イタリアン・レーシングサドルブランドのフィジークが、3Dプリントパッドを搭載したVENTO ARGO ADAPTIVEを発表した。定番のANTARESシリーズに採用されてきた3Dプリント技術が、スプリンターなどに適したショートノーズモデルに投入され、その選択の幅を広げた。



フィジーク VENTO ARGO ADAPTIVE R1フィジーク VENTO ARGO ADAPTIVE R1 (c)カワシマサイクルサプライ
イタリアンレーシング・サドルブランドとしてお馴染みのフィジーク。定番のARIONE、ANTARES、ALIANTEという3種類のモデルに加え、近年レースシーンでトレンドとなっているショートノーズモデルのARGOを揃え、様々なニーズに応えられるプロダクトラインアップを用意しているブランドだ。

ショートノーズサドルは前乗りポジションをとり、ハイパワーをかけるペダリングを行いやすくするためのモデルであり、平坦路をハイスピードで駆け抜ける選手やスプリンターに適したサドルとして様々な選手に選ばれている。

三次元の格子状パッドが優れた性能を実現する三次元の格子状パッドが優れた性能を実現する (c)カワシマサイクルサプライ
ARGOのレーシングモデルであるVENTOシリーズではノーズが前下がりにデザインされていたり、大きなセンターカットが設けられていたりと、深い前傾姿勢でペダリングすることを前提とし、サドル/体に掛かる圧力を考慮した設計が施されていることが特徴だ。

そんなVENTO ARGOに、フィジークが持つ膨大なサドル圧マッピングデータを反映させた3Dプリント技術が投入される”ADAPTIVE"モデルが登場する。3Dプリントで実現したのは、三次元で構成する格子状のパッドだ。

カーボン強化ナイロンシェルを採用しているカーボン強化ナイロンシェルを採用している (c)カワシマサイクルサプライ
点と点の距離や点を繋ぐ支柱の太さなどを調整することで、座面の硬さをシームレスに変化させることができ、一般的なクッション材では成し得なかった快適性を実現するという。深い前傾姿勢で、サドルに高い圧力がかかるARGOでは、その性能を十分に発揮してくれるだろう。

VENTO ARGO ADAPTIVEのラインアップはR1とR3の2種類で、それぞれに幅も140mmと150mmが用意される。いずれもカーボン強化ナイロンシェルが採用され、R1はカーボンブレイデッドレール、R3はK:iumレールという違いとなっている。価格はR1が45,800円(税込)、R3は39,200円(税込)。

フィジーク VENTO ARGO ADAPTIVE R1フィジーク VENTO ARGO ADAPTIVE R1 (c)カワシマサイクルサプライ


フィジーク VENTO ARGO ADAPTIVE R1
サドル長:265mm
幅:140mm/150mm
重量:190g(140mm)/196g(150mm)
75mm幅部分の高さ:45.5mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:114mm
レール:10×7mm カーボンブレイテッド
シェル:カーボン強化ナイロンシェル
価格:45,800円(税込)

フィジーク VENTO ARGO ADAPTIVE R3
サドル長:265mm
幅:140mm/150mm
重量:224g(140mm)/230g(150mm)
75mm幅部分の高さ:45.5mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:114mm
レール:7×7mm k:ium 中空レール
シェル:カーボン強化ナイロンシェル
価格:39,200円(税込)