来季アスタナ・プレミアテックとして活動するカザフスタンチームが、カザフスタン王者アレクセイ・ルツェンコの契約更新と2021年所属全選手を発表した。移籍が噂されていたアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)もチームに残留する。



契約更新が発表されたアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ)契約更新が発表されたアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ) photo:CorVos
カナダに拠点を置くプレミアテック社をタイトルスポンサーに迎え、「アスタナ・プレミアテック」と名称変更を行うカザフスタンチーム。アレクサンドル・ヴィノクロフGM率いる水色軍団が、今年ツール・ド・フランス第6ステージでキャリア初のツール区間優勝を遂げたアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)の契約更新を発表した。

2012年に世界選手権ジュニアタイトルを獲得しているルツェンコは、2013年にエリートチーム入りし、以来8年間同チームで成長を続けてきた28歳。持ち前の登坂力とスプリント力を武器にワンデーレースや1週間程度のステージレースで活躍し、プロ入り後キャリア通算27勝(うちグランツール区間優勝は2)とカザフスタンチームの主軸を担ってきた。

「ここ数年で大きく成長し、長年目標としていたレースで素晴らしい結果を残すことができたと思っている。難しいシーズンだったが、個人的には良いシーズンだった。もちろんツール・ド・フランスのステージ優勝は最高の瞬間。チームが僕と一緒にいたいと示してくれたことを嬉しく思っているよ。新しい目標に向かい、一人の選手として更に成長することを楽しみにしている」と、白地に水色のジャージを着るカザフスタンチャンピオンは話している。

イネオス入りの噂が流れたアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ)も残留イネオス入りの噂が流れたアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ)も残留 (c)CorVos
ルツェンコの契約更新をもって、アスタナは2021年に所属する選手31名を確定。契約途中解除の上イネオス・グレナディアーズへの移籍が噂されていたアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)も残留することが明らかに。また、元プロ選手のカナダ人、スティーブ・バウアーと、アスタナで2014年まで選手として走ったドミトリ・ムラヴイェフ(カザフスタン)が助監督として加入することも発表されている。
アスタナ・プレミアテック2021年ロースター
アレックス・アランブル(スペイン)
サムエーレ・バティステッラ(イタリア)←NTTプロサイクリングより
マヌエーレ・ボアーロ(イタリア)
グレブ・ブルッセンスキー(カザフスタン)←ヴィノ・アスタナモータースより
ステファン・デボッド(南アフリカ)←NTTプロサイクリングより
ロドリゴ・コントレラス(コロンビア)
イェフゲニー・フェドロフ(カザフスタン)←ヴィノ・アスタナモータースより
ファビオ・フェリーネ(イタリア)
オマール・フライレ(スペイン)
ヤコブ・フルサン(デンマーク)
エフゲニー・ギディッチ(カザフスタン)
ヨナス・グレゴー(カナダ)
ドミトリー・グルズジェフ(カザフスタン)
ユーゴ・ウル(カナダ)
ゴルカ・イサギレ(スペイン)
ヨン・イサギレ(スペイン)
メルハウィ・クドゥス(エリトリア)
アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)
ダヴィデ・マルティネッリ(イタリア)
ユリー・ナタロフ(カザフスタン)
ベンジャミン・ペリー(カナダ)←イスラエル・サイクリングアカデミーより
アンドレア・ピッコロ(イタリア)←チームコルパックより
ワジム・プロンスキー(カザフスタン)
オスカル・ロドリゲス(スペイン)
ハビエル・ロモ(スペイン)←新加入
ルイスレオン・サンチェス(スペイン)
マッテオ・ソブレロ(イタリア)←NTTプロサイクリングより
ニキータ・スタルノフ(カザフスタン)
アロルド・テハダ(南アフリカ)
アレクサンドル・ウラソフ(ロシア)
アルチョム・ザハロフ(カザフスタン)
text:So Isobe