UCI(国際自転車競技連合)は2月2日、ロードやトラックなど13種目の世界選手権を2023年8月に合同で開催すると発表した。第1回大会以降は4年おきに行う予定だという。



2018年にヨーロッパ選手権ロードが行われたグラスゴー2018年にヨーロッパ選手権ロードが行われたグラスゴー (c)CorVos
「本日行う2023年UCI世界選手権開催の発表は、自転車界にとって歴史的な出来事となるでしょう。様々な自転車競技の世界選手権を1つの場所で開催することは、私が2017年にUCI会長に選出される前からもっていたビジョンでした。それ以来開催に向けて取り組んできました」。UCI会長のダヴィ・ラパルティアン氏は2月2日に発表したリリースの中でそうコメントした。

同時に開催されるのはロードレースやトラック競技、BMX、マウンテンバイク、グランフォンド、室内競技など13の世界選手権。開催地はスコットランド・グラスゴーとなり、選出理由をラパルティアン氏は「グラスゴーは高い水準の国際スポーツイベントの開催経験と、スポーツにおける象徴的な場所であり、何よりスコットランドの素晴らしい風景など11日間に渡り開催できる要素を兼ね備えています」と説明した。

例年ブエルタ・ア・エスパーニャと秋のクラシック直前の9月下旬に開催されるロード世界選手権。8月開催となれば7月23日に閉幕するツール・ド・フランスと8月19日に開幕するブエルタ開幕に挟まれることになる。なお、毎年1月に世界選手権のあるシクロクロスは入っていない。

UCIはリリースの中で第1回大会以降は4年に1度、夏季五輪の前年に開催予定だと表明している。

各種目と開催場所は以下の通り。

・BMX フリースタイル(ケルビングローブ・パーク)
・BMX フラットランド(ケルビングローブ・パーク)
・BMX レーシング(グラスゴーBMXパーク)
・グランフォンド(未定)
・室内自転車競技(エリミネーツアリーナ)
・マウンテンバイク クロスカントリー (未定)
・マウンテンバイク ダウンヒル(未定)
・マウンテンバイク マラソン(未定)
・パラサイクリング ロード(ダンフリース、グラスゴー)
・パラサイクリング トラック(サー・クリス・ホイ・ベロドローム)
・ロード(スタート地点未定、フィニッシュ地点:ジョージ・スクエア)
・トラック(サー・クリス・ホイ・ベロドローム)
・トレイルズ(ケルビングローブ・パーク)

text:Sotaro.Arakawa