10月16日〜18日に栃木県宇都宮市で開催予定だったジャパンカップサイクルロードレースの中止が正式に発表された。UCIプロシリーズとして世界のトップ選手とチームが集う日本最高峰のレースが、2年連続で新型コロナウイルス感染症の影響で開催を断念した。



ジャパンカップサイクルロードレース2019 優勝したバウケ・モレマ(トレック・セガフレード)ジャパンカップサイクルロードレース2019 優勝したバウケ・モレマ(トレック・セガフレード) photo:Satoru Kato
UCIワールドチームも参戦する日本最高峰のサイクルロードレースであるジャパンカップ(1.Pro)が、2021年の開催を断念。欧州ではツール・ド・フランスが開催される状況ながら、ジャパンカップ実行委員会は日本での新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した結果、2年連続で中止の判断し、本日7月16日に正式発表した。

プレスリリースには実行委員会会長で宇都宮市長の佐藤栄一氏の言葉として以下のように綴られている。

「2021年10月15日(金)から17日(日)までの日程で開催を予定していた「2021ジャパンカップサイクルロードレース」につきまして、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、中止とさせていただきます。開催を心待ちにされていたファンの皆様には何卒ご理解いただきますようお願い申し上げますととともに、来年の2022大会に向けまして、日本で唯一認定された「UCIプロシリーズ」として、更なる魅力向上を図ってまいりますので、競技団体や関係機関、スポンサー、地域の皆様には、ジャパンカップサイクルロードレースへの変わらぬ御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。」

宇都宮の市街地で開催されるジャパンカップクリテリウム宇都宮の市街地で開催されるジャパンカップクリテリウム photo:Kei Tsuji
日本国内では、5月にUCI2.1クラスのツアー・オブ・ジャパンがUCI2.2クラスに変更し国内チーム限定ながら開催されていただけに、ジャパンカップの中止は残念だ。また、9月24日〜26日に開催予定のツール・ド・北海道が7月26日に、ツール・ド・おきなわも7月下旬に開催可否の判断が行われる予定。また、ツール・ド・熊野は10月末に開催が延期されている状況だ。

text:Gakuto Fujiwara