3月14日、2022年ブエルタ・ア・エスパーニャに出場するチームが発表され、主催者招待枠としてブルゴスBHとエウスカルテル・エウスカディ、初出場となるエキポ・ケルンファルマが選出された。本大会は8月19日にオランダ・ユトレヒトで開幕する。



創設3年目にしてワイルドカードを獲得したエキポ・ケルンファルマ創設3年目にしてワイルドカードを獲得したエキポ・ケルンファルマ photo:CorVos
第77回ブエルタ・ア・エスパーニャに出場するのは18のワールドチームと、5つのプロチームからなる全23チーム(184名)。昨年のプロチームランキングにより自動的に出場権が与えられたアルペシン・フェニックスとアルケア・サムシックに加え、主催者招待枠(ワイルドカード)として3つのプロチームが選出された。

ブエルタ主催者のUnipublicによって選ばれたのは全てスペイン籍のチームであるブルゴスBHとエウスカルテル・エウスカディ、そして初出場となるエキポ・ケルンファルマだ。一方で2012年から連続出場していたカハルラル・セグロスRGAは落選となった。

創設3年目でブエルタの出場権を獲得したエキポ・ケルンファルマは、2021年にプロチームに昇格したばかりのチーム。しかしその運営母体であるガリビエル・スポルツ・アソシエシオンの歴史は古く、地元スペインで長くアマチュアチームを運営し、これまでオスカル・ロドリゲス(スペイン、モビスター)やマルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツ)、リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)などの育成に携わってきた実績を持つ。

今回の招待に受けてチームは「ブエルタ出場の報を受け、感謝と喜びに満ちあふれている。一つの夢が叶ったとともに、トップへと上り続けるモチベーションに繋がる快挙だ。出場を可能にしてくれた全ての人々に感謝する」とSNSと、喜びのコメントを発表している。

昨年に引き続きブルゴスBHとエウスカルテル・エウスカディもブエルタ出場を叶えた昨年に引き続きブルゴスBHとエウスカルテル・エウスカディもブエルタ出場を叶えた photo:CorVos
8月19日にオランダ・ユトレヒトで開幕を迎える2022年大会には、タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が総合3位と新人賞を獲得した2019年以来の出場を予定。4連覇がかかるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)とツール・ド・フランスに続く直接対決が実現する。他にもレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)やナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)、そして現役最後のグランツールとなるアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)が出場予定だ。

なお、UCI(国際自転車競技連合)は2023年からグランツールに出場するチーム数を最大22に制限したため、23チームによるブエルタは今年が最後となる。
ブエルタ・ア・エスパーニャ2022出場チーム
UCIワールドチーム
AG2Rシトロエン(フランス)
アスタナ・カザフスタン(カザフスタン)
バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)
ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
コフィディス(フランス)
EFエデュケーション・イージーポスト(アメリカ)
グルパマFDJ(フランス)
イネオス・グレナディアーズ(イギリス)
アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ(ベルギー)
イスラエル・プレミアテック(イスラエル)
ユンボ・ヴィスマ(・オランダ)
ロット・スーダル(ベルギー)
モビスター(スペイン)
クイックステップ・アルファヴィニル(ベルギー)
バイクエクスチェンジ・ジェイコ(オーストラリア)
チームDSM(ドイツ)
トレック・セガフレード(アメリカ)
UAEチームエミレーツ(UAE)
UCIプロチーム
アルペシン・フェニックス(権利獲得済み)
アルケア・サムシック(権利獲得済み)
ブルゴスBH(スペイン)
エウスカルテル・エウスカディ(スペイン)
エキポ・ケルンファルマ(スペイン)
text:Sotaro.Arakawa