オフロードパーツへの造詣が深いWTBが用意するカーボンリムのCZRを紹介しよう。カーボンの積層などが追求され、優れた剛性や強度など実現したフックレスリムとなっている。ラインアップはトレイルやエンデューロ向けの29インチモデルと、グラベルなどに適した700Cモデルという2種類だ。



WTB CZR 700 i23WTB CZR 700 i23 (c)グローブライド
WTB CZR 29 i30WTB CZR 29 i30 (c)グローブライド
耐久性と信頼性の高いオフロード系のパーツメーカーとして国内でも認知度を高めているアメリカンブランドのWTB。そのリムのラインアップにカーボン製のCZRが追加される。ラインアップは29インチのMTB用モデルと、700CのグラベルからMTB XC用モデルの2種類だ。

29インチモデルのCZR 29 i30は、2年の開発期間を経て生み出されたモデルであり、カーボンの優れた横剛性によって荒れた路面でもラインをトレースできる1本に仕上げられている。リム断面、スポークホールのオフセットなど、アシンメトリカルデザインによって、反応性や信頼性を確保している。内幅は30mmと幅広く、トレイルやエンデューロといったアグレッシブにダウンヒルを行うシチュエーションで活躍できるリムとなった。

WTB CZRWTB CZR (c)グローブライド
CZR 700 i23は内幅が23mmで700Cサイズのタイヤを装着できるモデル。アドベンチャーロードやグラベルだけではなく、MTBクロスカントリー系のタイヤにもマッチすることが特徴だ。上りも下りも楽しめるようにカーボン積層を調整することで、トラクションとコンフォート性を確保している。

いずれのリムのスポークホールはカーボンで強化されているため、アグレッシブに攻められる耐久性を確保しているだろう。また、TCS2.0というチューブレスレディ構造が採用されており、付属する専用のソリッドストリップとTCSリムテープを組み合わせてセッティングを行う。この構造によって空気漏れやホイールがダメージを受けた際に、スポークがリムテープを貫通しにくくなっていることも特徴だ。

スポークホールがオフセットされているスポークホールがオフセットされている (c)グローブライド
また、CZRはファーストオーナーに限り生涯保証が付与されている。乗車中の破損についてはリムを無償で新品交換+再組み立て費用10,000円となり、乗車以外の破損については定価の50%でリム新品交換+再組み立て費用10,000円という対応が適応される。



WTB CZR 29 i30
内幅:30mm
ホール:32h
オフセット:5mm
チューブレスレディ:TCS 2.0
重量:484g
価格:78,000円(税込)

WTB CZR 700 i23
内幅:23mm
ホール:28h
オフセット:3mm
チューブレスレディ:TCS 2.0
重量:345g
価格:78,000円(税込)

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