2010/06/20(日) - 20:44
2010年6月19日、ルート・ドゥ・スッド（UCI2.1）第2aステージと第2bステージが行なわれ、午後の山岳個人TTで優勝したダヴィ・モンクティエ（フランス、コフィディス）が総合トップに立った。新城幸也は第2bステージで10位。土井雪広はTTバイクの検査でスタートが遅れてしまうハプニングによりタイムアウトに。
ダヴィ・モンクティエ（フランス、コフィディス） photo:Cor Vos午前中に行なわれた第2aステージは82.8kmのロードレース。序盤に飛び出したビエル・カドリ（フランス、アージェードゥーゼル）とマチュー・スプリック（フランス、Bboxブイグテレコム）が集団を振り切り、逃げ切りゴール。ステージ優勝を飾ったカドリが総合首位に立った。
カドリとスプリックに10秒届かなかったメイン集団は、ステファヌ・プーリース（フランス、ソール・ソジャサン）を先頭にゴール。初日の第1ステージで8位に入った新城幸也（Bboxブイグテレコム）はステージ10位に入り、総合12位をキープした。土井雪広（スキル・シマノ）は序盤のアタック合戦に加わる動きを見せ、終盤はエースのミッチェル・ドッカー（オーストラリア）のアシストに。10秒遅れでゴールし、午後の個人タイムトライアルに備えた。
午後の第2bステージは距離16.2km・登坂距離635mの山岳タイムトライアル。ツール・ド・フランスでもお馴染みのペイルスルド峠を上り、標高1600mのスキー場にゴールする。
ここでトップタイムをマークして優勝したのは、過去に2度ブエルタ・ア・エスパーニャで山岳賞を獲得しているモンクティエ。平均スピードは29.3km/h。35歳のベテランクライマーが、中間計測ポイントでトップタイムをマークした新鋭アレクサンドル・ジェニエ（フランス、スキル・シマノ）を10秒差で下した。当然モンクティエは総合首位に立っている。新城幸也は4分39秒遅れの50位。翌日の第3ステージは再びスプリンターにチャンスがあるコースレイアウトであり、ユキヤの活躍に期待が集まる。
この日、不運に見舞われたのが土井雪広だ。山岳TTで好タイムが期待された土井だったが、レース前に行なわれたUCI（国際自転車競技連合）のバイクチェックで不備が見つかってしまう。UCIの規定によると、TTバイクはサドルの先端がBB中心から50mm以上後退していないといけない。今回は上りメインの山岳TTだったため、土井はノーマルバイクを使用。そのノーマルバイクがTTバイクの規定を満たしていなかった。
応急処置として土井はサドルを15mm後退させてスタートしたが、本来スタート時間に間に合わず。しかもポジションの合わないバイクで走った影響で本来の力を出せず、トップのモンクティエから9分18秒遅れでゴール。残念ながらタイムアウトで失格となった。
土井は自身のブログの中で「トレーニングして帰国に備えます。調子が良いのに走れないのが本当に辛いけど、この調子を維持して全日本に臨めるように、今週うまく調整していきます」とコメントしている。土井は23日に帰国する予定だ。
第2aステージ結果
1位 ビエル・カドリ（フランス、アージェードゥーゼル）1h50'36"
2位 マチュー・スプリック（フランス、Bboxブイグテレコム）
3位 ステファヌ・プーリース（フランス、ソール・ソジャサン）+10"
4位 ジャンニ・メールスマン（ベルギー、フランセーズデジュー）
5位 クリストフ・ホダールト（ベルギー、アージェードゥーゼル）
6位 ミッチェル・ドッカー（オーストラリア、スキル・シマノ）
7位 ユーリ・トロフィモフ（ロシア、Bboxブイグテレコム）
8位 パスクアーレ・ムート（イタリア、ミケ）
9位 モルガン・クネスキ（フランス、ルーベ・リール）
10位 新城幸也（日本、Bboxブイグテレコム）
69位 土井雪広（日本、スキル・シマノ）+10"
第2bステージ結果
1位 ダヴィ・モンクティエ（フランス、コフィディス）33'07"
2位 アレクサンドル・ジェニエ（フランス、スキル・シマノ）+10"
3位 フォルトゥナート・バリアーニ（イタリア、ミケ）+31"
4位 プリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ）+39"
5位 パスクアーレ・ムート（イタリア、ミケ）+41"
6位 ジョン・ガドレ（フランス、アージェードゥーゼル）+1'03"
7位 ダミアン・モニエ（フランス、コフィディス）+1'23"
8位 ビエル・カドリ（フランス、アージェードゥーゼル）
9位 レイン・ターラマエ（エストニア、コフィディス）+1'38"
10位 ヨハン・チョップ（スイス、Bboxブイグテレコム）+1'40"
50位 新城幸也（日本、Bboxブイグテレコム）+4'39"
HD 土井雪広（日本、スキル・シマノ）+9'18"
個人総合成績
1位 ダヴィ・モンクティエ（フランス、コフィディス）7h27'41"
2位 アレクサンドル・ジェニエ（フランス、スキル・シマノ）+10"
3位 フォルトゥナート・バリアーニ（イタリア、ミケ）+31"
4位 パスクアーレ・ムート（イタリア、ミケ）+39"
5位 プリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ）
6位 ジョン・ガドレ（フランス、アージェードゥーゼル）+1'03"
7位 ビエル・カドリ（フランス、アージェードゥーゼル）+1'04"
8位 ダミアン・モニエ（フランス、コフィディス）+1'23"
9位 レイン・ターラマエ（エストニア、コフィディス）+1'38"
10位 ユーリ・トロフィモフ（ロシア、Bboxブイグテレコム）+1'53"
42位 新城幸也（日本、Bboxブイグテレコム）+4'39"
ポイント賞
ジャンニ・メールスマン（ベルギー、フランセーズデジュー）
山岳賞
ダヴィ・モンクティエ（フランス、コフィディス）
チーム総合成績
ミケ
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
ダヴィ・モンクティエ（フランス、コフィディス） photo:Cor Vos午前中に行なわれた第2aステージは82.8kmのロードレース。序盤に飛び出したビエル・カドリ（フランス、アージェードゥーゼル）とマチュー・スプリック（フランス、Bboxブイグテレコム）が集団を振り切り、逃げ切りゴール。ステージ優勝を飾ったカドリが総合首位に立った。カドリとスプリックに10秒届かなかったメイン集団は、ステファヌ・プーリース（フランス、ソール・ソジャサン）を先頭にゴール。初日の第1ステージで8位に入った新城幸也（Bboxブイグテレコム）はステージ10位に入り、総合12位をキープした。土井雪広（スキル・シマノ）は序盤のアタック合戦に加わる動きを見せ、終盤はエースのミッチェル・ドッカー（オーストラリア）のアシストに。10秒遅れでゴールし、午後の個人タイムトライアルに備えた。
午後の第2bステージは距離16.2km・登坂距離635mの山岳タイムトライアル。ツール・ド・フランスでもお馴染みのペイルスルド峠を上り、標高1600mのスキー場にゴールする。
ここでトップタイムをマークして優勝したのは、過去に2度ブエルタ・ア・エスパーニャで山岳賞を獲得しているモンクティエ。平均スピードは29.3km/h。35歳のベテランクライマーが、中間計測ポイントでトップタイムをマークした新鋭アレクサンドル・ジェニエ（フランス、スキル・シマノ）を10秒差で下した。当然モンクティエは総合首位に立っている。新城幸也は4分39秒遅れの50位。翌日の第3ステージは再びスプリンターにチャンスがあるコースレイアウトであり、ユキヤの活躍に期待が集まる。
この日、不運に見舞われたのが土井雪広だ。山岳TTで好タイムが期待された土井だったが、レース前に行なわれたUCI（国際自転車競技連合）のバイクチェックで不備が見つかってしまう。UCIの規定によると、TTバイクはサドルの先端がBB中心から50mm以上後退していないといけない。今回は上りメインの山岳TTだったため、土井はノーマルバイクを使用。そのノーマルバイクがTTバイクの規定を満たしていなかった。
応急処置として土井はサドルを15mm後退させてスタートしたが、本来スタート時間に間に合わず。しかもポジションの合わないバイクで走った影響で本来の力を出せず、トップのモンクティエから9分18秒遅れでゴール。残念ながらタイムアウトで失格となった。
土井は自身のブログの中で「トレーニングして帰国に備えます。調子が良いのに走れないのが本当に辛いけど、この調子を維持して全日本に臨めるように、今週うまく調整していきます」とコメントしている。土井は23日に帰国する予定だ。
第2aステージ結果
1位 ビエル・カドリ（フランス、アージェードゥーゼル）1h50'36"
2位 マチュー・スプリック（フランス、Bboxブイグテレコム）
3位 ステファヌ・プーリース（フランス、ソール・ソジャサン）+10"
4位 ジャンニ・メールスマン（ベルギー、フランセーズデジュー）
5位 クリストフ・ホダールト（ベルギー、アージェードゥーゼル）
6位 ミッチェル・ドッカー（オーストラリア、スキル・シマノ）
7位 ユーリ・トロフィモフ（ロシア、Bboxブイグテレコム）
8位 パスクアーレ・ムート（イタリア、ミケ）
9位 モルガン・クネスキ（フランス、ルーベ・リール）
10位 新城幸也（日本、Bboxブイグテレコム）
69位 土井雪広（日本、スキル・シマノ）+10"
第2bステージ結果
1位 ダヴィ・モンクティエ（フランス、コフィディス）33'07"
2位 アレクサンドル・ジェニエ（フランス、スキル・シマノ）+10"
3位 フォルトゥナート・バリアーニ（イタリア、ミケ）+31"
4位 プリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ）+39"
5位 パスクアーレ・ムート（イタリア、ミケ）+41"
6位 ジョン・ガドレ（フランス、アージェードゥーゼル）+1'03"
7位 ダミアン・モニエ（フランス、コフィディス）+1'23"
8位 ビエル・カドリ（フランス、アージェードゥーゼル）
9位 レイン・ターラマエ（エストニア、コフィディス）+1'38"
10位 ヨハン・チョップ（スイス、Bboxブイグテレコム）+1'40"
50位 新城幸也（日本、Bboxブイグテレコム）+4'39"
HD 土井雪広（日本、スキル・シマノ）+9'18"
個人総合成績
1位 ダヴィ・モンクティエ（フランス、コフィディス）7h27'41"
2位 アレクサンドル・ジェニエ（フランス、スキル・シマノ）+10"
3位 フォルトゥナート・バリアーニ（イタリア、ミケ）+31"
4位 パスクアーレ・ムート（イタリア、ミケ）+39"
5位 プリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ）
6位 ジョン・ガドレ（フランス、アージェードゥーゼル）+1'03"
7位 ビエル・カドリ（フランス、アージェードゥーゼル）+1'04"
8位 ダミアン・モニエ（フランス、コフィディス）+1'23"
9位 レイン・ターラマエ（エストニア、コフィディス）+1'38"
10位 ユーリ・トロフィモフ（ロシア、Bboxブイグテレコム）+1'53"
42位 新城幸也（日本、Bboxブイグテレコム）+4'39"
ポイント賞
ジャンニ・メールスマン（ベルギー、フランセーズデジュー）
山岳賞
ダヴィ・モンクティエ（フランス、コフィディス）
チーム総合成績
ミケ
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
