10月14日(木)に2022年ツール・ド・フランスのコースプレゼンテーションが開催され、デンマークで開幕する第109回大会の全容が明らかに。総距離3328km、山頂フィニッシュ5、個人タイムトライアル2というクライマー向きコースには、スリリングな石畳ステージも加えられている。



2022年大会の全容を発表するクリスティアン・プリュドム氏2022年大会の全容を発表するクリスティアン・プリュドム氏 photo:CorVos
ツール・ド・フランス2022コース全体図ツール・ド・フランス2022コース全体図 photo:A.S.O.お馴染みパリのパレ・デ・コングレを舞台に2年ぶりの開催となったコースプレゼンテーション。デンマークのフレデリック皇太子や、今年連覇を遂げたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)、マイヨヴェール獲得のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ)、アルカンシエルを来て2度目のツールに臨むジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)、そして女子世界チャンピオンのエリーザ・バルサモ(イタリア、ヴァルカー・トラベル&サービス)らが出席する前で、2022年大会の全貌が明らかになった。

第109回ツール・ド・フランスがデンマークの首都コペンハーゲンでグランデパールを迎えるのは事前の発表の通り。本来であれば2021年大会でデンマークを訪れる予定だったものの、新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて1年延期となっていた。

デンマークでの3日間を終えて移動日を挟み、プロトンは北フランスで数ステージをこなしてからベルギーとスイスにも入国。フランス国外でのツール開幕は合計24回目で、デンマークは10カ国目。移動日が入るため例年よりも1日早い金曜日スタートとなる事も特徴だ。21ステージの内訳は平坦ステージ6、丘陵ステージ7、山岳ステージ6でうち5が頂上フィニッシュ、そして個人タイムトライアルが2(合計53km)。総走行距離は3328km。2021年大会よりもクライマー向けと呼べるレイアウトだ。

デンマークのフレデリック皇太子がプレゼンテーションに参加したデンマークのフレデリック皇太子がプレゼンテーションに参加した photo:CorVos
第5ステージのパヴェセクター。合計11箇所、19.4kmもの石畳が用意される第5ステージのパヴェセクター。合計11箇所、19.4kmもの石畳が用意される photo:A.S.O.13kmの個人タイムトライアルで幕開ける2021年大会は、その後2日間のスプリントステージと移動日を挟んでフランスへと入国。海風吹き付ける第4ステージをこなすと、前半戦の目玉と言えるパリ〜ルーベの石畳ステージがやってくる。2018年以来4年ぶりとなる石畳(パヴェ)ステージには合計11箇所、19.4kmもの石畳が詰め込まれており、パンクやメカトラ、落車といった危険が選手たちにつきまとう。11箇所のパヴェのうち5箇所はツールはもちろんパリ〜ルーベでも通っていないため、その難易度は未知数と言える。

ベルギーを出発し、ルクセンブルク経由でフランスへ戻る第6ステージを経て、第7ステージでツールはヴォージュ山脈に突入。近年すっかり定番となり、同時に総合成績を大きくシャッフルしてきラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ山頂フィニッシュで今大会最初の山岳バトルが行われ、マイヨジョーヌは総合勢へと渡ることに。もちろん2019年に初採用された頂上付近の未舗装区間も取り入れられている。スイスでの第8(丘陵)、第9ステージ(山岳)をこなし、7月11日に休息日を迎える。

7月13日(水)第11ステージ アルベールヴィル~コル・デュ・グラノン 149km7月13日(水)第11ステージ アルベールヴィル~コル・デュ・グラノン 149km photo:A.S.O.
7月14日(木) 第12ステージ ブリアンソン~ラルプ・デュエズ 166km7月14日(木) 第12ステージ ブリアンソン~ラルプ・デュエズ 166km photo:A.S.O.7月20日(水) 第17ステージ サン=ゴーダンス~ペイラギュード 130km7月20日(水) 第17ステージ サン=ゴーダンス~ペイラギュード 130km photo:A.S.O.
7月21日(木) 第18ステージ ルルド~オタカム 143km7月21日(木) 第18ステージ ルルド~オタカム 143km photo:A.S.O.7月23日(土)	第20ステージ ラカペル=マリヴァル~ロカマドゥール 40km(個人TT)7月23日(土) 第20ステージ ラカペル=マリヴァル~ロカマドゥール 40km(個人TT) photo:A.S.O.


2022年ツールはヴォージュ山脈、アルプス山脈、中央山塊、ピレネー山脈と4つの山岳地帯を時計回りに駆け抜ける。2度目の山岳バトルとなるアルプスステージは第2週目半ばであり、第11ステージではテレグラフ峠とガリビエ峠を越えたのちに過去25年間のうち最高標高地点となる2413mのコル・デュ・グラノン(登坂距離11.3km/平均勾配9.2%)へとフィニッシュする。フランス革命記念日の翌第12ステージは4年ぶりとなるラルプデュエズ(13.8km/平均勾配8.1%)。21のヘアピンカーブが続く峠道マイヨジョーヌ争いの大勢が見えてくる。

息つく間もなく、翌第13ステージからは中央山塊へと突入。概ね逃げ屋向けと言えるものの、第14ステージには「ジャラベール山」と呼ばれているコート・ド・ラ・クロワ・ヌーヴが登場。登坂距離3kmながら、平均勾配が10.2%に達する山で挽回を狙う総合勢が攻撃を仕掛けてくるだろう。

7月18日(月)にカルカッソンヌで最後の休息日をへて、最終週の真ん中では最後のピレネー山岳バトルがやってくる。第17ステージのペイギュラードフィニッシュ、翌日の第18ステージは今大会最後の山頂ゴールとなるオタカムフィニッシュ。そして第20ステージは最後の総合争いの場となる距離40kmに及ぶ個人タイムトライアルだ。ここでマイヨジョーヌを手にした選手とチームを先頭に、最終日のパリ・シャンゼリゼを凱旋することになる。

サンティーニ製となるマイヨジョーヌがフレデリック皇太子に手渡されるサンティーニ製となるマイヨジョーヌがフレデリック皇太子に手渡される photo:CorVos
2021年大会よりも山岳フィニッシュが多く、クライマー向けレイアウトと言える2022年ツール・ド・フランス。しかし53kmに及ぶタイムトライアルをこなす独走力はもちろん、石畳ステージをトラブルなく終えるためのチーム力も例年以上に問われることになりそうだ。有力選手のコメントは後ほど別記事で紹介します。

ツール・ド・フランス2022ステージリスト
7月1日(金) 第1ステージ コペンハーゲン~コペンハーゲン 13km(個人TT)
7月2日(土) 第2ステージ ロスキレ~ニュボー 199km
7月3日(日) 第3ステージ ヴァイレ~セナボー 182km
7月4日(月) 移動日
7月5日(火) 第4ステージ ダンケルク~カレー 172km
7月6日(水) 第5ステージ リール・メトロポール~アランベール-ポルト・デュ・エノー 155km
7月7日(木) 第6ステージ バンシュ~ロンウィ 220km
7月8日(金) 第7ステージ トンブレンヌ~ラ・シュペール・プランシュ・デ・ベルフィーユ 176km
7月9日(土) 第8ステージ ドール~ローザンヌ 184km
7月10日(日) 第9ステージ エーグル~シャテル・レ・ポルト・デュ・ソレイユ 183km
7月11日(月) 休息日
7月12日(火) 第10ステージ モルジーヌ-レ・ポルト・デュ・ソレイユ~ムジェーヴ 148km
7月13日(水) 第11ステージ アルベールヴィル~コル・デュ・グラノン 149km
7月14日(木) 第12ステージ ブリアンソン~ラルプ・デュエズ 166km
7月15日(金) 第13ステージ ル・ブール=ドワザン~サン・テティエンヌ 193km
7月16日(土) 第14ステージ サン・テティエンヌ~マンド 195km
7月17日(日) 第15ステージ ロデーズ~カルカッソンヌ 200km
7月18日(月) 休息日
7月19日(火) 第16ステージ カルカッソンヌ~フォア 179km
7月20日(水) 第17ステージ サン=ゴーダンス~ペイラギュード 130km
7月21日(木) 第18ステージ ルルド~オタカム 143km
7月22日(金) 第19ステージ カステルノ=マニヨアック~カオール 189km
7月23日(土) 第20ステージ ラカペル=マリヴァル~ロカマドゥール 40km(個人TT)
7月24日(日) 第21ステージ パリ・ラ・デファンス・アリーナ~パリ・シャンゼリゼ 112km

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