スペシャライズドが展開するROVAL(ロヴァール)から、ミドルグレードロードホイール"Rapide C38"が登場。ロードブースト規格も用意され、Turbo Creo SLシリーズのアップグレードホイールとしてもチョイス可能だ。MTB用のCONTROL CARBON 29とあわせて紹介しよう。



ロヴァール Rapide C38 & Rapide C38 Boost

ロヴァール Rapide C38ロヴァール Rapide C38 (c)スペシャライズド・ジャパン
スペシャライズドが手掛けるホイールのロヴァール。ドゥクーニンク・クイックステップやボーラ・ハンスグローエによる数多くの勝利はもちろん、ワールドツアーのレースにクリンチャーホイール/タイヤを投入するなど様々な取り組みが話題を呼び、注目を集める存在だ。

新型のTarmac SL7とほぼ同時に登場したRapideシリーズは、エアロオールラウンダーフレームがエアロロードVengeに取って代わる存在となるべく生み出されたエアロホイール。これまでは最上位のCLXのみのラインアップだったが、満を持して中級"C38"グレードが用意されることに。

フラッグシップロードと合わせるためのRapide CLXはクリンチャー専用ホイールだったが、ミドルグレードのC38は幅広いサイクリストが様々な自転車遊びを楽しめるように汎用性の高い仕様が採用されている。

チューブレス対応のカーボンクリンチャーホイールであるチューブレス対応のカーボンクリンチャーホイールである (c)スペシャライズド・ジャパン
シンプルなデザインで様々なフレームとの相性が良いはずシンプルなデザインで様々なフレームとの相性が良いはず (c)スペシャライズド・ジャパン
特にチューブレス対応のクリンチャーホイールとされたことで、選べるタイヤの選択肢が広がっていることがポイントだ。ロードチューブレスはもちろんのこと、チューブレス化の恩恵を受けやすいグラベルシーンでもRapide C38が使えるようになっている。

C38ではリムハイトが前後ともに38mmとオールラウンドな設計で、平坦の巡航やヒルクライムなど、ライドシーンを選ばずに活躍してくれるだろう。また、横風の影響を受けにくいワイドリムのため、優れた安定性を発揮する。リムの内幅は幅が広いタイヤとの相性が良い21mm。ワイドリム+ワイドタイヤはエアボリュームが増加し快適性も良くなるため、先述したように舗装路や未舗装路とオールラウンドに使えるはずだ。

DTスイス 370クラシックのハブを使用しているDTスイス 370クラシックのハブを使用している (c)スペシャライズド・ジャパン
今回登場したRapide C38はハブの仕様が異なる2種類のモデルが用意されている。いずれもDTスイスだが、ひとつはポピュラーなアクスル規格である前100×12、後142×12を採用したDT370モデルと、もうひとつはロードブーストという規格の前110×12、後148×12を採用したDT350モデルだ。

後者のホイールは"Rapide C38 Boost Disc"と呼ばれており、スペシャライズドのE-BIKEであるTurbo Creo SLシリーズに対応するモデル。先に登場していたTERRA CLXよりも手の届きやすい選択肢となるため、Turbo Creo SLユーザーは是非チェックしてみては。

Turbo Creo SL専用のロヴァール Rapide C38 BoostTurbo Creo SL専用のロヴァール Rapide C38 Boost (c)スペシャライズド・ジャパン
どちらもディスクブレーキモデルのみの展開となり、ローター台座はセンターロック方式である。制限体重は2モデルとも109kgとなる。カラーはマットブラックをベースに、艶ありブラックのブランドロゴが入るシンプルなデザインで様々なカラーのバイクと相性が良いだろう。価格はRapide C38が100,000円(税抜)、Rapide C38 Boostが130,000円(税抜)。

ロヴァール Rapide C38
サイズ:700C
重量:1,600g
耐荷重:109kg
カラー:サテンカーボン/ブラック
リム幅(内側):21mm
リムハイト:38mm
フロントスポークパターン:ラジアル/2クロス(1:1)
リアスポークパターン:2クロス/2クロス(1:1)
スポーク本数:24本(フロント&リア)
スポークタイプ:DTスイス コンペティションレース Jベンド
フロントハブ:DTスイス 370クラシック、センターロック、100x12mmスルーアクスル対応
リアハブ:DTスイス 370クラシック、センターロック、18t ラチェットシステム LN、142x12mm スルーアクスル対応
付属品:チューブレスリムテープとバルブが付属、材料または製造上の構造欠陥に対して生涯保証付
価格:110,000円(税込)

ロヴァール Rapide C38 Boost
サイズ:700C
重量:1,625g
耐荷重:109kg
カラー:サテンカーボン/ブラック
リム幅(内側):21mm
リムハイト:38mm
フロントスポークパターン:ラジアル/2クロス(1:1)
リアスポークパターン:2クロス/2クロス(1:1)
スポーク本数:24本(フロント&リア)
スポークタイプ:DTスイス コンペティションレース Jベンド
フロントハブ:DTスイス 350クラシック、センターロック、110x12mmスルーアクスル対応
リアハブ:DTスイス 350クラシック、センターロック、18t ラチェットシステム LN、148x12mm スルーアクスル対応
付属品:チューブレスリムテープとバルブが付属、材料または製造上の構造欠陥に対して生涯保証付き
価格:143,000円(税込)



ロヴァール CONTROL CARBON 29 6B XD

ロヴァール CONTROL CARBON 29 6B XDロヴァール CONTROL CARBON 29 6B XD (c)スペシャライズド・ジャパン
ロヴァールのMTBのホイールラインアップに追加されたCONTROL CARBON 29 6B XDは、29インチのチューブレス対応クリンチャーのカーボンホイール。上位グレードのCONTROL SLに採用されるリムを使いつつ、ハブやスポークなどを変更することで、XCレースや週末のトレイルライドで活躍してくれるハイスペックホイールとしながらも、手の届きやすい価格を実現したミドルグレードだ。

優れた軽さと強度を備えるControl SLカーボンリムに、中級グレードとして組み合わせるハブはDT350。36Tのスターラチェットが採用され、木の根を越える時などの漕ぎ直しに対応できる反応性を獲得。スポークはスポークはDTスイス コンペティションレースのストレートプルが使用され、前後共に28本の2クロス組で組まれている。スポーク本数が多いため、耐久性にも優れる。

軽量で強度があるControl SLカーボンリム軽量で強度があるControl SLカーボンリム (c)スペシャライズド・ジャパン
Zero Bead Hookテクノロジーを搭載Zero Bead Hookテクノロジーを搭載 (c)スペシャライズド・ジャパン
リム内幅29mmのため、クリンチャータイヤとして使用している時でも、タイヤの空気圧を低圧にセットできる。クロスカントリーのコースに現れる砂利や岩の多い硬く締まった路面で、モデル名にもあるように優れた操作性を発揮してくれるだろう。

付属してくるチューブレスリムテープを使用すれば、チューブレスホイールとして使用できる。チューブレス化に伴いチューブの重量分の軽量化や乗り心地が向上するなど、段階を追ってアップデートも楽しむことができる。また、タイヤインサ―トは使用できないとのこと。

ハブは最新のDTスイス 350を採用ハブは最新のDTスイス 350を採用 (c)スペシャライズド・ジャパン
付属品としては外径19および31mmのエンドキャップとロヴァールのスポークキット、チューブレスリムテープ、チューブレスバルブが付属している。材料または製造上の構造欠陥に対して生涯保証が付いている。重量は1,450gでローター台座は6ボルト方式である。制限体重は125kgとなる。価格は130,000円(税抜)。

レースから週末のトレイルライドまで幅広く使用できるレースから週末のトレイルライドまで幅広く使用できる (c)スペシャライズド・ジャパン
ロヴァール CONTROL CARBON 29 6B XD
リムタイプ:クリンチャー、チューブレスレディ―仕様
リム素材:カーボンコンポジット
リム幅(内側):29mm
フロントスポークパターン:2クロス/2クロス(1:1)
リアスポークパターン:2クロス/2クロス(1:1)
スポーク本数:28本(フロント&リア)
スポークタイプ:DTスイス コンペティションレース ストレートプル
フロントハブ:DTスイス 350 ストレートプル、6ボルト方式、110x15mmスルーアクスル対応
リアハブ:DTスイス 350 ストレートプル、6ボルト方式、36t スターラチェットシステム、148x12mmスルーアクスル対応
重量:1,450g
耐荷重:125kg
付属品:外径19および31mmのエンドキャップ、Rovalスポークキット、チューブレスリムテープ、バルブが付属、材料または製造上の構造欠陥に対して生涯保証付き
カラー:サテンカーボン/ブラック
価格:143,000円(税込)


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