タイヤシーラントを主軸に展開しているエッフェットマリポサが、ラテックスを主原料とする従来のシーラントに代わり、植物ベースの粒子と繊維を用いたシーラント"VÉGÉTALEX"を発表した。サステナビリティと高いプロテクション性能を併せ持つ新時代のシーラントだ。



エッフェット・マリポサ VÉGÉTALEXエッフェット・マリポサ VÉGÉTALEX (c)フタバ商店(※食品ではありません)
チューブレスタイヤの普及によって、サイクルライフに欠かせない存在となってきたタイヤシーラント。現在主流となっているのが、ラテックス(天然ゴム)をベースとしたモデルで、エッフェットマリポサもCaffelatexとして、高性能なシーラントをラインアップしている。

だが、マイクロプラスチックの問題などが声高に叫ばれている現在、より環境への影響を低減させるための取り組みとして、エッフェットマリポサはラテックスフリーでありながら同等の対パンク/気密性能を持つタイヤシーラントを2年以上にわたる開発期間を経て完成させた。

それが、植物ベースの粒子と繊維から生産された"VÉGÉTALEX" (ベジタレックス)。ラテックスの代わりに細かく粉砕されたオリーブとセルロース繊維によってパンクや空気漏れを塞ぐ画期的なプロダクトだ。

ラテックスの代わりに細かく粉砕されたオリーブとセルロース繊維によってパンクや空気漏れを塞ぐラテックスの代わりに細かく粉砕されたオリーブとセルロース繊維によってパンクや空気漏れを塞ぐ (c)フタバ商店
更に、アンモニアなどのアルカリ性溶剤ではなく、ドレッシングやソースのとろみ付けにも利用されている「キサンタンガム」を使用。100%生分解性素材のシーラント剤でありながら、ラテックスタイプのタイヤシーラント剤と同じく最大5mmまでのパンクに対応するという。なお、注入量は従来のラテックスモデルよりも約20%多めとなる。

タイヤの種類を問わず、6か月ほどの持続性を有しており、優れたメンテナンスサイクルを実現。タイヤ交換の際にも、専用のリムーバーなどを用いることなく石鹸水とウェスのみでクリーニングできるイージーさも魅力の一つ。急激な気圧や気温の変化に弱い固化剤も使用されていないため、CO2インフレーターも使用可能となり、出先でのパンク対応も容易に行えるだろう。

攻撃的な化学物質が含まれていないため、リムやタイヤに対しての毒性や腐食性も低いという。ただし水分は含まれているため、表面処理のされていない金属リムにて長期間使用した場合は、腐食の可能性はあるとのことだ。サイズは1000mlで、価格は3,400円(税別)、取り扱いはフタバ商店。



エフェット・マリポサ VÉGÉTALEX
サイズ: 1000ml
価格: 3,400円(税別)

リンク