コンポーネントから自転車まで手掛けるイタリアンブランドの3Tから、AEROFLUX LTDとAEROGHIAIA LTDというエアロ性能を求めたドロップハンドルがリリースされた。ロードバイク向けのAEROFLUXと、ドロップ部がフレアするグラベル向けAEROGHIAIAを紹介しよう。



3T AEROFLUX LTD
3T AEROFLUX LTD3T AEROFLUX LTD
数多くの選手たちから愛されてきた3Tのハンドルバー。SUPERLEGGERAに代表されるハンドルバーラインアップにAEROFLUX LTDという新型が加えられている。モデル名の通りエアロダイナミクスを考慮したドロップハンドルであり、既存のAERONOVAのアップデートモデルとして用意された。

エアロと名付けられている理由は、ハンドルトップ部を扁平形状とし前方投影面積を低減し、空気抵抗を減らそうとしているため。シフトケーブルやブレーキホースなどのラインをフル内装できることも、エアロダイナミクスに貢献している。

若干外にフレアする形状が採用されている若干外にフレアする形状が採用されている シンプルな扁平形状とされたトップ部シンプルな扁平形状とされたトップ部

リーチが77mmという短め、ドロップが119mmという浅めの設計リーチが77mmという短め、ドロップが119mmという浅めの設計 3T AEROFLUX LTD3T AEROFLUX LTD


AERONOVAはステムクランプ部からフォワードスイープしてるかのようなデザイン、トップ部が中心から外側に向かって肩が落ちている設計が与えられていた。一方でAEROFLUXはトップ部が前方にスイープしているような見た目でもなく、傾きがつけられることもなく、非常にシンプルなストレート形状が採用されている。直線的な形状が主流となっているエアロロードと見た目の相性は良さそうだ。

AEROFLUXのドロップ部はSUPERERGOと同様の形状とし、リーチが77mm、ドロップが119mmという短く浅く、そして外側にフレアする設計が与えられた。トップの幅に対してエンドは20mm外側に張り出すフレア具合。ブラケットを握る時はエアロポジションで、スプリントする時はワイドなスタンスで力を込めることができる設計だ。

ラインアップされるのはUDカーボンを素材としたトップグレードのLTD。サイズラインアップは380mm(223g)、400mm(226g)、440mm(229g)という3種類。クランプ径は31.8mmで、DI2対応。価格は40,000円(税抜)だ。

3T AEROFLUX LTD
材質:UD カーボンウルトラレイアップ
クランプ径:31.8mm
仕様:クリップオンバー非対応、DI2対応
仕上げ:ステルスブラック
サイズ(フード-フード/C-C):380mm、400mm、420mm
サイズ(ドロップ-ドロップC-C):400mm(380) 、420mm(400)、440mm(420)
ドロップ:119mm 全サイズ共通
リーチ(C-C):77mm 全サイズ共通
重量(±4%): 223g(380) 、 226g(400) 、 229g(420)
価格:40,000円(税抜)



3T AEROGHIAIA LTD
3T AEROGHIAIA LTD3T AEROGHIAIA LTD photo:Makoto AYANO
3T AEROGHIAIA LTD3T AEROGHIAIA LTD
グラベルバイク向けドロップハンドル"SUPERGHIAIA"をベースとしたエアロモデル"AEROGHIAIA(エアロギアイア)"が登場する。AEROFLUXやAERONOVAの様にハンドルトップ部を扁平形状とし、前方投影面積を低減することでエアロダイナミクス向上を狙っていることが特徴だ。シフトやブレーキのラインをフル内装できる点も他のエアロモデルと共通しており、空力向上に貢献している。

グラベルというアドベンチャー色が強いジャンルにエアロを取り入れるのは、アンバウンド・グラベルなどレースが高速化してきているため。3Tがグラベルバイク"EXPLORO"のラインアップにエアロダイナミクスを強化したEXPLORO RACE MAXを追加しているように、空力がアドバンテージとなるシチュエーションもあるようだ。

STIレバーを装着する部分は垂直にドロップしているSTIレバーを装着する部分は垂直にドロップしている トップから78mm外に張り出すフレアが採用されているトップから78mm外に張り出すフレアが採用されている

アナトミカルなドロップ部の形状アナトミカルなドロップ部の形状 ケーブルを外に出すポイントは2箇所ケーブルを外に出すポイントは2箇所


AEROGHIAIAはドロップ部のフレアに特徴がある。通常ドロップ部全体が外側に向かってフレアしていくハンドルが多いが、AEROGHIAIAではSTIレバーを取り付ける部分は垂直にドロップし、それよりも下側がフレアするという特殊な形状となっている。

このデザインによりブラケットが斜めになることは無く、ロードと同じようなポジションでレバーを握ることが可能となり、ダンシングなども違和感なく行えるはずだ。一方で、ドロップ部はトップよりもワイドスタンスとなっているため、グラベルの下りなどでは安定性を得ることができる。

ラインアップされるのはUDカーボン素材のLTD。サイズは400mm(229g)、420mm(232g)という2種類。いずれもリーチが78mm、ドロップが110mmという設計が採用される。クランプ径は31.8mmで、DI2対応。価格は40,000円(税抜)。

3T AEROGHIAIA LTD
材質:UD カーボンウルトラレイアップ
クランプ径:31.8mm
仕様:クリップオンバー非対応、DI2対応
仕上げ:ステルスブラック
サイズ(フード-フード/C-C):400mm、420mm
サイズ(ドロップ-ドロップ/C-C):478mm(400mm)、498mm(420mm)
ドロップ:110mm 全サイズ共通
リーチ(C-C):78mm 全サイズ共通
重量(±4%):229g(400mm)、232g(420mm)
価格:40,000円(税抜)

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