アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオは今年ヘント〜ウェヴェルヘムを制したビニヤム・ギルマイ(エリトリア)との契約更新を発表。契約は2026年までの4年間で、ギルマイは「家族みたいなこのチーム以外に僕の居場所はない」と喜びを語っている。



2022年ヘント〜ウェヴェルヘムを制したビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)2022年ヘント〜ウェヴェルヘムを制したビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) photo:Gent-Wevelgem
アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオが4月30日に発表したプレスリリースによれば、契約は2026年までの4年間。現在22歳のギルマイは26歳までベルギーのワールドチームに在籍することとなる。

「まるで家族みたいなこのチーム以外に僕の居場所はない。2026年までこのジャージを着用できることに、いまだかつてないほどのモチベーションを感じている。このチームは僕を幸せな気持ちにさせてくれ、それが1番大事なことだ。それが自分の力を最大限に発揮することに繋がるのだからね」とギルマイはリリースの中で語る。

別府史之が加入した2020年のNIPPOデルコ・ワンプロヴァンスでプロ入りしたギルマイは、チームが解散した2021年のシーズン途中からアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオに加入。今季はトロフェオ・アルクディア(1.1)でトップスプリンター相手に勝利を挙げると、ロンド・ファン・フラーンデレンの前哨戦である石畳セミクラシック「ヘント〜ウェヴェルヘム(1.2.UWT)」で、アフリカ人選手として初優勝を飾った。

「僕はこのチームのおかげでアフリカ自転車界の歴史に名を残すことができた。そして今後もこのチームと共に歩んでいくことは、同じアフリカの人たちも喜んでくれるだろう。僕とチームの繋がりによって、今後数年間で多くの忘れがたい瞬間を共有したい」とコメントするギルマイ。

4年という長期契約を結んだビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)4年という長期契約を結んだビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) photo:Intermarché-Wanty-Gobert Matériaux
チームのパフォーマンスマネージャーであるアイケ・ヴィスベック氏はプレスリリースの中で「将来のビジョンとしてギルマイをフランドルクラシックとスプリントレースで活躍できる選手に育てていきたい。我々にはギルマイを次なるステップに導く明確なアイディアがある。我々は自信を持って彼の将来を見据えているよ」と語った。

一時はイネオス・グレナディアーズへの移籍も報道されていたギルマイ。しかしこのベルギーチームで、同じく2026年まで契約を結ぶジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)やレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)たちに並ぶ活躍が期待される。

ヘントで勝利を飾って以来レースから遠ざかっているギルマイは、本日5月1日に行われるエシュボルン・フランクフルト(1.UWT)に過去4連覇した経験を持つアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)と共に出場。その後は5月6日開幕のジロ・デ・イタリア(2.UWT)でグランツールデビューを果たす予定だ。


text:Sotaro.Arakawa

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