「特別な何かを掴める予感があった」と語るのは、東京五輪の男子ロードレースを制したリチャル・カラパス(エクアドル)。集団先頭で追走した2位のファンアールトや3位のポガチャル、完走を果たした増田成幸など、234kmの激闘を終えた選手たちのコメントを紹介します。



第1位 リチャル・カラパス(エクアドル)

エクアドル史上2つ目の五輪金メダルを獲得したリチャル・カラパスエクアドル史上2つ目の五輪金メダルを獲得したリチャル・カラパス photo:CorVos
ツール・ド・フランスでは表彰台を狙っていた。その目標を達成し、ここへは特別な何かが達成できる予感があった。フィニッシュラインを越えても金メダル獲得が信じられなかった。これは間違いなく人生で最も幸せな瞬間だろう。

平坦が抜群に強いマクナルティは一緒に逃げるには最高の選手だった。おかげで20、30秒差ついた後方集団とのタイム差を保ち続けることができた。そしてこのサーキットに入ってもなお同じ力で踏み続け、それが勝利に繋がったんだ。

母国の成果でもあるこの結果をそろそろ受け入れなければならないようだ。ここまで大変な努力を積み重ね掴んだ金メダルという成果に、喜びで満ち溢れている。そして僕をサポートしてくれた人々に感謝したい。彼らの手助けがなければ、ここまでたどり着くことはできなかっただろう。

第2位 ワウト・ファンアールト(ベルギー)

銀メダルを握りしめるワウト・ファンアールト(ベルギー)銀メダルを握りしめるワウト・ファンアールト(ベルギー) photo:CorVos
勝てる脚はあったものの、三国峠を越えた辺りで難しさを感じていた。何度も追走を試みたのだが無駄になってしまった。集団にいた選手たちが僕とポガチャルの動きをマークし過ぎて、うまく協調することができなかった。マクナルティは吸収できたのに、カラパスは力強く先頭で走り続けた。

三国峠では踏み過ぎるべきではないと思いあえて自分のペースで登った。もちろん先頭集団に追いつけない可能性もあったが、どっちにしろ全力で登っていたらメダルには届かなかっただろう。そして幸運にも先頭集団に合流することができた。ベルギーチームとしては作戦通りの走りができた。銀メダルという結果で、彼らの働きに報いることができて嬉しいよ。

第3位 タデイ・ポガチャル(スロベニア)

銅メダルのタデイ・ポガチャル(スロベニア)銅メダルのタデイ・ポガチャル(スロベニア) photo:CorVos
今週はずっとクレイジーな出来事の連続で、この感情を表現するのは難しい。今日はこれまでと全く異なった1日となった。言葉がないよ。ラストは力の限り踏んだだけで自分が2位か3位かは分からなかったし、別にどっちでも良かった。銀でも銅でも素晴らしいメダルということには変わらないからね。

暑さと湿度でいつもとは違ったレースになった。最後の登り(三国峠)から苦しく、僕も飛び出したのだが、結果的にアタックの応酬になった。そのため自分の走りに集中できず、前についていくだけで精一杯だった。だがベストを尽くしてメダルを手に入れることができた。(カラパスを追う)集団は金メダルよりもメダルが欲しい選手ばかりだったみたいだ。もちろん僕は金を狙っていたが、カラパスには追いつけないと分かりスプリントに集中した。アドレナリンが力を貸してくれたみたいだね。

チームメイトの3人はそれぞれ素晴らしく、特にトラトニクのおかげで主導権を握ることができた。彼はチームに欠くことのできない存在で、ポランツもまた問題を抱えながらも力になってくれた。4人のチームにエースが2人。僕らは良い走りができたと思う。

第4位 バウケ・モレマ(オランダ)

メダルに一歩及ばなかったバウケ・モレマ(オランダ)メダルに一歩及ばなかったバウケ・モレマ(オランダ) photo:CorVos
望んでいたメダルには届かなかったが、今日得ることのできる最大限の結果だろう。オランダチームを応援してくれた全ての人に感謝したい。

第5位 マイケル・ウッズ(カナダ)

三国峠で飛び出すなど積極的な走りをするもメダルには届かなかったマイケル・ウッズ(カナダ)三国峠で飛び出すなど積極的な走りをするもメダルには届かなかったマイケル・ウッズ(カナダ) photo:CorVos
可能な限りアグレッシブなレースをした。スプリントでファンアールトに勝てるわけないので、メダルを獲得するには仕掛けなければと思い何度もアタックを繰り返した。力を尽くしたが、ファンアールトに全て封じ込められてしまった。彼は強すぎる。だがこの結果に満足しているとも言え、メダルには届かなかったものの良いレースができたので落ち込んではいない。

第6位 ブランドン・マクナルティ(アメリカ)

先頭グループ内で明神峠を登るブランドン・マクナルティ(アメリカ)先頭グループ内で明神峠を登るブランドン・マクナルティ(アメリカ) photo:So Isobe
クレイジーなレースだった。アメリカの自転車プログラムによって、毎年、そして若い世代になるにつれ自転車ロードレースのトップに近づいてきたようだ。近年の五輪のなかでアメリカ人として上位に入ることができ、光栄に思う。この結果は僕にとって大きな成果だ。

第9位 アダム・イェーツ(イギリス)

先頭グループから遅れて三国峠を目指すアダム・イェーツ(イギリス)先頭グループから遅れて三国峠を目指すアダム・イェーツ(イギリス) photo:So Isobe
久しぶりのレースで全身が痙攣していた。最後のストレートは僅かな向かい風だったが、あの集団の中ではどちらにせよ勝機はなかった。集団とは逆側から早目に仕掛け、自分が何位だったか分からないが、何かもっとできたのではないかと悔やんでいる。あのように一瞬の判断が結果を分けるんだ。

早々に2人を失うタフな展開に加え、ツールから来た選手が多いなか僕だけが久々に走るレースだった。理想的な準備ではなかったものの、この結果にはそこそこ満足している。より良い結果を掴みにまた挑戦したい。

一度目の富士スピードウェイで棄権したゲラント・トーマス(イギリス)

道志みちで落車したゲラント・トーマス(イギリス)道志みちで落車したゲラント・トーマス(イギリス) photo:CorVos
テイオ(ゲイガンハート)の前輪が道の真ん中の小さな出っ張りに当たり、彼のバイクと衝突して落車した。その際にツール・ド・フランスで脱臼した右肩を打ちつけ、幸運にも肩が外れることはなかったのだが、足首を痛めてしまった。今年に向けて多大な努力と犠牲を払ってきたのでフラストレーションがたまる結果となったが、こればかりはどうすることもできない。

序盤から積極的に集団を牽引したグレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー)

リオ五輪金メダリストのグレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー)リオ五輪金メダリストのグレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー) photo:CorVos
レースを厳しくするために走り、ワウト(ファンアールト)を良い位置まで届けることができた。ひとまずいまは休息の時を過ごしたい。

長時間に渡り集団牽引に加わったヤン・トラトニク(スロベニア)

集団先頭で驚異的な粘りの走りを見せたヤン・トラトニク(スロベニア)集団先頭で驚異的な粘りの走りを見せたヤン・トラトニク(スロベニア) photo:CorVos
はるばる東京まで休暇を過ごしに来たわけではない。今日は念入りに脚をストレッチしなければいけないようだ。貴重な体験をさせてくれたログリッチやポガチャル、ポランツ、スロベニアチームに感謝したい。

第84位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)

補給所でサコッシュを受け取る増田成幸(宇都宮ブリッツェン)補給所でサコッシュを受け取る増田成幸(宇都宮ブリッツェン) photo:So Isobe
昨日はゴール後、車に乗ってホテルに戻るあたりで急激に具合が悪くなりましたが、チームドクターの看病のお陰で元気になりました。3時間しか眠れてませんけど。清々しい朝です。

ダメだなと感じたのは比較的早い段階、道志の登り(山伏峠)だったけど、何とか幸也のサポートをしなければと思って走り続けた昨日のレース。でも、そこにあるのはその気持ちだけで、何もしてあげられませんでした。後半は特に。

三国峠の前の、なんてことない区間でどうしようもなく苦しくなり、遅れてからは一人旅。たった一人、たった230Wで三国峠を登り続ける中で、あまりの辛さ痛み苦しさに何度も自転車を降りてしまおうかと、よぎったけど。辞めずにゴールを目指しました。オリンピックだから。

脱落した増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が三国峠を登る脱落した増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が三国峠を登る photo:So Isobe
母国開催の特別なオリンピック。自分にとっては一生に一度。絞り出すようにしてフィニッシュしたら、もう搾りかすのようなカラッカラの状態。往生際悪く、そこまでして走り切るという行為に価値を見出しているのは、僕だけなんですけども。。。

代表監督の浅田さんに『東京五輪を目標に競技人生を捧げます』と宣言してから5年間、オリンピックを目標に全身全霊で競技に取り組めました。本当に色々な方に応援していただいて、そして支えられて、こんなにも自転車に対して本気になれた自分は幸せ者です。

皆さん、応援ありがとうございました。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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