2022年3月25日、大阪府堺市にシマノ自転車博物館がオープンする。訪問して取材した同館の施設の概要をWEBツアー形式で紹介するとともに、同館の神保正彦さんに同館リニューアルの意義や今後目指すところについて伺ったお話をお伝えしよう。



ここへ来れば、だれもが自転車に乗りたくなる――がコンセプト

シンプルでモダンなシマノ自転車博物館の外観。シマノ本社の設計を手がけた建築事務所が同館の設計にも携わっただけに、シマノ本社の社屋に通じるデザインコンセプトとなっているシンプルでモダンなシマノ自転車博物館の外観。シマノ本社の設計を手がけた建築事務所が同館の設計にも携わっただけに、シマノ本社の社屋に通じるデザインコンセプトとなっている photo:Masanori Asano

シマノ創業70年の翌年にあたる1992年に大阪府堺市の大仙公園内にオープンした自転車博物館。同館のオープン30年を迎えた2022年、堺東駅から徒歩5分の場所に新博物館を新築し移転。施設名も「シマノ自転車博物館」となった。シマノの名を冠するが、株式会社シマノではなく、公益財団法人シマノ・サイクル開発センターが運営する。

設計はシマノ本社などの設計を手がけた建築・設計事務所による。デザインコンセプトは「シンプル&ノイズレス」。1階部分はほぼ全面窓で開放的な雰囲気を醸しており、2階以上はシルバーの外壁に覆われモダンな印象だ。建物は地上5階建てで、展示スペースは1階、2階、4階にある。

シンプル&ノイズレスの展示を可能にしたデジタル解説システム。タッチパネル操作で展示物の概要や詳細を知ることができるシンプル&ノイズレスの展示を可能にしたデジタル解説システム。タッチパネル操作で展示物の概要や詳細を知ることができる photo:Masanori Asano
内装や展示もシンプル&ノイズレスの設計思想を貫いている。自転車に関する“博物”を美術館的に魅せるため、各展示物の説明などの情報を多く掲示するのではなく、デジタル解説システムによって説明する方式を採用。これにより、展示物周辺だけでなく、展示室全体をシンプルでクリーンな印象にしている。デジタル解説システムは、タッチパネルディスプレイを活用した解説システムで、小学校4年生程度の子どもでも分かるような基礎的な説明に加え、より詳しく知りたい人には詳細な解説も読めるようになっている。子どもから自転車について詳しく知りたい方まで満足できる展示になっているのが特徴だ。

また、見るだけの展示だけでなく、体感型の展示も設けることで、自転車の魅力を幅広い形で発信しているのも特徴だ。さらにその一環として、移転前から続いている大仙公園内(堺市)の「自転車ひろば」でのクラシック自転車のレプリカ体験や自転車乗り方教室は今後も継続される。

博物館の2階にある自転車ギャラリーの入り口前の吹き抜けからは、自転車ギャラリーの収蔵バイクだけでなく、3階の一般公開されていない収蔵庫のバイクの一部も見ることができる博物館の2階にある自転車ギャラリーの入り口前の吹き抜けからは、自転車ギャラリーの収蔵バイクだけでなく、3階の一般公開されていない収蔵庫のバイクの一部も見ることができる photo:Masanori Asano
展示面積は旧博物館のおよそ3.5倍の1858平方メートルに拡大。拡大した分は自転車の展示数を増やすのではなく、1台1台をゆったり見せるために使われている。同館の自転車の所蔵台数は462台で、このうちオープン当初は常設スペースを中心に86台を展示。それ以外の車両は2階の自転車ギャラリーや3階にある非公開の収蔵庫に保管されている。3階の収蔵庫は2階の自転車ギャラリー入り口付近の吹き抜けから窓越しに一部を見ることができる。常設展示の自転車の入れ替えは基本的にそれほど行わない予定とのことだが、「TOJなどのレースに合わせて当館所蔵のプロ選手が乗った実車を展示するなど、企画展を行うことも考えている」とシマノ自転車博物館の神保正彦さん。



シマノ自転車博物館、一足先にWEBレポート
【1階 ミュージアムプラザ】 フォトスポットや無料展示エリアを新設

玄関を入ってすぐのエントランスホール。窓際に自転車の歴史を彩ってきたクラシック自転車のレプリカが並ぶほか、オーディナリー型自転車と記念撮影できるスポットがある玄関を入ってすぐのエントランスホール。窓際に自転車の歴史を彩ってきたクラシック自転車のレプリカが並ぶほか、オーディナリー型自転車と記念撮影できるスポットがある photo:Masanori Asano
博物館の玄関を抜けるとすぐにエントランスホールがあり、入り口に記念撮影ができるフォトスポットが設けられている。右手には受付があり、1階の有料展示ゾーン、2階、4階の展示を見る場合は入館料を払い、チケットを購入し、チケットのQRコードを入場ゲートに読み取らせて入場する。空港のチェックインと同じ方式だ。

ゲートをくぐって有料展示ゾーンに入ると、展示全体の導入として二輪自転車の原型となったドライジーネの誕生から現在に至るまでの自転車の歴史を概観するヒストリーシアター「自転車の誕生とあゆみ」を楽しむ。

さらに先に進むと、シマノ自転車博物館としての自転車の定義が書かれている。「自分の力で思うがままに進み 行きたい場所へ好きなペースで行ける 限りなく自由な乗り物 自転車」とある。海外での自転車は二輪車や三輪車というような車輪の数に注目した呼び方が多い中、同館の自転車の定義は、人間がエンジンとなって自分の意思で制御して進む乗り物であると定義されているのが興味深い。

エントランスホール奥の堺と自転車の関わりを示す展示。動画による映像展示も楽しめるエントランスホール奥の堺と自転車の関わりを示す展示。動画による映像展示も楽しめる photo:Masanori Asano
新しくなったシマノ自転車博物館では、従来の博物館にはなかった無料で楽しめる展示も用意されているのが特徴。窓際には初めてクランクとペダルが付いたミショー型から現在の自転車の原型と言われるセーフティ型に至るまでのクラシック自転車のレプリカが誕生順に並べられている。また、エントランスホールをまっすぐ進むと、セミナーや企画展など多目的に使えるミュージアムスクエアがあり、この一角には鉄砲や自転車が並べられ、堺がいかにして自転車の町になっていったかを説明する展示が無料で楽しめる。

こうした無料の展示を設けた理由について、神保さんはこう説明する。
「南海電鉄堺東駅から徒歩5分、幹線道路沿いというアクセスの良さもあり、自転車に特に興味があるわけではない方の来場も見込んでいます。まずはぶらりと立ち寄った方が無料の展示を楽しんでいただくことで、堺が自転車の町であること、その堺に自転車の博物館があることを知っていただきたいのです」

【2階 ホワイトキューブ】 自転車の歴史、ひろがり、これからを3ゾーンでゆったりと展示
2階は大きな円弧状の壁が中央にあり、A~Cの3つのゾーンから構成される。Aゾーンは「自転車のはじまり」、Bゾーンは「自転車のひろがり」、Cゾーンは「自転車とこれから」というテーマで展示を行っている。

・Aゾーン「自転車のはじまり」
Aゾーンの「自転車のはじまり」。壁面にクラシック自転車が並んでいる。右手に見えるのがパノラマデッキで、最上部に登るとゾーン全体を見渡せる。映像作品の上映時にはデッキに座って鑑賞するAゾーンの「自転車のはじまり」。壁面にクラシック自転車が並んでいる。右手に見えるのがパノラマデッキで、最上部に登るとゾーン全体を見渡せる。映像作品の上映時にはデッキに座って鑑賞する photo:Masanori Asano
Aゾーンは、照明が暗めでプラネタリウムを思わせる落ち着いた雰囲気。壁面に二輪自転車の原型となったドライジーネをはじめ、自転車の誕生から発展期までを彩った自転車が展示されている。展示スペースは1台1台の自転車のスペースが十分に確保されていて、どの自転車のディテールもしっかり見られるのが印象的だ。

自転車の近くにはタッチパネル式のデジタル解説システムがあり、画面を操作することで展示物について概要から詳細まで知ることができるようになっている。これも空間をすっきりさせるのに役立っていると感じた。

二輪自転車の原型・ドライジーネ。左側にあるデジタル解説システムは、タッチパネル式の画面を操作することで展示物の詳細を学べるようになっている二輪自転車の原型・ドライジーネ。左側にあるデジタル解説システムは、タッチパネル式の画面を操作することで展示物の詳細を学べるようになっている photo:Masanori Asano
Aゾーンの右手には映画館の観客席を思わせる階段状のパノラマデッキが設けられたパノラマシアターがあり、定時になると自転車誕生のドラマを紹介する映像作品「発明家たちの夢」が上映される(毎時0分、20分、40分から上映。最初の上映10:20~、最終上映16:00~)。

この作品は自転車の礎を築いた発明家とその自転車の特徴を紹介する内容で、会場の壁面に6つ横並びになった画面で上映される。自転車が6つの画面を股にかけるように走る描写もあって、広い会場をうまく活用した演出が印象的だ。上映時は会場が暗くなり、映像の内容に関係する自転車がライトアップされる仕掛けもある。

・Bゾーン「自転車のひろがり」
Bゾーンの「自転車のひろがり」では、ロードバイクやMTB、実用車など、用途別に多様化した自転車をテーマ別に展示するほか、自転車の部品や技術に関する展示もあって見応えがあるBゾーンの「自転車のひろがり」では、ロードバイクやMTB、実用車など、用途別に多様化した自転車をテーマ別に展示するほか、自転車の部品や技術に関する展示もあって見応えがある photo:Masanori Asano
Bゾーンに移ると、場の雰囲気は一転し、ドイツ製の乳白色のガラス窓から自然光が入るようになっていて明るく華やかな雰囲気になる。Bゾーンではロードバイクや旅の自転車、実用車など自転車が多様化していく様子をテーマごとにバイクを展示して表現。

ゾーンの最初にある映像展示では「自転車の部品と役割」「自転車の科学」という映像作品で「自転車がなぜ倒れないのか」「自転車はなぜ楽に走れるのか」を科学的かつ分かりやすく解説。「小学校4年生程度から理解できる内容になっている」と神保さん。超文系脳の自分でも理解できる内容だった。

自転車をネジ1本単位までバラバラにし、自転車が精密部品の集まりであることを視覚的に分かるようにした展示も自転車をネジ1本単位までバラバラにし、自転車が精密部品の集まりであることを視覚的に分かるようにした展示も photo:Masanori Asano
さらに自転車を構成する部品をネジ1本、ベアリング1玉にいたるまで分解した展示も。これは自転車が精密な部品を組み合わせてできていることを視覚的に体感してもらうためのものだが、一つひとつのスモールパーツがずらりと並ぶと壮観だ。

Bゾーンでは体験展示も充実している。自転車の変速機とブレーキを体験できる展示では、実際にシフトレバーやブレーキレバーを操作して変速やブレーキがどのように動くかだけでなく、操作フィールも体験できる。また、フレームの製造工程を学べる展示では、金属フレームとカーボンフレームそれぞれの製造工程を紹介。

カーボンフレームの製造工程を映像で紹介する展示コーナーでは、横に実車を置き、軽さを体感できるようにしているカーボンフレームの製造工程を映像で紹介する展示コーナーでは、横に実車を置き、軽さを体感できるようにしている photo:Masanori Asano
金属フレームの製造過程を紹介するコーナーには、同じ体積の3種類の金属を用意し、持ち比べて重さを体感できるように工夫している金属フレームの製造過程を紹介するコーナーには、同じ体積の3種類の金属を用意し、持ち比べて重さを体感できるように工夫している photo:Masanori Asano
金属フレームの展示では同じ大きさのスチール、アルミ、チタンの金属塊が展示されていて、実際に持ち上げることで比重が違うことを学べるようになっている。カーボンフレームは実車を展示して持ち上げられるようになっていて、軽さを体感できるようになっている。カーボンフレームを採用するロードバイクの軽さは、普段軽快車にしか乗らない人には驚きだろうから、こうした体感型展示はスポーツバイクに興味を持つきっかけになるのではないか。

・Cゾーン「自転車とこれから」
Cゾーンの展示を象徴する大きな壁画「自転車とつくる好循環」。「自転車に乗るとどんないいことがあるのか?」を親しみやすいタッチの絵で紹介しているCゾーンの展示を象徴する大きな壁画「自転車とつくる好循環」。「自転車に乗るとどんないいことがあるのか?」を親しみやすいタッチの絵で紹介している photo:Masanori Asano
Cゾーンは「自転車とこれから」というテーマ。このゾーンを象徴する大きな壁画は、自転車に乗って得られる「よいこと」を自分の心と体に起こるプラスの変化、人とのつながり、社会に与える影響など多角的に紹介している。人・街・自然の観点から自転車とつくる幸せな社会を描いた「自転車とつくるサスティナブル社会」という映像展示もある。

これらの展示を見ると、自転車に乗るという行為が自分の心身の健康にとってすばらしい効果をもたらすだけでなく、社会や地球環境にもいい影響をもたらすことを改めて認識させられる。この展示を見れば多くの方が自転車に興味を持つに違いない。

車いすに付けられるアタッチメントタイプのハンドバイク。下半身が不自由な人でも自転車に乗ることができるこのバイクは、「だれもが自転車に乗りたくなる」というスローガンを象徴している車いすに付けられるアタッチメントタイプのハンドバイク。下半身が不自由な人でも自転車に乗ることができるこのバイクは、「だれもが自転車に乗りたくなる」というスローガンを象徴している photo:Masanori Asano
サイクルコンシェルジュ。タッチパネルで選択肢を選んで行くと、自分に合った自転車のタイプが分かるようになっている。サイクルコンシェルジュ。タッチパネルで選択肢を選んで行くと、自分に合った自転車のタイプが分かるようになっている。 photo:Masanori Asanoサイクルコンシェルジュの最後のサプライズは、自分にピッタリのバイクに乗る自分の顔ハメ写真を撮影できること。撮影した画像はQRコードで自分のスマートフォンなどにダウンロードできるサイクルコンシェルジュの最後のサプライズは、自分にピッタリのバイクに乗る自分の顔ハメ写真を撮影できること。撮影した画像はQRコードで自分のスマートフォンなどにダウンロードできる photo:Masanori Asano


さらに、車いすに付けられるアタッチメントタイプのハンドバイク、子どもを乗せられるトレーラーを着けたスポーツバイクなども展示。サイクルコンシェルジュのコーナーでは、自分のライフスタイルや興味にあった自転車を提案してくれるのだが、最後に思わずクスリとする楽しいサプライズもある。コンシェルジュが勧めてくれたスポーツバイクに乗る映像に、自分の顔を顔ハメパネルのように合成した画像を作れるのだ。

これらの展示は同館の「ここへ来ればだれもが自転車に乗りたくなる」というスローガンを象徴するものであり、自転車は誰もが楽しめるものだというメッセージを発信していると感じられた。

2階の自転車ギャラリー。館内に常設展示されている以外の貴重な自転車がずらりと並んでいる2階の自転車ギャラリー。館内に常設展示されている以外の貴重な自転車がずらりと並んでいる photo:Masanori Asano
自転車ギャラリーには、世界選手権やツール・ド・フランスなどで勝利を収めた往年の名選手の実車もある自転車ギャラリーには、世界選手権やツール・ド・フランスなどで勝利を収めた往年の名選手の実車もある photo:Masanori Asano
2階の最後のゾーンは自転車ギャラリー。世界選手権やツール・ド・フランスなどで勝利を収めたプロ選手の実車のほか、世界最高速を記録した自転車などが展示されている。自転車マニアなら間違いなく感動する“お宝”もたくさんあった。

【4階 自転車歴史回廊】 シマノ歴代コンポーネントの展示やデジタルアーカイブ検索が可能なライブラリーも

ストリート・オブ・バイシクル・コンポーネンツに展示されている歴代のシマノコンポーネント。写真はデュラエースAXストリート・オブ・バイシクル・コンポーネンツに展示されている歴代のシマノコンポーネント。写真はデュラエースAX photo:Masanori Asano
4階は同館のアーカイブ検索をしたり約5000冊にものぼる同館所蔵の書籍・雑誌の一部を閲覧できるマルチメディアライブラリー、シマノの歴代主要コンポーネントを展示する「ストリート・オブ・バイシクル・コンポーネンツ」、日本と世界の自転車誌年表、堺の自転車産業史年表からなる。

中でも「ストリート・オブ・バイシクル・コンポーネンツ」は初代デュラエースや1980年代に早くもエアロに着目したデュラエースAXなどをフルコンポで展示しており、サイクルマニアにはたまらない。マニアならマルチメディアライブラリーだけでも1日過ごせるかもしれない。

パソコンでのアーカイブ検索や自転車に関する雑誌や書籍を閲覧できるマルチメディアライブラリー。図書類の貸し出しは行っていないため、ここで閲覧するパソコンでのアーカイブ検索や自転車に関する雑誌や書籍を閲覧できるマルチメディアライブラリー。図書類の貸し出しは行っていないため、ここで閲覧する photo:Masanori Asano
この日は2時間ほどかけて回ったが、駆け足だった印象は否めなかった。じっくり展示を楽しむなら、1日では足りないかもしれない。そう感じるほど展示は充実していた。サイクリストなら一度は足を運ぶべきだし、子ども連れで社会科見学感覚で訪れるのも楽しそうだ。



自転車博物館・神保正彦さん 「自転車の価値を再確認してもらう施設を目指したい」

自転車博物館参与の神保正彦さん(右)と事務局長の長谷部雅幸さん(左)自転車博物館参与の神保正彦さん(右)と事務局長の長谷部雅幸さん(左) photo:Masanori Asano
自転車はマニアでなくても多くの人が一度は乗ったことがある身近な乗り物。身近にあるものだからこそ、マニア以外の人にもその良さに改めて気づいてもらい、「自分でも乗ってみたい」と思っていただくことが当館の目指すところ。当館では自転車を「自分の力で思うがままに進み、行きたい場所へ好きなペースで行ける限りなく自由な乗り物」と定義しているが、その魅力を伝えたい。自転車の価値を理解する人が増えることで、日本の自転車文化が醸成されることにつながると信じている。

堺は自転車の町と言われるが、多くの人は「自転車を作っている町」という認識だった。しかし、今後は自転車の楽しみ方や使い方を発信する町を目指さなくてはいけないし、当館がその役割を担っていきたい。



公益財団法人シマノ・サイクル開発センター シマノ自転車博物館
所在地:〒590-0073 大阪府堺市堺区南向陽町2丁2-1
電話:072-221-3196/FAX:072-221-3197

入場料:一般500円(団体20人以上400円)、高校生・大学生200円(団体20人以上150円)、中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添い1人は無料
開館時間:10:00~16:30(最終入場16:00)
休館日:月曜、祝日の翌日(土・日の場合は開館)、年末年始
アクセス:南海高野線・堺東駅(北西口)から徒歩約5分。車の場合は周辺の有料駐車場を利用

text&photo:Masanori Asano