UCI(国際自転車競技連合)が、今年9月のロード世界選手権からの女子アンダー23カテゴリー創設を発表した。これにより女子エリートのロードと個人TTでトップ順位のU23選手にアルカンシエルが与えられる。なお独立したレースは2025年大会から始まる予定だ。



女子U23の創設によってアルカンシエルの数が男女同数となる女子U23の創設によってアルカンシエルの数が男女同数となる photo:CorVos
UCIは自転車競技における男女平等化に向け、2022年9月にオーストラリア・ウロンゴンで開催されるロード世界選手権から女子U23カテゴリーをスタートさせると発表した。女子エリートのロードレースとタイムトライアルに出場した選手の中で、最上位だったU23の選手に優勝者の証であるアルカンシエルジャージが与えられる。

なお、男子U23と同様の女子U23による独立したレースが始まるのはルワンダ・キガリで開催される2025年大会から。その理由をUCIは「移行期間として2022、23、24年のロード世界選手権は、開催の技術的かつ事業的な理由から女子エリートにU23カテゴリーが含まれることになりました」とリリースの中で説明する。

1996年アメリカ・アトランタ大会に創設された男子U23カテゴリの一方で、これまで女子のカテゴリーにはジュニア(18歳以下)とエリートの2つしかなかった。

女子U23カテゴリ創設についてUCI会長のダヴィ・ラパルティアン氏は「次回のUCI世界選手権にて女子U23の世界王者にタイトルが与えられることによって、このスポーツにおける男女平等が一歩前進しました。このことを大変嬉しく思います」とコメント。「この革新的な決定は、これまで自転車競技と選手たちの誠実な姿勢を守るための進歩と同じように、自転車競技をより包括的にする試みであり、我々は今後数年間に渡って男女平等に向けた活動を続けていきます」とリリースを締めくくっている。

text:Sotaro.Arakawa

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