2021/02/23(火) - 10:39
アルペシン・フェニックス不在のUAEツアー2日目の個人TTでフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が圧勝。区間4位と好走したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が早くも総合首位に躍進している。
アラブ首長国連邦の首都アブダビに面した人工島「アル・フダイリアット」のサイクリングコースで行われた13kmの短距離タイムトライアル。超フラットながらテクニカルコーナーが続くコースで、総合争いを占う上で重要な14分前後の戦いが繰り広げられた。
この日はレーススタート前に、2月21日午後のPCR検査でスタッフ1名が陽性となったアルペシン・フェニックスが撤退するというニュースが届く。開幕ステージを制したマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)はリーダージャージを着たままレースを降りるという決断を強いられてしまう。
青い海と対岸の超高層リゾートホテル群に見守られたTTコースでは序盤、2017年から3年連続個人タイムトライアルU23世界王者に輝いたミッケル・ビョーグ(デンマーク、UAEチームエミレーツ)が好走してトップタイム。しかし、昨年8月1日にEFエデュケーションNIPPO入りしたシュテファン・ビッセガー(スイス)が7秒上回った。
共に1998年生まれのビッセガーとビョーグより15歳年上のルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ・プレミアテック)はビッセガーから16秒遅れの暫定3位に。しかしその後、絶対的優勝候補であり、エトワール・ド・ベッセージュで既に2勝しているTT世界チャンピオンのフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が誰よりも速いペースを刻みフィニッシュへと飛び込んだ。
序盤から猛烈な出力を叩き出し(序盤3kmの平均パワーは530W)、その後も快調にハイペースを維持したガンナ。後半スタートの総合争いメンバーもTT世界チャンピオンに敵うことなく今季3勝目(うちTT2勝利)を掴んだ。
「どんなレースであろうと厳しく、集中力と良いコンディションを保ったまま挑むのは簡単なことじゃない。幸運にも今日は身体の仕上がりもよく、自分自身、そしてチームのためにファンタスティックな結果を得ることができた。砂漠の真ん中を走るのは不思議だけど素晴らしい体験だった。僕にとって初のUAEツアーであり、本当に嬉しい結果だ。来月のティレーノを含め、今後のレースでもこの調子を維持していきたい」とガンナは語っている。
ガンナには24秒届かなかったものの、総合メンバーの中でライバルを引き離したのがタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)だった。ビッセガーから10秒遅れ、ビョーグから3秒遅れにとどめたポガチャルは、最終的に区間4位に食い込む走りで総合首位浮上に成功した。区間6位のジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)が5秒遅れの総合2位、区間11位のマッティア・カッタネオ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)は18秒遅れの総合3位につけ、ドゥクーニンク勢がポガチャルにプレッシャーを掛ける形でUAE第2ステージは幕引きとなった。
「具体的な目標を設定せず、できるだけ速く、できるだけ上手く走ろうと考えていたけれど、なんとか上手くいったようだ」と、控えめに語るポガチャルは、繰り下がり首位として走ったダヴィド・デッケル(オランダ、チーム ユンボ・ヴィスマ)から引き継ぐ形で赤いリーダージャージを獲得。「コンディションも良く、残り5日。ただしこれからどんなことも起こりうる。明日はこの大会最難関のジュベルハフィートだ。上手く回復して良い状態で戦えるよう願っている」と加えている。
翌第3ステージ終盤に登場するのは登坂距離10km、平均勾配7.5%という難易度を誇る名物山岳ジュベルハフィート。ポガチャルやドゥクーニンク勢、アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)といったクライマー勢が今大会最初の登坂勝負を繰り広げる。
アラブ首長国連邦の首都アブダビに面した人工島「アル・フダイリアット」のサイクリングコースで行われた13kmの短距離タイムトライアル。超フラットながらテクニカルコーナーが続くコースで、総合争いを占う上で重要な14分前後の戦いが繰り広げられた。
この日はレーススタート前に、2月21日午後のPCR検査でスタッフ1名が陽性となったアルペシン・フェニックスが撤退するというニュースが届く。開幕ステージを制したマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)はリーダージャージを着たままレースを降りるという決断を強いられてしまう。
青い海と対岸の超高層リゾートホテル群に見守られたTTコースでは序盤、2017年から3年連続個人タイムトライアルU23世界王者に輝いたミッケル・ビョーグ(デンマーク、UAEチームエミレーツ)が好走してトップタイム。しかし、昨年8月1日にEFエデュケーションNIPPO入りしたシュテファン・ビッセガー(スイス)が7秒上回った。
共に1998年生まれのビッセガーとビョーグより15歳年上のルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ・プレミアテック)はビッセガーから16秒遅れの暫定3位に。しかしその後、絶対的優勝候補であり、エトワール・ド・ベッセージュで既に2勝しているTT世界チャンピオンのフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が誰よりも速いペースを刻みフィニッシュへと飛び込んだ。
序盤から猛烈な出力を叩き出し(序盤3kmの平均パワーは530W)、その後も快調にハイペースを維持したガンナ。後半スタートの総合争いメンバーもTT世界チャンピオンに敵うことなく今季3勝目(うちTT2勝利)を掴んだ。
「どんなレースであろうと厳しく、集中力と良いコンディションを保ったまま挑むのは簡単なことじゃない。幸運にも今日は身体の仕上がりもよく、自分自身、そしてチームのためにファンタスティックな結果を得ることができた。砂漠の真ん中を走るのは不思議だけど素晴らしい体験だった。僕にとって初のUAEツアーであり、本当に嬉しい結果だ。来月のティレーノを含め、今後のレースでもこの調子を維持していきたい」とガンナは語っている。
ガンナには24秒届かなかったものの、総合メンバーの中でライバルを引き離したのがタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)だった。ビッセガーから10秒遅れ、ビョーグから3秒遅れにとどめたポガチャルは、最終的に区間4位に食い込む走りで総合首位浮上に成功した。区間6位のジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)が5秒遅れの総合2位、区間11位のマッティア・カッタネオ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)は18秒遅れの総合3位につけ、ドゥクーニンク勢がポガチャルにプレッシャーを掛ける形でUAE第2ステージは幕引きとなった。
「具体的な目標を設定せず、できるだけ速く、できるだけ上手く走ろうと考えていたけれど、なんとか上手くいったようだ」と、控えめに語るポガチャルは、繰り下がり首位として走ったダヴィド・デッケル(オランダ、チーム ユンボ・ヴィスマ)から引き継ぐ形で赤いリーダージャージを獲得。「コンディションも良く、残り5日。ただしこれからどんなことも起こりうる。明日はこの大会最難関のジュベルハフィートだ。上手く回復して良い状態で戦えるよう願っている」と加えている。
翌第3ステージ終盤に登場するのは登坂距離10km、平均勾配7.5%という難易度を誇る名物山岳ジュベルハフィート。ポガチャルやドゥクーニンク勢、アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)といったクライマー勢が今大会最初の登坂勝負を繰り広げる。
UAEツアー2021第2ステージ結果
1位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | 0:13:56 |
2位 | シュテファン・ビッセガー(スイス、EFエデュケーションNIPPO) | 0:14 |
3位 | ミッケル・ビョーグ(デンマーク、UAEチームエミレーツ) | 0:21 |
4位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 0:24 |
5位 | ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ・プレミアテック) | 0:30 |
6位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
7位 | マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:32 |
8位 | ステファン・デボッド(南アフリカ、アスタナ・プレミアテック) | 0:33 |
9位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションNIPPO) | 0:36 |
10位 | マティアス・ブランドル(オーストリア、イスラエル・スタートアップネイション) | 0:38 |
個人総合成績
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 4:00:05 |
2位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:05 |
3位 | マッティア・カッタネオ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:16 |
4位 | クリス・ハーパー(ニュージーランド、ユンボ・ヴィズマ) | 0:33 |
5位 | アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 0:39 |
6位 | ニールソン・ポーレス(アメリカ、EFエデュケーションNIPPO) | 0:41 |
7位 | アントニー・ルー(フランス、グルパマFDJ) | 0:45 |
8位 | ダヴィド・デッケル(オランダ、チーム ユンボ・ヴィスマ) | 0:46 |
9位 | ミケル・モルコフ(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:47 |
10位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) | 0:48 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
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