UCIが、今週末にベルギー・アントワープで開催予定だったUCIシクロクロスワールドカップ第9戦をキャンセルすることを発表。現地の新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)感染者数が昨年10月の水準に達していることがその理由だ。



W杯ランキングリーダーのエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)W杯ランキングリーダーのエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) photo:CorVos
新型コロナウイルスの強力な感染第4波が到来し、1週間あたりの新規感染者数が200万人を突破するなどパンデミック以来最悪の水準となっているヨーロッパ。今週末日曜(12月5日)にUCIシクロクロスワールドカップ第9戦が予定されていたベルギーのアントワープも例外ではなく、同シリーズの今シーズン初となる開催中止が発表された。

「現在の感染状況を打開するために課された安全基準を無視することはできない」とは、UCI(国際自転車競技連合)の発表したリリース本文。今年の欧州シクロクロスシーズンはここまで有観客で開催されてきたものの、今後のパンデミック次第で状況が変わる可能性がある。

なお、12月4日(土)に同じくアン​​トワープ郊外のボームを開催地するスーパープレスティージュ第5戦は今のところ開催予定。トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)とワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)が今季初参戦を予定している。

text:So Isobe