フランスで開催中のトラック世界選手権3日目は、男子個人パシュート予選で今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)が4分14秒751で日本新記録を更新。女子オムニアムで2連覇を目指した梶原悠未はスクラッチで出遅れ15位となった。



3日目を迎えた北フランスで開催中のトラック世界選手権は3日目を迎えた北フランスで開催中のトラック世界選手権は photo:CorVos
日本記録を更新するも予選敗退となった今村駿介日本記録を更新するも予選敗退となった今村駿介 (c)JCF女子オムニアムで総合15位に終わった梶原悠未女子オムニアムで総合15位に終わった梶原悠未 (c)JCF

3日目を迎えたフランス、ルーベで開催中のトラック世界選手権。男子個人パシュートの予選に出場した今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)が、同チームの窪木一茂が2019年に出した記録(4分15秒889)を約1秒上回る4分14秒751で日本記録を更新した。しかし決勝に進むことはできず。優勝はフィリポ・ガンナ(イタリア)を下した現世界記録保持者のアシュトン・ランビー(アメリカ)が4分05秒060で初優勝に輝いた。

男子1kmタイムトライアルには日本勢として出場した小原佑太が1分00秒898で予選を突破し、決勝では1分01秒385で8位に終わっている。なお金メダルは前日の男子ケイリンで2位だったジェフリー・ホーフランド(オランダ)が手に入れている。

女子オムニアム:ケイティ・アーチボルド(イギリス)女子オムニアム:ケイティ・アーチボルド(イギリス) photo:CorVos
アシュトン・ランビー(アメリカ) の金メダルを羨むフィリッポ・ガンナ(イタリア)アシュトン・ランビー(アメリカ) の金メダルを羨むフィリッポ・ガンナ(イタリア) photo:CorVos男子1kmタイムトライアル:ジェフリー・ホーフランド(オランダ)男子1kmタイムトライアル:ジェフリー・ホーフランド(オランダ) photo:CorVos

2020年の世界選手権でアルカンシェルを手に入れ、東京五輪では銀メダルを獲得した梶原悠未はディフェンディングチャンピオンとして女子オムニアムに出場。しかしスクラッチで12位と出遅れると、テンポレースで22位、エリミネーションで20位、最後のポイントレースでは24得点をするも合計45点の総合15位で2連覇を逃した。

男子ポイントレースではグルパマFDJに所属しロードレースと兼業するバンジャマン・トマ(フランス)が、36歳のベテランのケニー・デケテル(ベルギー)を破り優勝。女子スプリントでは昨年の世界選手権で3冠を達成したエマ・ヒンツェ(ドイツ)が、初日のチームスプリントで共に金メダルを獲得したレアソフィー・フリードリヒとケルシー・ミッチェル(カナダ)を破り2連覇を達成した。

男子ポイントレース:バンジャマン・トマ(フランス)男子ポイントレース:バンジャマン・トマ(フランス) photo:CorVos
女子スプリントを制したエマ・ヒンツェ(ドイツ)女子スプリントを制したエマ・ヒンツェ(ドイツ) photo:CorVos
トラック世界選手権2021 男子ポイントレース結果
1位 バンジャマン・トマ(フランス)
2位 ケニー・デケテル(ベルギー)
3位 ヴィンセント・ホッペザック(オランダ)
トラック世界選手権2021 男子1kmタイムトライアル結果
1位 ジェフリー・ホーフランド(オランダ)
2位 ニコラス・ポール(トリニダード・トバゴ)
3位 ヨアヒム・エイラーズ(ドイツ)
8位 小原佑太
トラック世界選手権2021 男子個人パシュート結果
1位 アシュトン・ランビー(アメリカ)
2位 ジョナタン・ミラン(イタリア)
3位 フィリッポ・ガンナ(イタリア)
トラック世界選手権2021 女子オムニアム結果
1位 ケイティ・アーチボルド(イギリス)
2位 ロッタ・コペッキー(ベルギー)
3位 エリザ・バルサモ(イタリア)
15位 梶原悠未
トラック世界選手権2021 女子スプリント結果
1位 エマ・ヒンツェ(ドイツ)
2位 レアソフィー・フリードリヒ(ドイツ)
3位 ケルシー・ミッチェル(カナダ)
text:Sotaro.Arakawa