長野県飯山市でシクロクロス全日本選手権が開幕。初日の11月28日(土)は男女マスターズとシングルスピードの部が開催。マスターズ50歳代でレジェンド大原満が優勝。40歳代は生田目修(イナーメ信濃山形)、30歳代は村田憲治(京都岩井商会)が勝利、あらたな年代別チャンピオンたちが誕生した。

ぬかるんだ泥が選手たちの足をすくうぬかるんだ泥が選手たちの足をすくう photo:MakotoAYANO
5年ぶり2度めのCX全日本選手権を迎えた長野野県飯山市。会場は同じ長峰スポーツ公園で、信州クロスシリーズでもおなじみの会場。しかし新たにコースに手が加えられ、さらに勾配のあるキャンバー区間が難しさを増した。

芝の大斜面につけられた大キャンバー芝の大斜面につけられた大キャンバー photo:Michinari Takagi
そしてなんといっても参加者たちを悩ませたのは天気予報だ。11月とは思えない暖かな日が続いた本州だが、この日の信越地方の予報は雪と雨。気温も低め。少しでもウェットなら泥コースになることで知られる同会場だけに、厳しいコンディションになることは必至だった。

シングルスピードのスタート。ホールショットは腰山雅大(All-City Cycles / 662CCC)だったがこの後スリップ落車するシングルスピードのスタート。ホールショットは腰山雅大(All-City Cycles / 662CCC)だったがこの後スリップ落車する photo:Michinari Takagi
第1レースはエキシビジョンのシングルスピードの部で開幕。ただでさえ高低差のあるこのコース。試走で荒れた泥もシングルスピードバイクには困難。かつ長い直線路もある。冷たい雨の振り付けるなか6人がエントリー。40分のレースを制したのは昨年に続く連覇となる牧野崇(COGS)だった。

シングルスピードの部を連覇した牧野崇(COGS)シングルスピードの部を連覇した牧野崇(COGS) photo:Michinari Takagi
シングルスピード優勝 牧野崇(COGS)のコメント
「今日は作戦もなく、泥になることがわかっていたので楽しもうと、ただ普段の練習の成果を出そうと走りました。ギア比で変わってくるので軽いとキャンバーが乗れるんですが、長い直線では重めが伸びるので、選択は難しいですね。去年も勝って、長野の出身の自分にとっては地元の優勝で、かつ飯山は好きな土地なので嬉しさひとしおです」。

男子マスターズ 50-59

50歳台という高年齢からは想像できないほどにレベルが高いのがマスターズ 50-59クラス。経験を積んだ熟練の精鋭がしのぎを削る激戦区だ。しかも雨と前クラス&試走で耕されたキャンバー区間は泥で滑りやすく、深くまとわりついてグリップを奪う。

激戦区の男子マスターズ50-59がスタート激戦区の男子マスターズ50-59がスタート photo:Michinari Takagi
キャンバーのスリップダウン渋滞と林間の乗車困難区間を抜けて抜け出したのは山本誠一(DEVOTION)と湯浅勉(RIDE LIFE GIANT)。順調に差を開く東の山本、西の湯浅に、集団最後尾スタートから驚異的追い上げを見せて迫いついたのが大原満。大原は今から24年前の1996年に初めて開催された第1回シクロクロス全日本選手権の覇者であり、3連覇を遂げ、世界選手権代表にもなった「小さな巨人」と呼ばれたレジェンド。

キャンバー区間で山本誠一(DEVOTION)と湯浅勉(RIDE LIFE GIANT)が先頭に出るキャンバー区間で山本誠一(DEVOTION)と湯浅勉(RIDE LIFE GIANT)が先頭に出る photo:Michinari Takagi
山本誠一(DEVOTION)と湯浅勉(RIDE LIFE GIANT)が競り合う山本誠一(DEVOTION)と湯浅勉(RIDE LIFE GIANT)が競り合う photo:Michinari Takagi泥のキャンバー折返しは滑りやすいことこの上なし泥のキャンバー折返しは滑りやすいことこの上なし photo:MakotoAYANO


大原満が山本誠一(DEVOTION)を引き離しにかかる大原満が山本誠一(DEVOTION)を引き離しにかかる photo:Michinari Takagi


担ぎスタイルも当時のまま、ロードレースでも日本を代表するヒルクライマーとして活躍した小柄で身軽な動きで山本らを引き離した。数年前から趣味のシクロクロスに復帰し、中部の東海クロスを中心にレースを楽しんでいた大原が、ついにマスターズ50歳代の日本チャンピオンに輝いた。

マスターズ50-59を制した大原満マスターズ50-59を制した大原満 photo:Michinari Takagi
男子マスターズ 50-59優勝 大原満のコメント
「今日のレースはすべてを楽しめました。スタートが最後列だったのでただひたすら抜くのみ、という走りでした。なるべくミスをしないように、あとは力を出せれば前にはいけると信じて。コンディションの悪さが幸いして、意外に早く前の2人を捉えることができました。
もちろん勝ちたいと思っていましたが、勝てるとは思っていなかったので、走りながら不安でした。本当に嬉しいです。雨も嫌だと思ったら負け。楽しもうと思って走れば楽しめますね」。

マスターズ50-59表彰  優勝は大原満マスターズ50-59表彰 優勝は大原満 photo:Michinari Takagi
50歳代と同時スタートでの混走となったマスターズ60+は原野博明(エキップナカムラ )が勝利。原野は過去に2012年の富士宮市ふもとっぱらで開催された全日本選手権では4位、2017年の野辺山では3位の経験があったが、信州クロスの常連であったことが功を奏し、熟知した飯山の地で初めての勝利を掴んだ。

M60+優勝 原野博明(エキップナカムラ )、M50優勝 大原満、M-W優勝 山崎裕子(Shonan Avanzar)M60+優勝 原野博明(エキップナカムラ )、M50優勝 大原満、M-W優勝 山崎裕子(Shonan Avanzar) photo:Michinari Takagi
男子マスターズ 60+優勝 原野博明(エキップナカムラ )のコメント
「ついに1番が取れました。本当に格別に嬉しいです。作戦的には50代の後方スタートだったので最初のスタートからの入りと、泥をいかにうまく越えていくかというのがポイントでした。あとはワンミスが怖いので、2位の選手に追いたてられながらも慎重に、安全に走りました」。

女子マスターズ優勝 山崎裕子(Shonan Avanzar)のコメント
「瞬発力がないので最初のうちは他の選手たちに着いていこうという走りでしたが、普段はトライアスロンをやっているので持久力とスタミナに自信があったので、最後まで走ればなんとかなるな、と思っていました。3周目に入ったとき、2位の選手に疲れが見えたのと、自分には力が残っているのを感じたのでストレートで踏んだら勝負を決めることができました。まだ実力は足りないのでこれからも練習を重ねてL1で頑張りたいと思っています」。

女子マスターズ優勝 山崎裕子(Shonan Avanzar)女子マスターズ優勝 山崎裕子(Shonan Avanzar) photo:Michinari Takagi

男子マスターズ 35-39、40-49

泥の浮いた芝のキャンバーは渋滞が発生する泥の浮いた芝のキャンバーは渋滞が発生する photo:MakotoAYANO
泥のキャンバーは極めてスリッピーで、足元をすくわれる泥のキャンバーは極めてスリッピーで、足元をすくわれる photo:MakotoAYANO
マスターズ40歳代レースは午後スタート。軽い雨が降り続け、路面状況はますます悪化。泥は深くえぐれ、キャンバーも林間コースも予期せぬスリップダウンが頻発するほど滑りやすい状態に。このクラスでは筧五郎(56サイクル)が6連覇を狙う。

M35-39トップの村田憲治(京都岩井商会レーシング)と40-49トップの生田目修(イナーメ信濃山形)のランデブーM35-39トップの村田憲治(京都岩井商会レーシング)と40-49トップの生田目修(イナーメ信濃山形)のランデブー photo:MakotoAYANO
6連覇を狙った筧五郎(56サイクル)が苦戦する6連覇を狙った筧五郎(56サイクル)が苦戦する photo:MakotoAYANO関東で敵なし状態の石川正道(ChampionSystemJpanTestTeam)が苦戦する関東で敵なし状態の石川正道(ChampionSystemJpanTestTeam)が苦戦する photo:MakotoAYANO


30歳代と40歳代の2つのレースが混走で進む。レースをリードしたのは村田憲治(京都岩井商会レーシング)と生田目修(イナーメ信濃山形)。30歳代と40歳代のトップがランデブーする状況となり、ふたりはテール・トゥー・ノーズのバトルを繰り広げながら後続を大きく引き離した。最後にはテクニックに長けた村田が生田目を引き離してフィニッシュ。少し遅れて生田目がフィニッシュし、両年代の覇者に。筧五郎や石川正道(ChampionSystemJpanTestTeam)は難コースに手を焼いたか、敗れる波乱。2人の新チャンピオンが誕生した。

マスターズ35-39優勝  村田憲治(京都岩井商会レーシング)マスターズ35-39優勝 村田憲治(京都岩井商会レーシング) photo:MakotoAYANO
男子マスターズ 35-39優勝 村田憲治(京都岩井商会レーシング)のコメント
「狙っていたので勝てて嬉しいです。林間はつるつると滑って難しかったんですが、なんとか一度も転ばずに行けたのが良かった。ランが苦手なので、そこで後ろから詰められたんですが、乗れる区間では離すことができました。全日本のタイトルは初めて。関西クロスならC1で勝つこともあるんですが、全国遠征に出るとうまく走れないジンクスがあるんです。誰でもそうだと思いますが、今年は暖かかったので寒さ対策には万全を期しました。いきなり北国のレースで、しかも雨。防水スプレーをあらゆるものにかけて走りました」。

マスターズ 40-49優勝  生田目修(イナーメ信濃山形)マスターズ 40-49優勝 生田目修(イナーメ信濃山形) photo:MakotoAYANO
男子マスターズ 40-49優勝 生田目修(イナーメ信濃山形)のコメント
「悪天候で無理して乗るよりも無難にランで稼いだほうが有利になる条件でした。かなりアドバンテージを得れたんですが、ランはもっと強化しておけばよかったと思うほど心拍が上がってキツかった。ロードはJプロツアーも走っているんですが、シクロクロスは今シーズンから始めました。ロードは年代的にもキツイので、楽しみでシクロクロスをはじめたんです。これからもマスターズで楽しもうと思います」。

マスターズ 40-49の3位争い  田崎友康(Toyo Frame)が筧五郎(56サイクル)を下すマスターズ 40-49の3位争い 田崎友康(Toyo Frame)が筧五郎(56サイクル)を下す photo:MakotoAYANOマスターズ40-49表彰  優勝は生田目修(イナーメ信濃山形)マスターズ40-49表彰 優勝は生田目修(イナーメ信濃山形) photo:MakotoAYANO


マスターズ 35-39表彰  優勝は村田憲治(京都岩井商会レーシング)マスターズ 35-39表彰 優勝は村田憲治(京都岩井商会レーシング) photo:MakotoAYANO表彰台登壇者に贈呈されたナショナルジャージ柄マスク表彰台登壇者に贈呈されたナショナルジャージ柄マスク photo:MakotoAYANO


初日の年代別選手権を終えて、夜の部としてナイタークロスが開催された。雨は本降りとなり、コースがさらに荒れた。このことで翌日はコースの一部が変更になるという。いよいよ日曜は男子U17、U15、女子U17、U15 、男子ジュニア、女子ジュニア、男子U23、女子エリート、男子エリートのレースが行われる。予報では降雪の可能性がある。悪条件の過酷なテクニカルコースで全日本チャンピオンを決める熱い闘いが繰り広げられる。

シクロクロス全日本選手権2020 Day1 年代別選手権

シングルスピード(40 分)エキシビション
1位 牧野崇(COGS)
2位 斉藤和哉(チームシルクロード)
3位 吉元健太郎(チーム鳴木屋/Pep Cycles )
男子マスターズ 50-59
1位 大原満
2位 山本誠一(DEVOTION) 
3位 湯浅勉(RIDE LIFE GIANT)
4位 藤井修(きゅうべえsports)
5位 村田隆(テクニカルパートナーサイクリングチーム)
6位 羽鳥和重(Cycleclub3UP.)
男子マスターズ 60+
1位 原野博明(エキップナカムラ )
2位 松井正通(TOYO FRAME)
3位 濱野貞義(大福屋) 
4位 長裕(ボルケーノレーシング)
5位 工藤耕司(Igname Cross)
6位 小出浩雅(ARAI MURACA) 
女子マスターズ(30〜40 分)
1位 山崎裕子(Shonan Avanzar)
2位 青木寿美恵(AX cyclocross team)
3位 石本あおい(Teamインコ)
男子マスターズ 35-39
1位 村田憲治(京都岩井商会レーシング)
2位 落合友樹(TeamRuedaNAGOYA)
3位 高野淳(TEAM YOUCAN)
4位 根本了慈(Champion System Japan Testteam)
5位 笠原宏紀(ROND CX TEAM/PAD)
6位 片岡誉(Team轍屋 )
男子マスターズ 40-49(40 分)
1位 生田目修(イナーメ信濃山形)
2位 太田好政(Rapha Cycling Club)
3位 田崎友康(Toyo Frame)
4位 筧五郎(56サイクル)
5位 國分圭二(Mt.HASE321)
6位 石川正道(ChampionSystemJpanTestTeam)

text&photo:Makoto AYANO,Michinari TAKAGI
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