U23同士の優勝争い。関西シクロクロス第5戦 カルノパワー杯マキノは副島達海(Limited Team 846)が優勝。カテゴリーL1は赤松綾(Ayabikes)がシリーズ4勝目となる優勝をあげた。



スキー場の麓の緩斜面を利用した1周2.5kmのコーススキー場の麓の緩斜面を利用した1周2.5kmのコース (c)bikintv
全日本選手権を翌週に控えた12月5日、2021-22シーズン関西シクロクロス第5戦カルノパワー杯マキノが滋賀県マキノ高原で行われた。UCI-2や全日本選手権といったビッグレースが開催されてきたマキノの会場。スキー場の麓、緩斜面を利用しところどころキャンバーと急な登り下りを織り交ぜたパワーとテクニックが必要なコースだ。

カテゴリー1の出走は59名。堀川滉太(NEBcycling)、村田憲治(岩井商会レーシング)、川村誠(チーム36隊)ら関西シクロクロスシリーズランキング上位が1列目に並び、2列目には村上功太郎(松山大学/TOYO FRAME)、最後列にはジュニアオープン参加の柚木伸元(朝明高校)が並んだ。

レース参加者にはマキノ大会の冠スポンサーのカルノパワーが参加賞として贈られたレース参加者にはマキノ大会の冠スポンサーのカルノパワーが参加賞として贈られた (c)bikintvホールショットは岸央展(Baggy racing cyclocross)が獲得ホールショットは岸央展(Baggy racing cyclocross)が獲得 (c)bikintv

キャンバー区間を終えトップで走る副島達海(Limited Team 846)キャンバー区間を終えトップで走る副島達海(Limited Team 846) (c)bikintv副島達海(Limited Team 846)を追う村上功太郎(松山大学/TOYO FRAME)副島達海(Limited Team 846)を追う村上功太郎(松山大学/TOYO FRAME) (c)bikintv
スタートしてからの舗装路の登りを1番手で通過したのは岸央展(Baggy racing cyclocross)。ここまで好調なシーズンを過ごしていた岸央展(Baggy racing cyclocross)がホールショットを獲った。

1周目のキャンバー区間を終えて、麓エリアにトップで戻ってきたのは副島達海(Limited Team 846)。2番手以降には村上功太郎(松山大学/TOYO FRAME)、堀川滉太(NEBcycling)、最後列からジャンプアップの柚木伸元(朝明高校)、川村誠(チーム36隊)が続く。

バイク交換を行った副島達海(Limited Team 846)バイク交換を行った副島達海(Limited Team 846) (c)bikintv
40分の競技時間を3番手で終えたジュニアオープン参加の柚木伸元(朝明高校)40分の競技時間を3番手で終えたジュニアオープン参加の柚木伸元(朝明高校) (c)bikintv川村誠(チーム36隊)、堀川滉太(NEBcycling)に追いつく戸谷亮司(岩井商会レーシン)川村誠(チーム36隊)、堀川滉太(NEBcycling)に追いつく戸谷亮司(岩井商会レーシン) (c)bikintv
Panaracerポイントの登りでバイクを押し上げる川村誠(チーム36隊)と戸谷亮司(岩井商会レーシング)Panaracerポイントの登りでバイクを押し上げる川村誠(チーム36隊)と戸谷亮司(岩井商会レーシング) (c)bikintv
副島達海(Limited Team 846)は1周目にスリップダウンを喫したものの、2番手村上功太郎(松山大学/TOYO FRAME)との差は、2周回終了時点で約6秒、その後副島達海(Limited Team 846)が引き離し、一時は20秒以上の差をつけ、独走か?と思わせたものの副島達海(Limited Team 846)がピットでバイク交換を行った事で差が徐々に縮んでいく。

スリップダウンをした際にハンドルの角度が変わったため、バイク交換を行った副島達海(Limited Team 846)だったが、このバイク交換により20秒以上あった村上功太郎(松山大学/TOYO FRAME)との差が再度縮んできた。半周を走り副島達海(Limited Team 846)が再度ピットでバイクを交換。後に、ピットクルーにはハンドルのトラブルが伝わってなかったと語っていたが、ハンドルのセンターが出ていないバイクに再度乗車して、その後周回を重ねる事になった。

6周目、再び副島達海(Limited Team 846)が村上功太郎(松山大学/TOYO FRAME)を引き離し始めた6周目、再び副島達海(Limited Team 846)が村上功太郎(松山大学/TOYO FRAME)を引き離し始めた (c)bikintv体調が良くなかったかもしれないと語った村上功太郎(松山大学/TOYO FRAME)が2位体調が良くなかったかもしれないと語った村上功太郎(松山大学/TOYO FRAME)が2位 (c)bikintv

新しくTOYO FRAME のシクロクロスバイクで臨んだ村上功太郎(松山大学/TOYO FRAME)新しくTOYO FRAME のシクロクロスバイクで臨んだ村上功太郎(松山大学/TOYO FRAME) (c)bikintv
トップの二人から30秒ほど離れ単独3番手には柚木伸元(朝明高校)。ジュニアでオープン参加のため、最後列からのスタートだがマキノでも見事に上がり、40分の競技時間を3番手で終えた。昨年は惜しくも2位の全日本選手権。ジュニア2年目の今年はタイトル獲得を目標に走る。

柚木伸元(朝明高校)を挟んで、3番手争いは川村誠(チーム36隊)、堀川滉太(NEBcycling)、そして戸谷亮司(岩井商会レーシング)。この中から堀川滉太(NEBcycling)が遅れ、川村誠(チーム36隊)と戸谷亮司(岩井商会レーシング)の戦いとなった。「全日本選手権が来週あるので、意識して走った。」と語った戸谷亮司(岩井商会レーシング)。中盤から終盤にかけての追い上げを振り返った。

カテゴリー1は副島達海(Limited Team 846)が30秒以上リードし独走優勝を決めたカテゴリー1は副島達海(Limited Team 846)が30秒以上リードし独走優勝を決めた (c)bikintv
カテゴリー1表彰カテゴリー1表彰 (c)bikintv
終盤になると村上功太郎(松山大学/TOYO FRAME)の表情が険しく、頻繁に苦しい表情が見えるようになった。今回のレースからバイクを新調し新しくTOYO FRAME製のシクロクロスバイクで走る村上功太郎(松山大学/TOYO FRAME)。レース後の話では、疲労がうまく抜けず、脚を攣る事もあったという。うまく調子を合わせる事ができなかったマキノ戦ではあったが、弟である村上裕二郎(明治大学)と同一のU23カテゴリーでタイトルを争う今年の全日本選手権に向けて調子を上げていきたいところだ。

「後半追い上げてくると予想していたが、その通りだった。登りは自分の方が遅いが、コース上側の登り下りのセクションは自分の方が速いのが分かったので、少し離れたところで一生懸命もがいてアタックに成功した。」と振り返った副島達海(Limited Team 846)。最後は30秒以上リードし、ゴール。U23に上がり初めての全日本選手権に向けて仕上がりを確認した。今季関西シクロクロスシリーズ3勝目。出場したレースは全て優勝で前半戦を締めくくった。

カテゴリーL1表彰カテゴリーL1表彰 (c)bikintv
カテゴリーM1表彰カテゴリーM1表彰 (c)bikintv
午前中に行われたカテゴリーM1では國分圭二(Mt.HASE321)が前戦の堺浜に続き2連勝。夕暮れに差し掛かる最終レースのカテゴリーL1では、赤松綾(Ayabikes)がシリーズ4勝目をあげた。関西シクロクロス第6戦は12月19日、大阪府信太山で行われる。
関西シクロクロス第5戦 カルノパワー杯マキノ リザルト
ダイジェストムービー(bikintv)
■カテゴリー1


■カテゴリーL1、カテゴリー2、カテゴリージュニア


■カテゴリーM1

photo&text:bikintv

最新ニュース(全ジャンル)