Jプロツアー第16戦「群馬CSCロードレース9月Day3」が、9月26日(日)に群馬サイクルスポーツセンターで開催された。120kmのレースは序盤から逃げ続けた逃げ集団の逃げ切りが濃厚と思われたが、残り500mを切ってメイン集団が吸収。集団スプリントを制した今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)がDay1に続き優勝。チームは3連戦3連勝を達成した。女子は前日に続き植竹海貴(Y’s Road)と渡部春雅(明治大学)の一騎打ちになり、最終周にリードを奪った植竹が今シーズン11勝目となる優勝を飾った。



メイン集団が心臓破りの坂をクリアしていくメイン集団が心臓破りの坂をクリアしていく photo:Nobumichi KOMORI
Jプロツアー第17戦は、今回の3連戦では唯一となる群馬CSC6kmコースの正回りを採用。朝から降り続く冷たい雨が次第に強くなる中、20周120kmのレースがスタートした。

直後からアタック合戦が続き、2周目になると佐野淳哉(セレクションチーム)のアタックをきっかけに数人の選手が集団から先行。最終的に11人の逃げ集団が形成される展開になった。11人は以下の通り。

2周目に形成された逃げ集団が協調して逃げる2周目に形成された逃げ集団が協調して逃げる photo:Nobumichi KOMORI
河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)
伊藤雅和、中川拳(愛三工業レーシングチーム)
入部正太朗、香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム)
床井亮太、天野壮悠(シマノレーシング)
中村龍吉(群馬グリフィンレーシングチーム)
湯浅博貴(EQADS)
織田聖(JCF強化指定選抜チーム)
佐野淳哉(セレクションチーム)

その後、メイン集団からは小林海(マトリックスパワータグ)、佐野千尋(イナーメ信濃山形)、白川幸希(シエルブルー鹿屋)、小山貴大(群馬グリフィンレーシングチーム)、柴田雅之と内田宇海(ともにセレクションチーム)の6人が追走に飛び出す場面はあったものの、逃げ集団にジョインするには至らず。11人の逃げ集団とメイン集団とのタイム差は最大で4分以上に開くまでになった。

6人の追走集団が形成される6人の追走集団が形成される photo:Nobumichi KOMORIメイン集団はチームブリヂストンサクリングが先頭に立ってコントロールする展開メイン集団はチームブリヂストンサクリングが先頭に立ってコントロールする展開 photo:Nobumichi KOMORI

橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)が先頭固定でメイン集団をけん引する時間が続く橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)が先頭固定でメイン集団をけん引する時間が続く photo:Nobumichi KOMORI
レースも折り返しを過ぎると、いよいよメイン集団も追走のためのペースアップを開始。チームブリヂストンサイクリングが先頭に立ってペースを上げる時間帯が続き、残り5周に入るとタイム差は2分を切る状況に。その後も着々とタイム差を縮めていくメイン集団に対し、逃げ集団からは1人また1人と選手がドロップしていき、最終周を迎える段階では6人に。タイム差は20秒と、逃げ切りと吸収のどちらもあり得る状況で最終局面を迎えることになった。

人数を減らしながらも逃げ切りを狙う逃げ集団が最終周に入る人数を減らしながらも逃げ切りを狙う逃げ集団が最終周に入る photo:Nobumichi KOMORIゴールスプリントに持ち込みたいチーム勢がペースを上げるメイン集団も最終周にゴールスプリントに持ち込みたいチーム勢がペースを上げるメイン集団も最終周に photo:Nobumichi KOMORI

残り500mを過ぎて逃げを飲み込んだメイン集団から飛び出した今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)が優勝残り500mを過ぎて逃げを飲み込んだメイン集団から飛び出した今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)が優勝 photo:Nobumichi KOMORI
今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)の劇的な勝利で、チームブリヂストンサイクリングが3連戦3連勝を飾った今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)の劇的な勝利で、チームブリヂストンサイクリングが3連戦3連勝を飾った photo:Nobumichi KOMORI
バックストレートに最初に姿を現したのは入部と織田の2人。その後方に数人の追走、さらに集団と続く。逃げ切りが濃厚かと思われるタイム差だったが、残り500mを切って集団が逃げを吸収してそのまま集団でのスプリントに。最後は今村が僅差でスプリントを制して、Day1に続く優勝で今シーズン3勝目を挙げた。

今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)がスタッフと勝利を喜ぶ今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)がスタッフと勝利を喜ぶ photo:Nobumichi KOMORI表彰式表彰式 photo:Nobumichi KOMORI

「1位のスプリントだと思わず、とりあえず全力でもがいて集団の先頭を取ってこおうと思ってハンドルを投げました。チームスタッフから教えてもらって、勝てたと知りました」と、フィニッシュの瞬間を振り返る今村。この日は沢田時をメインに、スプリントになったら今村という作戦だった。

「3連勝できたこと、チーム力を示せたことが1番うれしいです。スピードのある選手がそろっているのでタイム差を詰める時のスピードは他チームより秀でていると思いますし、後ろで安心して休むことができるので最後の勝負に集中することができます。最後のスプリントは自分で勝負するという予定ではなかったのですが、気持ちを切らさずにスプリントしたら勝てたという感じです」と、チーム力の高さが勝利に結びついたことを強調した。

残り50m、集団左側から猛然と上がってくる今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)残り50m、集団左側から猛然と上がってくる今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling) photo:Satoru Kato今村は10月にフランスのルーベで開催されるトラック世界選手権に向けての準備に入るため、ロードレースはこれが今シーズン最後となる。「しっかりトレーニングし直して、海外のトラック選手達と戦えるようにして臨みたい」と、大一番に向けての抱負を語った。

一方、序盤からの逃げに乗り続け、最後のスプリントで惜しくも金星を逃した天野は「車輪の音が後ろから聞こえてきて、来たと思って横を見たらスピードがまったく違っていて、勝った!と思ったんですけど・・・。悔しいですけど今村選手は次元が違いすぎました。」と、振り返る。「自分はアンダー(U23)なので、このあとは来月の全日本で結果を出せるように集中します」と、気持ちを切り替えた。

3日間総合成績は岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が1位3日間総合成績は岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が1位 photo:Nobumichi KOMORI敢闘賞は逃げ集団で積極的な走りを見せた地元チームの中村龍吉(群馬グリフィンレーシングチーム)が獲得敢闘賞は逃げ集団で積極的な走りを見せた地元チームの中村龍吉(群馬グリフィンレーシングチーム)が獲得 photo:Nobumichi KOMORI
Jプロツアー第16戦 群馬CSCロードレース9月Day3 結果(120km)
1位 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング) 3時間3分9秒
2位 天野壮悠(シマノレーシング) +0秒
3位 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
4位 香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム)
5位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
6位 沢田時(チームブリヂストンサイクリング)
◆中間スプリント賞
1回目 入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)
2回目 香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム)
3回目 天野壮悠(シマノレーシング)

◆敢闘賞
中村龍吉(群馬グリフィンレーシングチーム)

Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)



女子 渡部春雅の猛攻を冷静に凌いだ植竹海貴が今シーズンの勝利を11に伸ばす

序盤は集団での展開が続く序盤は集団での展開が続く photo:Nobumichi KOMORI
渡部春雅(明治大学)の積極的な走りでリーダーの植竹海貴(Y’s Road)が遅れる場面も渡部春雅(明治大学)の積極的な走りでリーダーの植竹海貴(Y’s Road)が遅れる場面も photo:Nobumichi KOMORI攻撃を繰り返す渡部春雅(明治大学)が単独で抜け出す場面も見られた攻撃を繰り返す渡部春雅(明治大学)が単独で抜け出す場面も見られた photo:Nobumichi KOMORI

女子のレースは9周54km。この日がジュニアギア最後のレースという渡部春雅(明治大学)が、「他の選手の脚を削るためにアタックを繰り返した」と言うように序盤から積極的に攻撃を仕掛ける。集団からは堪えきれなくなった選手たちが次々と遅れていく展開となり、中盤を過ぎると前日同様に渡部、植竹海貴(Y’s Road)、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、川口うらら(日本体育大学)の4人に絞られることになった。

バックストレートで植竹海貴(Y’s Road)がアタックバックストレートで植竹海貴(Y’s Road)がアタック photo:Nobumichi KOMORI
冷静にレースを展開した植竹海貴(Y’s Road)が貫禄を見せつけて今シーズン11勝目冷静にレースを展開した植竹海貴(Y’s Road)が貫禄を見せつけて今シーズン11勝目 photo:Nobumichi KOMORI
終盤に入っても攻撃の手を緩めない渡部の走りに唐見と川口が遅れる一方、離される場面はあったものの植竹は冷静に対応。最終周のバックストレートでアタックを仕掛けて若干のリードを奪った植竹がその差を守り切り、今シーズン11勝目となる優勝を飾った。

F表彰式F表彰式 photo:Nobumichi KOMORI5月、6月、9月と3回行われた群馬CSCの合計獲得ポイント上位3人に与えられる特別表彰でも植竹海貴(Y’s Road)が1位になった5月、6月、9月と3回行われた群馬CSCの合計獲得ポイント上位3人に与えられる特別表彰でも植竹海貴(Y’s Road)が1位になった photo:Nobumichi KOMORI

女子(F) 結果(54km)
1位 植竹海貴(Y’s Road) 1時間32分44秒
2位 渡部春雅(明治大学) +2秒
3位 川口うらら(日本体育大学) +44秒
4位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) +1分55秒
5位 米田和美(MOPS) +4分42秒
(完走5名)

◆中間スプリント賞
1回目・2回目 渡部春雅(明治大学)

フェミニンリーダー 植竹海貴(Y’s Road)



Jユースツアー

Jユースツアー(Yクラスタ)は関口拓真(深沢高等学校)が優勝Jユースツアー(Yクラスタ)は関口拓真(深沢高等学校)が優勝 photo:Nobumichi KOMORI
Jユースツアー 表彰式Jユースツアー 表彰式 photo:Nobumichi KOMORIYツアーリーダージャージは木綿崚介(ヴィファリスト)がキープYツアーリーダージャージは木綿崚介(ヴィファリスト)がキープ photo:Nobumichi KOMORI
Jユースツアー(Yクラスタ) 結果(42km)
1位 関口拓真(深沢高等学校) 1時間7分14秒
2位 岡崎一輝(Yamanakako Cycling Team) +1秒
3位 三浦一真(Team BFY Racing) +15秒
4位 木綿峻介(ヴィファリスト) +16秒
5位 松島煌和(COW GUMMA) +17秒
6位 梅津飛羽(北海道帯広南商業高等学校) +32秒


E1

E1クラスタは17歳の渡辺耶斗(Team FITTE)がゴールスプリントを制したE1クラスタは17歳の渡辺耶斗(Team FITTE)がゴールスプリントを制した photo:Nobumichi KOMORIE1表彰式E1表彰式 photo:Nobumichi KOMORI

E1 結果(72km)
1位 渡辺耶斗(Team FITTE) 1時間51分15秒
2位 岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako) +0秒
3位 長川達哉(EQADS・オープン参加)
4位 池川辰哉(VC VELOCE)
5位 五十嵐洸太(Team BFY Racing)
6位 馬場慶三郎(埼玉ユース自転車競技部)


E2・E3

E2優勝 松本天照(那須ハイ-りんどう湖レーシングチーム)E2優勝 松本天照(那須ハイ-りんどう湖レーシングチーム) photo:Satoru Kato
E3・1組優勝 渡辺将大(群馬グリフィンエリート)E3・1組優勝 渡辺将大(群馬グリフィンエリート) photo:Satoru KatoE3・2組優勝 重田倫一郎(作新学院大学)E3・2組優勝 重田倫一郎(作新学院大学) photo:Satoru Kato
E2 結果(48km)
1位 松本天照(那須ハイ-りんどう湖レーシングチーム) 1時間20分35秒
2位 石橋宏介(VC VELOCE) +0秒
3位 佐藤寛朗(AutoBahnGotemba) +5秒
4位 大森虹亮(BMレーシングZUNOW)
5位 小林毅瑠(MiNERVA-asahi)
6位 遠藤裕太(郡山サイクルフレンズ)
E3 結果(42km)
1組 2組
1位 渡辺将大(群馬グリフィンエリート) 1時間6分5秒 重田倫一郎(作新学院大学) 1時間5分46秒
2位 唐澤一瑠(群馬グリフィンエリート) +0秒 川田真也(日本体育大学) +0秒
3位 増子悠樹(那須ハイ-りんどう湖レーシングチーム) 福田晃司(日本体育大学)
4位 永友宏樹(MiNERVA-asahi) 高久胡太郎(日本体育大学) +10秒
5位 永田隼也(MAVIC TEST TEAM) 仲平楓太(サイタマサイクルプロジェクト) +11秒
6位 石丸貴昭(セオレーシング) 小森継心(保土ヶ谷高校自転車協議部)
text&photo:Nobumichi KOMORI, Satoru Kato
edit:Satoru Kato

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