ブエルタ・ア・エスパーニャを主催するユニパブリックが、2021年大会への出場チームを発表した。ブルゴスBHとカハルラル・セグロスRGAの2チームに加え、復活を遂げたエウスカルテル・エウスカディが2013年以来8年ぶりの出場を叶えた。



ワイルドカード獲得を叶えたエウスカルテル・エウスカディワイルドカード獲得を叶えたエウスカルテル・エウスカディ (c)FundaCiclistaEuskadi
ユニパブリックが発表した第76回ブエルタ・ア・エスパーニャの出場チームは、19のワールドチームに加え、昨年のワールドランキングでプロチーム勢最上位の12位に食い込んだアルペシン・フェニックス、そしてワイルドカード(主催者招待枠)を射止めたブルゴスBHとカハルラル・セグロスRGA、そしてエウスカルテル・エウスカディという合計23チーム。UCI理事会はグランツールの出場人数上限を176人から184人(1チーム8人)へと拡大しており、エウスカルテル・エウスカディの出場が叶った。

「バスク人のバスク人によるバスク人のためのチーム」として1994年に創設され、トップカテゴリーを走り続けながらも資金難により2013年限りで解散したエウスカルテル。

しかしバスクの自転車競技愛は消えることなく、現地自転車基金「エウスカディ」の手によって2018年にUCIコンチネンタルチーム「フンダシオン・エウスカディ」が立ち上がり(同年ブエルタでステージ優勝を挙げたエウスカディ・ムリアスと同スポンサーだが別チーム→2019年解散)、バーレーン・ヴィクトリアスのミケル・ランダ(バスク出身)のアドバイザー就任を経ながら2020年プロコンチネンタルチームへと昇格。そして今年はエウスカルテル社がタイトルスポンサーに就いたことで往年のチーム名が復活し、今回のブエルタ出場へと繋がった。

チーム発表で「このチームに関わる全ての人を熱狂させるニュース」と表現されたワイルドカード獲得。「ブエルタに招待されたことを本当に嬉しく思っている。ここまでエウスカディ財団が遂げてきた実績とフィロソフィーが認められた結果であり、このチャンスに対して最善を尽くしていきたい。今日は我々ファミリーにとって幸せな日だ。この喜びをたくさんのパートナーと共有していきたいと思う」と、チームGMのヘスス・エスクルディア氏は喜びに満ちたコメントを発表している。

カハルラル・セグロスRGAとブルゴスBHも連続出場を叶えたカハルラル・セグロスRGAとブルゴスBHも連続出場を叶えた photo:CorVos
第76回ブエルタ・ア・エスパーニャは、ワイルドカードを掴んだブルゴスBHのお膝元であるブルゴスで8月14日に開幕する予定だ。
ブエルタ・ア・エスパーニャ2021出場チーム
UCIプロチーム
アルペシン・フェニックス(権利獲得済み)
ブルゴスBH(スペイン)
カハルラル・セグロスRGA(スペイン)
エウスカルテル・エウスカディ(スペイン)
text:So Isobe

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