NIPPOがスポンサードするスイス拠点の育成チーム、NIPPO・プロヴァンス・PTSコンチが6月22日に石上優大の、そして29日に岡篤志の加入を発表した。コロナ禍やチーム情勢に影響を受けた二人が再び欧州を走る。



Jプロツアーレースを走る石上優大Jプロツアーレースを走る石上優大 photo:Satoru Kato
6月22日にNIPPO・プロヴァンス・PTSコンチへの加入が発表された石上優大は、ジュニア時代から欧州クラブチームに所属し、2014年のジュニア世界選手権で17位に入るなど力を伸ばすオールラウンダー。2018年にはU23ロード全日本選手権を制し、2019年のスペインレース(UCI1.1)では7位入賞とU23賞を獲得して注目を集めた。

また、欧州で過ごしたU23時代後に一度ブランクを挟み、2019年に選手復帰した岡篤志もNIPPO・プロヴァンス・PTSコンチへと加入。2019年のツアー・オブ・ジャパン開幕初日の個人タイムトライアル優勝や、同年の個人タイムトライアル全日本選手権で2位に入るなどスピードとスプリント力に長ける選手だ。

NIPPO・プロヴァンス・PTSコンチのジャージに袖を通した岡篤志NIPPO・プロヴァンス・PTSコンチのジャージに袖を通した岡篤志 (c)teamnippo.jp
石上と岡は共に2020年はNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスに加入。シーズン初頭のアジアレースを転戦するも、その後はコロナ禍とチーム情勢に、そして岡は意図しない禁止薬物摂取による活動停止処分などに翻弄され思うような活動ができていなかった。2021年に始動したNIPPO・プロヴァンス・PTSコンチでは織田聖とチームメイトとなり、欧州で再起を狙うこととなる。

既に石上は加入第1戦となったポルトガルレース「ヴォルタ・アオ・アレテージョ(UCI1.1)」で逃げに乗って途中山岳賞リーダーとなるなど活躍している。以下に移籍発表時の両選手のコメントを紹介する。

石上優大のコメント
NIPPO・プロヴァンス・PTSコンチに加入できること大変嬉しく思います。
去年、今年となかなかレースに出られませんでしたが、またこうしてヨーロッパのレースに出ることが叶い、とてもわくわくしています。2021年シーズン残り半分ですが、精一杯頑張ります。

岡篤志のコメント
NIPPO・プロヴァンス・PTSに加入させていただくことになりました。昨年から今年にかけて、私にとっては本当に厳しい時間を過ごしましたが、再びヨーロッパにチャレンジする機会を与えてくださったチーム関係者の皆様には心より感謝いたします。良きチームメイトと、素晴らしいチームパートナーと共に活動できることがとても楽しみです。これまでの困難を乗り越え、一回り成長できたと確信しておりますので、結果を残せるよう頑張ります。