ドライブトレイン関連パーツを手掛けるプラクシスワークスから、ZAYANTE CARBON-Sというカーボンクランクセットがリリースされた。上位グレードと同じクランクアームを使いながら、チェーンリングを変更することで手の届きやすいモデルとなった。



プラクシスワークス ZAYANTE CARBON-S M30プラクシスワークス ZAYANTE CARBON-S M30 (c)praxis works
ボントレガーやスペシャライズドのエンジニアとして活躍したデイビッド・アール氏が興したサイクルパーツブランドのプラクシスワークス。米・カリフォルニア州のサンタクルーズに拠点を構え、ボトムブラケットやクランク、チェーンリングなどを中心に製品を展開しており、完成車にパッケージングされたプラクシスワークスの製品を見たことある方もいるはずだ。

そんなプラクシスワークスからロードバイク用クランクセットの新作"ZAYANTE CARBON-S"がリリースされた。アルミ製クランク、カーボン製クランクどちらともラインアップされているシリーズに追加された新作は、カーボン版のミドルグレードに位置するモデルとして登場した。

中級グレードだが、クランクアームおよびスピンドルは上位モデルZAYANTE CARBONと同じものを採用。軽量かつ高い剛性を備えるクランクをそのまま手に入れていることが特徴だ。

ヘックスレンチで脱着を行うヘックスレンチで脱着を行う (c)praxis works独自規格のM30はドライブ側が30mm径、反ドライブ側が28mm径のスピンドルとなっている独自規格のM30はドライブ側が30mm径、反ドライブ側が28mm径のスピンドルとなっている (c)praxis works


ZAYANTE CARBON-Sがミドルグレードである理由は、アセンブルされるチェーンリングが異なるグレードという点にある。上位グレードで施されていた肉抜き加工が省略され、チェーンリングボルトがスチール製とされたことで、コスト削減に成功。なお、冷間鍛造や歯の形などは上位グレードのテクノロジーを受け継いでいるため、変速性能などは優れたパフォーマンスを期待できそうだ。

またチェーンリングに用いられるLeva Timeテクノロジーがアップデートされ第2世代へと進化していることもポイント。シフト速度を向上するために新たな変速ピンを実装し、強化したスパイダーと組み合わせることで、シフト性能向上を実現しているという。

プラクシスワークス ZAYANTE CARBON-S M30プラクシスワークス ZAYANTE CARBON-S M30 (c)praxis works
スピンドルはプラクシスワークス独自規格のM30を採用。ドライブサイドは30mm径、反ドライブサイド側は28mmという特殊規格のため、別売りのボトムブラケットが必要になるものの、左右で最適な剛性を実現。BBパーツも各シェル規格に対応しているものが販売されているため、多くのバイクでこのクランクを使うことが可能だ。

ZAYANTE CARBON-Sは10速、11速用で、重量は684g。Qファクターは147mm。ラインアップされるクランク長は165、170、172.5、175mm。チェーンリングは48/32T、50/34T、52/36Tという3種類。価格は29,000円(税抜)。



プラクシスワークス ZAYANTE CARBON-S M30
クランクアーム:カーボン
クランクアームサイズ:165、170、172.5、175mm
チェーンリング:冷間鍛造アルミ
チェーンリング展開:48/32T、50/34T、52/36T
PCD:160/104
Qファクター:147mm
M30 BB : BSA、BB86、386EVO、BB30、PF30、T47、BBright 
重量:684g(クランク長172.5 チェーンリング50/34T)
価格:29,000円(税抜)


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