高い品質のプロダクトをこだわりのあるユーザーに届けるケミカルブランドのヴィプロス。ラインアップの礎となったmuon、そしてその派生モデルkeitenの特徴を受継ぎつつ、スプレー式として作業性を高めたGraissageとRaykishをピックアップして紹介しよう。



定番オイルの性能をそのままにスプレー式としたGraissageとRaykish定番オイルの性能をそのままにスプレー式としたGraissageとRaykish photo:Makoto AYANO
ヴィプロスが展開する自転車用オイルはサスペンド系のBlue-no、Rossa-no、W3や、リキッドタイプのmuon、keiten、そして、スプレータイプのGraissage(グレサージュ)、Raykish(レイキッシュ)など非常にバラエティに富んだラインアップとされている。今回はスプレータイプをピックアップして紹介しよう。

スプレー式の利点は作業性に優れること。オイルを一滴ずつ滴下するリキッドタイプよりも素早く注油することができるとともに、チェーンだけではなくディレイラーやワイヤーなどの奥まった場所にもオイルを吹き付けられることがメリットだ。

そのようなメリットを持つスプレータイプのGraissageとRaykishだが、この二つはそれぞれヴィプロスを代表するmuonとkeitenの美点を継承しつつスプレータイプへと置き換えたもの。極圧性が高く、高潤滑という点では同じだがベースはオイルはムオン、ケイテンとは異なるものを採用。スプレータイプならではの使いやすさを兼ね備えていることが特徴だ。

ヴィプロス Graissageヴィプロス Graissage photo:Makoto AYANO
Graissageはヴィプロスの自転車用プロダクトの原点であるmuonと同等の性能を実現した高耐久モデル。ベースオイルなどに細かな違いはあるが、実現している性能はほぼ同じだという。圧力がかかった状態でも潤滑する優れた極圧性能(皮膜強度)は1000kgの負荷にも耐え、水を噴霧した状態でも900kgの負荷にも耐えてくれるという。

また、muon最大の特徴である高い耐久性についてもほぼ同等以上の性能を実現しているといい、500km以上の長期間にわたって潤滑性能を保ってくれるはずだ。また極圧性能を実現する添加剤は非塩素系の素材を用いることで、金属の酸化を抑えているという。

Raykishはkeitenのように薄い被膜を形成するタイプ。汚れを呼びにくいことが特徴であり、チェーンルブとしてはもちろん、メンテナンスオイルとしても使うことが可能。どこにでも使えるという意味でビギナーの方にオススメしたい1本だ。

ヴィプロス Raykishヴィプロス Raykish photo:Makoto AYANO
Raykishの油膜はGraissageと比べると1/3強の厚みで、200kmほどの耐久性を備えている。極圧性能に関しては同等のパフォーマンスを出しており、高い圧力がかかった状態でも潤滑状態が維持されるため、本格的にレースに取り組む方でもそのパフォーマンスのメリットを得られそうだ。

スプレータイプのオイル、特にRaykishは1本でメンテナンスを済ませたいという要望に応えてくれるという。オイルが一つであれば管理も楽になり、作業時の準備や片づけも楽になるだろう。容量は300mlで、価格はGraissageが2,420円(税込)、Raykishが1,980円(税込)。

スプレー式は作業性に富むことが特徴だスプレー式は作業性に富むことが特徴だ
入り組んだところまでノズルを差し込めるため、チェーンオイルとしてだけではなくメンテナンスオイルとしても活躍する入り組んだところまでノズルを差し込めるため、チェーンオイルとしてだけではなくメンテナンスオイルとしても活躍する


ヴィプロス Graissage
容量:300ml
価格:2,420円(税込)

ヴィプロス Raykish
容量:300ml
価格:1,980円(税込)


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