佐藤だが、「悔しいというのが一番大きい」とコメント。「自分のレベルを確かめるという意味でも、決勝戦のトップ6人で戦える機会で、落車があってのこの結果なので喜べないというのが一番大きいです。敗者復活戦から準決勝までは自分の中ではここ最近一番の出来でした。次のアジア選手権では表彰台の真ん中を狙って頑張ります」とコメントを残している。

女子オムニアムの梶原悠未(JAPAN/TEAM Yumi)は4位。メダルまであと一つ届かず女子オムニアムの梶原悠未(JAPAN/TEAM Yumi)は4位。メダルまであと一つ届かず photo:JCF
窪木一茂と橋本英也ペアで臨んだ男子マディソンは6位窪木一茂と橋本英也ペアで臨んだ男子マディソンは6位 photo:JCF
また、第1戦の女子エリミネーションで優勝した梶原悠未(JAPAN/TEAM Yumi)は、女子オムニアムでロードの世界女王であるエリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード)らと激しい勝負を繰り広げた。序盤種目で出遅れた梶原エリミネーションで2位になるなど追い上げたものの、最終的に届かず4位に。内野艶和と組んだマディソンでも4位と惜しくもメダルを逃しす結果となった。

第1戦のマディソンで2位銀メダルを獲得していた窪木一茂は、橋本英也とのペアで臨んだ今大会同種目で6位。2大会連続のメダルは逃したものの、ネイションズカップのシリーズランキングでは首位となっている。

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