フカヤが展開するオリジナルブランドのダボスからリリースされたツーリングバイク”D-604”。コンセプトの設定からバイク開発に携わったフカヤ社員による解説と、CW編集部員によるミニインプレッションをお届けしよう。



ダボス D-604ダボス D-604
年初にフカヤがリリースしたダボスの新モデル"D-604"。一見するとグラベルバイクのような見た目だが、ダボスではグラベルというワードを使わずにネオランドナーという言葉に置き換えている。そこに含まれた想いや、詳細の自転車の仕様をコンセプトの設計から携わったフカヤ社員の言葉から紐解いていこう。

まずクラシカルな存在となってしまったランドナーという自転車を掘り起こそう。ランドナーは650Aや650Bといったサイズのホイールに、太めのタイヤを装着することがポピュラーなスタイルであり、主にツーリング向けのバイクとして人気を集めた車種だ。

D-604のコンセプト設計から携わったフカヤの牧さんD-604のコンセプト設計から携わったフカヤの牧さん 写真提供:本人ラックとキャリアを積載するキャンプツーリングや日本一周サイクリングなどに用いられるバイクというイメージも多いだろう。1970年代のランドナー全盛当時にはまだまだ多かった未舗装峠を越えていくサイクリング、担ぎ上げもいとわないパスハンティング用の自転車として活躍したが、年々舗装峠の増加に伴うロードバイクへの移行やマウンテンバイクの誕生などによって出番が少なくなってしまったという歴史がある。

当時フカヤもランドナーを製造しており、サイクリストから支持されていたという。その後2011年に100周年記念モデルとしてクラシカルなランドナーをリリースするなど、フカヤとランドナーは強く結びついている。

そしてフカヤの創業110周年に当たる2021年「ネオランドナー」と銘打った新車D-604が発表された。新型は700C(最大45mm)と650B(最大54mm)の双方に対応するなど、作りは現在のグラベルバイクの主流を取り入れたもの。ダボ穴を数多く用意したアドベンチャーバイク的な要素もグラベルバイクライクだ。

ドロップハンドルを装着しての快速仕様としたD-604ドロップハンドルを装着しての快速仕様としたD-604
バイクパッキング装備で旅に出る装備としてD-604バイクパッキング装備で旅に出る装備としてD-604
それでもあえてグラベルと言わずネオランドナーと呼ぶのは、ランドナーと結び付きが強いフカヤならでは。先述したように650Bホイールにワイドなタイヤを装着し、ツーリングやパスハンティングを行ってきた上、当時の峠道の多くが未舗装路だったということもあり、サイクリングとしては現在のグラベルライドに相当する内容だったはずだ。

また、フカヤの牧さんは次のように言う。「D-604ではグラベルだけにフォーカスしているわけではありません。グラベルを楽しめるように作っていますが、グラベルはあくまでもツーリングの一部分であると捉えています。なのでサイクリングの大部分を占めるだろう舗装路の走りも煮詰めています。自宅を出発し、グラベルまでの区間、帰宅するまでの小旅行全体を楽しんでもらいたいんです。(牧)」

D-604はフレームセットでの販売のため、ヘッドセットやバーテープで個性を出しやすいD-604はフレームセットでの販売のため、ヘッドセットやバーテープで個性を出しやすい 楽なポジションでツーリングを楽しむのもありだ楽なポジションでツーリングを楽しむのもありだ

ダボスのステッカーはトップチューブもしくはシートチューブにぴったりなサイズ感ダボスのステッカーはトップチューブもしくはシートチューブにぴったりなサイズ感 タンゲのChampion No.1を素材とするD-604タンゲのChampion No.1を素材とするD-604


あえてネオランドナーという言葉を作ることで、ロードでもなく、グラベルでもなく、ありとあらゆるシチュエーションを満喫できる自転車であるという想いを表現しているのだ。「D-604では自由にカスタマイズして、自由に自転車で遊んでもらいたい」と牧さんは言う。

グラベルに特化しすぎないというコンセプトは設計にも表れている。ジオメトリー設計としてもBBハイトを低くしすぎない、チェーンステーを短くしすぎないなど、極端な作りを避けることで特定のシチュエーションだけではなく様々な状況を乗り越えられるようにしているという。走行性能を司る設計面では、ヘッドチューブをテーパード仕様としていることもこだわりの1つだ。

テーパードのクロモリ・ヘッドチューブを採用しているテーパードのクロモリ・ヘッドチューブを採用している
フレーム素材として採用されるのはタンゲのスタンダードモデルであるChampion No.1。PRESTIGEなど様々な素材が用意されている中でNo.1としたのは、牧さんがプロトタイプでテストを行った結果、価格と性能面で最もバランスが取れていたためだという。

「今はカーボンモデルからスポーツバイクに入る方も大勢います。そういった方にも金属の乗り味に親しみを持ってもらいたいと思うので、素材選びは妥協していません。金属フレームの最初の1台に選んでもらえたら嬉しいですね」と牧さんは言う。

ワイヤー類は外装かつフルアウターで繋ぐことができるため、メンテナンス性に優れているワイヤー類は外装かつフルアウターで繋ぐことができるため、メンテナンス性に優れている 内装式ドロッパーシートポストのワイヤーを内側に入れるアイレットも用意されている内装式ドロッパーシートポストのワイヤーを内側に入れるアイレットも用意されている


他にも細部まで非常に拘っていることがD-604の特徴だ。BBシェル裏に設けられた内装式ドロッパーシートポストのケーブルガイドについては、「27.2mm径のドロッパーが徐々に増えつつあるので採用しました。フレームバッグをつけられるようにホリゾンタルに近いスケルトンとしているので、荷物を積載した状態だと乗り降りが難しくなってしまう。それが身長の低い方ならなおさら。ドロッパーを使うことで少しでも乗り降りしやすくしたいということが採用した理由ですね。もちろんグラベルを思い切り楽しむためにも使っても問題ないです」とは牧さん。

フロントフォークはダボ穴の配置をフォーククラウン側に寄せた特注品だ。一般的には低重心となるようフォークエンド側に寄せているが、あえてクラウン側に配置した理由はボトルケージとボトルを組み合わせた時にボトルを抜き差ししやすくしているという。

フルカーボンフォークには3つのダボ穴、フェンダー用ダボ穴が備えられたフルカーボンフォークには3つのダボ穴、フェンダー用ダボ穴が備えられた
ボトルケージを上側に装着すれば走行中でもボトルを取り出すことができるボトルケージを上側に装着すれば走行中でもボトルを取り出すことができる
「D-604ではフレームバッグを使用し、通常のボトルケージが使えなくなってしまうことを想定しています。ハンドルに装着するボトル用バッグではどうしてもボトルを抜き差しにくいので、フォークにボトルケージを装着してしまおうと思ったんです」と牧さん。続いて「ダボスには縦の衝撃に強いボトルケージも用意しているので、それと組み合わせることで、フレームバッグを使用した状態でもボトルの抜き差しを妥協しなくて良くなりました」と説明する。

ダボスのボトルケージをはじめとする様々なアクセサリーはD−604の可能性を広げてくれる。輪行しても邪魔になりにくいサイズのフロントラックFRー1や、SBS−250Dという大型サドルバッグのサポーター、FBSー1というフロントバッグサポーターなどは、D−604でのアドベンチャーライドを支えてくれるはずだ。

ダボス FR-1 フロントラックダボス FR-1 フロントラック
ライトをマウントすることも可能だライトをマウントすることも可能だ ダボスのフロントラックは、D-604のスルーアクスルに直接マウントするダボスのフロントラックは、D-604のスルーアクスルに直接マウントする

ダボスのグラベルケージは路面からの衝撃でボトルが脱落しにくい仕様だというダボスのグラベルケージは路面からの衝撃でボトルが脱落しにくい仕様だという
サドルバッグを支えるスタビライザーも用意されているサドルバッグを支えるスタビライザーも用意されている スタビライザーでバッグを支えることで、安定した状態で走れるスタビライザーでバッグを支えることで、安定した状態で走れる


周辺アクセサリーを見るとD−604での遊び方が想像できる。自由に遊べるバイクだからこそ、どのように自分色に染めていくかを考えるのも楽しそうだ。牧さんによると様々なメーカーとのコラボパーツ企画が進行しているとのこと。新パーツを期待して待ちたい。

プロトタイプからD−604とともに遊んできた牧さんのレコメンドタイヤ幅は、700Cならば40mm以下、650Bならば50mm以下だという。これ以上太くすると舗装路とオフロードのバランスをとりにくいとのことだ。「自宅を出発した段階では空気圧を高めに設定しておいて、オフロードに突入するときに2.0Barほどに減圧して、どちらのサーフェイスも楽しんでいます。舗装路に戻った時は携行しているミニポンプで空気を充填しています」と牧さん。フレームバッグを装着していれば、ビッグボリュームのタイヤでも空気を充填しやすいミニポンプを携帯しやすいだろう。

タイヤクリアランスは広いため、ドロづまりも起こしにくいだろうタイヤクリアランスは広いため、ドロづまりも起こしにくいだろう リアはチェーンステーを潰し、タイヤクリアランスを確保しているリアはチェーンステーを潰し、タイヤクリアランスを確保している


そして、D−604の魅力の一つは84,000円という価格。牧さんによるとD−640は110周年の節目にリリースした自転車ということもあり、この価格設定を実現できているのだとか。今後、限定カラーなども出てくる予定とのことなので、気になる方は見逃さない方が良さそうだ。

ここからはフレームバッグを装着し、実際のキャンプツーリング仕様とした試乗車に乗った編集部員・藤原によるプチインプレッションをお届けしよう。

いつもの舗装路とは違うところを走るだけで笑みが溢れるいつもの舗装路とは違うところを走るだけで笑みが溢れる
D-604はライダーが思うように操りやすい自転車だ。のんびりと力をかけずにペダリングしている時は気持ちよく軽やかに進み、力をかけるとスーッとスピードが乗っていく。20-25km/hほどのスポーツバイクらしい速度で走る分であれば、スピードの増減はスムースに行うことができ、バイクをコントロールしている実感を心地よく味わえる。

高速を維持しようとすると頑張る必要があるが、30km/h以上で常に走行する走り方はこのバイクに求めるところではない。仲間とお喋りしながらのツーリングや、景色を満喫しながら緩く走るような速度域でこそ、気持ちよく走れるような印象を受けた。

砂利道も舗装路も難なく走れてしまうD-604砂利道も舗装路も難なく走れてしまうD-604
今回の試乗車に搭載されたリアのサドルバッグ・スタビライザーが非常に良い働きをしてくれたように感じる。舗装路でコーナーをアグレッシブに攻めても、ダンシングをしてもバッグが大袈裟に揺られず、非常に快適。装備を削ぎ落としていく楽しさもある反面、このような便利グッズでカバーするのも、アリだろう。

直進している時のハンドリングは非常に安定している印象だ。荷物を積載するとハンドリングに気をつけたくなるものだが、D-604の場合はスムースに直進してくれる。私にとってこれがD-604の魅力だと思う。河川敷のサイクリングロードを流していて、グラベル区間を見つけた時に躊躇すること無く突入できるため遊びの幅が非常に広がる。太いタイヤを装着しておけば、失速すること無くグラベルを駆け抜けられるため、ツーリングの満足度は高くなっていく。

ライドの途中で小道を見つけた時に、気ままに走っていけるのが非常に楽しいライドの途中で小道を見つけた時に、気ままに走っていけるのが非常に楽しい
もちろん舗装路だって気持ちよく走ってくれるため、グラベルがなくてもD-604で遊べる。私であれば、試乗車のようにバッグを装着してデイキャンプや釣りとともにこの自転車を楽しみたい。シャカリキにならなず、緩く、自由に、自転車で遊べるのがD-604だ。

補修パーツも充実しており、リアエンドはQR、スルーアクスル用が揃う補修パーツも充実しており、リアエンドはQR、スルーアクスル用が揃う (c)フカヤ


ダボス D-604
フレーム:TANGE Champion No.1
フロントフォーク:フルカーボンフォーク
ヘッドチューブ:テーパードヘッドチューブ(上34mm/ 下 44mm)
ブレーキマウント:前後フラットマウントブレーキ
BB仕様: BSA 68mm
前後スルーアクスル:フロント12x100 、リア12x142(前後スルーアクスル付属)
クランク:ロードクランク不可、GRX などクランククリアランス 125 mm以上推奨
ローター径:前後最大160mm 対応
チェーンリング:シングル最大 44T, ダブル 最大 48Tx32T
シートポスト径:27.2mm (ドロッパーシートポスト対応)
カラー:マットブラック、マットオリーブグリーン
重量:フォーク(498g) フレーム(1900g)
タイヤサイズ:700c サイズ 最大 45mm/ 650b サイズ 最大 54mm
価格:84,000円(税抜)

付属品
フレームデカール、DAVOS キャリア用スルーアクスル(前後)、フロントフェンダーアダプター(1セット)、ケーブルガイド、シートクランプ、ヘッドパーツ(トップキャップ プレッシャーアンカーなし)

ダボス グラベルケージ
重量:45g
カラー展開:シルバー、ホワイト、チタン、ブラック
価格:1,000円(税抜)

ダボス フロントバッグサポーター FBS-1
価格:2,900円(税抜)

ダボス FR-1 フロントラック
耐荷重:5kg
重量:本体695g(天台・脚)、取付小物195g
仕様:ラックのみ
サイズ:天板D285×W215mm
価格:5,800円(税抜)

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