1月17日、スペイン・バレンシアで合宿を行うアスタナ・プレミアテックがオンラインのチームプレゼンテーションを開催した。昨年イル・ロンバルディアを制しモニュメント2勝目を挙げたフルサンや、加入1年目でチームに3勝をもたらし今季はエースとしてジロに挑むウラソフなどのコメントを紹介する。



アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)

アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック)アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック) (c)Astana–Premier Tech/GettySport
ツール・ド・ラ・プロヴァンスとUAEツアーでシーズン開幕を迎える。その後パリ〜ニースかティレーノ〜アドリアティコのどちらかに出場する。目標はシーズン開幕から良い状態で走ることだ。昨季はチャンスを待っている余裕なんてないということがわかった。なぜならいつ何時レースがキャンセルや延期になってもおかしくないからだ。だから全てのレースで最高の結果を求めていきたい。だが、もし今シーズンが通常通りに進むことがあれば、僕の目標はクラシックとツール・ド・フランス、そして五輪になる。



ヤコブ・フルサン(デンマーク)

ヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ・プレミアテック)ヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ・プレミアテック) (c)Astana–Premier Tech/GettySport
昨シーズンは勝利も挙げ、個人的には概ね良かったと言える。しかしジロ・デ・イタリアは思ったようにいかなかったし、色々なことがあり難しいシーズンだった。それでもモニュメントで2勝目を挙げられたのは嬉しかった。

今季序盤にある最も重要なレースは、イタリアのスプリントレースでの準備期間を含むアルデンヌクラシックになるだろう。その後は高地合宿行い、リオでの銀メダルを東京で金に変えるべく、その準備のためにツール・ド・フランスに出場する。もちろんツールで1勝でもできれば最高だろうね。だが僕の焦点はあくまでも五輪のロードレースにある。自分のレースカレンダーには満足しているし、ツールのコースも、東京のレイアウトも何かを成し遂げるには適していると思う。



アレクサンドル・ウラソフ(ロシア)

アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ・プレミアテック)アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ・プレミアテック) (c)Astana–Premier Tech/GettySport
アスタナでの初めてのシーズンは最高な一年になった。予想を上回る結果だった。チームの一員として初めて走ったレース(ツール・ド・ラ・プロヴァンス)で勝利を挙げることができた。そしてシーズンを通しても良い結果を残すことができた。引き続き努力を重ね、このチームで成長していきたい。

2021年シーズンは昨年と同様にツール・ド・ラ・プロヴァンスで開幕を迎え、ヴォルタ・アン・アルガルヴェとパリ〜ニースと続いていく。その後は高地合宿に入り、シーズン最大の目標であるジロ・デ・イタリアに向けてツアー・オブ・アルプスに出場する。昨年のジロで(初めて)グランツールを経験したが、ブエルタも含め、望んでいたようなデビューにはならなかった。再びイタリアを走るモチベーションは高まっているので、全力を尽くしたい。またジロの他に五輪も注目すべき大会になる。



ヨン・イサギレ(スペイン)

アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)やルイスレオン・サンチェス、ヨン・イサギレ(スペイン)たちアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)やルイスレオン・サンチェス、ヨン・イサギレ(スペイン)たち (c)Astana–Premier Tech/GettySport
昨シーズンは奇妙な年で、ツールでは大きな落車もあった。だがその後にブエルタで挙げた勝利はモチベーションに繋がった。毎年向上していきたいと思っているので、今年も良い一年になるだろう。

ここバレンシアで開催されるボルタ・ア・ラ ・コムニタ・バレンシアナでシーズンのスタートを切り、ルタ ・デル・ソルとパリ〜ニースに出場する。僕の目標の一つであるイツリア・バスクカントリーに向けた良い開幕レースになるだろう。アルデンヌクラシックに出場するかどうかは決まっていないが、その頃に3人目の子どもが生まれる予定なので、家族を最優先に考えている。

夏はツール・ド・フランスに挑戦する。とても楽しみにしているのだが、最大の目標はあくまでも母国レースであるイツリア・バスクカントリーだ。2019年に優勝しているので、再び勝利を手に入れたい。

text:Sotaro.Arakawa