2021/03/20(土) - 10:58
ベルギーで開催されたブレーデネ・コクサイデクラシックでティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)が勝利。100kmに渡る追走の後、マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)らを下し今季3勝目を掴んだ。
ミラノ〜サンレモを前日に控えるその一方、ベルギーのウェスト=フランデレン州ではブレーデネ・コクサイデクラシック(UCI1.Pro)が開催された。
2018年までハンザーメクラシックと呼ばれていた大会だが、2019年からフィニッシュ地点を砂のシクロクロスレースで知られるコクサイデに変更したことに伴いレース名も変更に。コロナ禍における2020年大会中止を乗り越え2年ぶりの開催にこぎつけている。
その名の通り沿岸部のブレーデネを出発し「ケンメルベルグ(登坂距離700m/平均10.4%)」を2回含む丘陵コースを通過するものの、後半区間は完璧なフラットコース。中盤の登坂と後半の吹きさらし区間が鍵を握るスプリンター向けセミクラシックレースだ。
前半区間をスピーディーにこなし、レースが動いたのは最大勾配が20%を超える「ケンメルベルグ」だった。人数を揃えたクベカ・アソスのペースアップによって分断が発生し、強力な13名が先行した。
ニルス・ポリッツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)やフロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)、好調マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)、マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、クベカ・アソス)を含む13名は、20名ほどの追走グループとの距離を維持したままコクサイデの周回コース(x3周)へ。ここから先頭グループ内でアタック合戦が始まった。
複数のアタックがかかる中、単独で飛び出したのはルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)。「アタックと吸収によってペースが落ち、後続との差を詰められたことで全員少しパニック状態だった。ニルスのアタックも封じられ、次に飛び出した僕を誰も追わず逃げが決まった」と振り返るペストルベルガーが、残り26kmから独走に持ち込んだ。
先頭ペストルベルガーを第一追走が追い、さらにその後ろを第二追走グループがチェイス。逃げ切りの可能性も匂わせていた元オーストリア王者だったものの、終盤に入って2つの追走グループが合流し、勢いを増したことでタイム差が削り取られていく。スプリント勝負に向けてリードアウトを行う集団は残り1.4kmでペストルベルガーを捉えた。
最終コーナーを抜けると同時に先頭ジョナス・リカールト(ベルギー、アルペシン・フェニックス)が離れ、ヨセフ・チェルニー(チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ)がセネシャルのリードアウトを開始する。しかし間髪入れず、その背後につけたティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)が一気に加速した。
「全員がトップスピードに達する前にスプリントを始めるべきだと思った」と言うメルリールは、縦に踏みつけるスプリントで一気に66.6km/hまで加速し、追いすがるピーダスンや出遅れたセネシャルを突き放して先着。マチュー・ファンデルプールに続くアルペシン・フェニックスの稼ぎ頭が今季3勝目を掴み取った。
ケンメルベルグでのアタック合戦で出遅れつつ、第二グループ内でレースを進めたメルリール。「すぐ逃げグループを捕まえられるだろうと思っていたけれど、結局100kmに渡って追走することになった。もし追いついても勝てる脚があると感じていた」とレースを振り返っている。
表彰台を分け合ったメルリールやピーダスン、セネシャルたちはこのままベルギークラシックレースを連戦する予定だ。
ミラノ〜サンレモを前日に控えるその一方、ベルギーのウェスト=フランデレン州ではブレーデネ・コクサイデクラシック(UCI1.Pro)が開催された。
2018年までハンザーメクラシックと呼ばれていた大会だが、2019年からフィニッシュ地点を砂のシクロクロスレースで知られるコクサイデに変更したことに伴いレース名も変更に。コロナ禍における2020年大会中止を乗り越え2年ぶりの開催にこぎつけている。
その名の通り沿岸部のブレーデネを出発し「ケンメルベルグ(登坂距離700m/平均10.4%)」を2回含む丘陵コースを通過するものの、後半区間は完璧なフラットコース。中盤の登坂と後半の吹きさらし区間が鍵を握るスプリンター向けセミクラシックレースだ。
前半区間をスピーディーにこなし、レースが動いたのは最大勾配が20%を超える「ケンメルベルグ」だった。人数を揃えたクベカ・アソスのペースアップによって分断が発生し、強力な13名が先行した。
ニルス・ポリッツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)やフロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)、好調マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)、マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、クベカ・アソス)を含む13名は、20名ほどの追走グループとの距離を維持したままコクサイデの周回コース(x3周)へ。ここから先頭グループ内でアタック合戦が始まった。
複数のアタックがかかる中、単独で飛び出したのはルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)。「アタックと吸収によってペースが落ち、後続との差を詰められたことで全員少しパニック状態だった。ニルスのアタックも封じられ、次に飛び出した僕を誰も追わず逃げが決まった」と振り返るペストルベルガーが、残り26kmから独走に持ち込んだ。
先頭ペストルベルガーを第一追走が追い、さらにその後ろを第二追走グループがチェイス。逃げ切りの可能性も匂わせていた元オーストリア王者だったものの、終盤に入って2つの追走グループが合流し、勢いを増したことでタイム差が削り取られていく。スプリント勝負に向けてリードアウトを行う集団は残り1.4kmでペストルベルガーを捉えた。
最終コーナーを抜けると同時に先頭ジョナス・リカールト(ベルギー、アルペシン・フェニックス)が離れ、ヨセフ・チェルニー(チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ)がセネシャルのリードアウトを開始する。しかし間髪入れず、その背後につけたティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)が一気に加速した。
「全員がトップスピードに達する前にスプリントを始めるべきだと思った」と言うメルリールは、縦に踏みつけるスプリントで一気に66.6km/hまで加速し、追いすがるピーダスンや出遅れたセネシャルを突き放して先着。マチュー・ファンデルプールに続くアルペシン・フェニックスの稼ぎ頭が今季3勝目を掴み取った。
ケンメルベルグでのアタック合戦で出遅れつつ、第二グループ内でレースを進めたメルリール。「すぐ逃げグループを捕まえられるだろうと思っていたけれど、結局100kmに渡って追走することになった。もし追いついても勝てる脚があると感じていた」とレースを振り返っている。
表彰台を分け合ったメルリールやピーダスン、セネシャルたちはこのままベルギークラシックレースを連戦する予定だ。
ブレーデネ・コクサイデクラシック2021結果
1位 | ティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス) | 4:13:43 |
2位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) | |
3位 | フロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
4位 | トム・ファンアスブロック(ベルギー、イスラエル・スタートアップネイション) | |
5位 | エドゥアルド・グロス(ルーマニア、デルコ) | |
6位 | スタニスワフ・アニオコウスキ(ポーランド、ビンゴール・ワロニーブリュッセル) | |
7位 | マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、クベカ・アソス) | |
8位 | ブラム・ウェルテン(オランダ、アルケア・サムシック) | |
9位 | ニルス・ポリッツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
10位 | シリル・ルモワンヌ(フランス、B&Bホテルズ KTM) |
text:So Isobe
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