世界選手権の前哨戦となったプリムス・クラシックでウルフパックのチーム力が他を圧倒。終盤に11人中5名という圧倒的優位を築き、フロリアン・セネシャル(フランス)を優勝に導いた。中根英登(EFエデュケーション・NIPPO)は第2集団に食い込みUCIポイントを獲得している。



ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)が登場ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)が登場 photo:CorVosファンサービスに努めるマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)ファンサービスに努めるマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) photo:CorVos


ヨーロッパ各地でレースが重複開催された9月18日に、ベルギーのブラバント地方を舞台に開催されたワンデーレースが「プリムス・クラシック(UCI1.1)」。1982年に初開催を迎え、長い中断を経て2011年にプロレースとして復活。UCI1クラスながらトップ選手が集うレースとして存在感を強めてきた。

東フランダース州のブラーケルからフレミッシュ・アルデンヌの丘陵地帯を経てハーヒトにフィニッシュするコースは200km弱。後半に走る丘陵地帯には「モスケストラート」など直近に迫った世界選手権でも使われる登坂区間も登場。ただし終盤20km弱は平坦であることからスプリンターにも勝つ可能性が与えられいる。事実2016年はフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)が大集団スプリントを、2019年はエドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)が30名のスプリントを制した。

世界選手権の予行演習として重要度が高まった2021年大会には多くの強豪選手が集結。ドゥクーニンク・クイックステップは世界王者ジュリアン・アラフィリップ(フランス)を筆頭にゼネク・スティバル(チェコ)やイヴ・ランパールト(ベルギー)を、アルペシン・フェニックスはマチュー・ファンデルプール(オランダ)やティム・メルリール(ベルギー)を揃えたほか、ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)やジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、クベカ・ネクストハッシュ)、セップ・ファンマルク(ベルギー、イスラエル・スタートアップネイション)らも集結。さらにEFエデュケーション・NIPPOからは別府史之と中根英登がGPワロニーからの連続出場を果たした。

この日逃げグループに入ったドリス・デボンド(ベルギー、アルペシン・フェニックス)この日逃げグループに入ったドリス・デボンド(ベルギー、アルペシン・フェニックス) photo:CorVos
この日レースが動いたのはやはり後半の丘陵地帯だった。平均勾配8.9%、最大勾配が17%に達する石畳登坂「モスケストラート」でメイン集団が活性化し、続く登坂区間でファンデルプールとアラフィリップが加速。決定打にはならなかったものの、この動きでメイン集団は一気に崩壊する。有力勢がここに追いつき、さらに先頭グループを飲み込む中、ドゥクーニンク・クイックステップは多くの選手をレース前方に送り込んだ。

続く石畳登坂「ベークストラート」でもアラフィリップはアタックを継続し、ウルフパックは11名中の先頭グループ中5名(アラフィリップ、スティバル、バッレリーニ、ホノレ、セネシャル)を送り込むという絶対的優位を築きあげる。ファンデルプールやストゥイヴェン、トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・スーダル)らと共に追走グループとの差を開くと、20kmを残して狼軍団がチームプレーを発動させた。

ミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク)のアタックによって分断が起きる中、誰もが注目するファンデルプールは前輪パンクによって後退してしまう。ニュートラルサービスカーの処置を受けたファンデルプールは暫く追走していたものの、やがてペースダウンを強いられた。

ホノレに反応したセネシャル、ファンデルサンド、サイモン・クラーク(オーストラリア、クベカ・ネクストハッシュ)、そしてストゥイヴェンという5名があっさりと先行し、勝負をセネシャルに委ねたアラフィリップは他メンバーと共にファンデルプールや中根が入った後続集団へ。追走を狙う動きはドゥクーニンクのマークによってことごとく失敗し、こうして先頭5名が1分リードでフィニッシュラインを目指すことに。

先頭グループでは残り6km地点からホノレとセネシャルが互いにアタックを繰り返した。ファンデルサンドが好調ぶりを示した一方クラークは遅れ、トゥーンスも距離を空ける苦しい走り。結局抜け出しは決まらず、トラックレースのような超低速牽制を経てスプリント勝負に持ち込まれた。

3名のスプリントを制したフロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)3名のスプリントを制したフロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) photo:CorVos
パンクに泣いたマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)は8位パンクに泣いたマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)は8位 photo:CorVos
ホノレがリードアウトを担い、2番手トゥーンスの背後からセネシャルが一気に加速した。「ホノレが捕まった場合を考えてスプリントに向けて脚を貯めていた」と言うフレンチスプリンターに、ファンデルサンドもトゥーンスも歯が立たない。余裕のリードを築いたセネシャルが大会初のフランス人優勝者に輝いた。

「細い道、短い登り、ナーバスなプロトン、そして無数のアタック。決して簡単なレースではなかったけれど、僕たちはチームとして勝つために走った。終盤のミケルの走りは素晴らしく、ライバルの脚を消耗させるためにアタックを続けたんだ。世界選手権に向けてパーフェクトな予行演習になったよ。次の日曜日に向けて自信が高まった」とセネシャルは話している。

プリムス・クラシック2021表彰台プリムス・クラシック2021表彰台 photo:CorVos
またこの日、中根は第2集団内でチーム最上位となる36位でフィニッシュ。「今シーズン終盤でギリギリ欧州UCIポイント圏内でゴール出来ました。応援ありがとうございました」と短く綴っている。

プリムス・クラシック2021結果
1位フロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)4:34:05
2位トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・スーダル)
3位ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)
4位ミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)
5位サイモン・クラーク(オーストラリア、クベカ・ネクストハッシュ)0:04
6位イブ・ランパールト(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)0:54
7位ゼネク・スティバル(チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ)1:00
8位マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
9位ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、クベカ・ネクストハッシュ)
10位ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)
36位中根英登(EFエデュケーション・NIPPO)
text:So Isobe
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