バスクの伝統チームが19年間の歴史に幕を下ろす。1994年に創設され、トップカテゴリーで走り続けたスペインのエウスカルテル・エウスカディが、2014年以降のセカンドスポンサー獲得に失敗したとして、今シーズンをもって解散すると発表した。

エウスカルテル・エウスカディエウスカルテル・エウスカディ photo:Kei Tsuji「サイクリングチーム継続に欠かせないセカンドスポンサー獲得に至らず、2014年のチーム運営が実現不可能となった。今この瞬間からエウスカルテル社はプロジェクト解体に向けた手順に入る。エウスカルテル社やチーム、スポンサー、そしてこのプロジェクトを支え続けたすべての関係者にとって悲しい一日だ。このエリートチームを支援する企業が現れなかったことを残念に思う」(プレスリリースより)

北京五輪ロード金メダリストのサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)北京五輪ロード金メダリストのサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) photo:Riccardo Scanferlaバスク地方に拠点を置くエウスカルテル・エウスカディはまさに「バスク人のバスク人によるバスク人のための」チームとして活動してきた。メインスポンサーのエウスカルテル社は通信事業会社で、2005年のUCIプロツアー発足時からUCIプロツアーチーム(現UCIプロチーム)として活動している。

しかし今シーズンに入ってチームは暗礁に乗り上げた。長年チームの後ろ盾として支え続けたエウスカディ(バスクの自転車基金)が1月に離脱。これまで所属選手をスペインのバスク地方出身選手、もしくはバスク地方でアマチュア時代を過ごした選手に限定してきたチームは、UCIワールドツアーライセンス継続と幅広いスポンサー獲得を目指し、2013年はスロベニア人やモロッコ人、ポルトガル人、ドイツ人、ロシア人、ギリシャ人選手を獲得するなどしていた。

エウスカルテル社は2014年以降のスポンサー活動を確約していたものの、世界的な不況の煽りを受けてセカンドスポンサー探しが難航。8月20日、ついにチームは今シーズン限りでの解散という判断を下した。

所属する29選手のうち、サムエル・サンチェス(スペイン)やイゴール・アントン(スペイン)、エゴイ・マルティネス(スペイン)ら14名は2014年の契約を有している。仮に該当する14名が2014年の所属チームを見つけることが出来なかった場合でも、契約通り1シーズン分の給与は支払われる。なお、現時点で他チームへの移籍が決定しているのは、アスタナに移籍するミケル・ランダ(スペイン)のみ。どの選手も来シーズンに向けて移籍交渉が急務となる。

チームにとって最後のグランツールとなるブエルタ・ア・エスパーニャは8月24日に開幕する。

text:Kei Tsuji
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