実力者が揃いの6名が逃げ切ったブエルタ第14ステージ。テクニカルな登りフィニッシュを制したウェレンスや、敗れるも好調さを見せたウッズ、危なけなくマイヨロホを守ったログリッチなどのコメントを紹介します。



ステージ優勝 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)

ステージ2勝目を挙げたティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)ステージ2勝目を挙げたティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) photo:Unipublic
このブエルタでロット・スーダルの目標は最低でも1勝を上げることだった。第5ステージのサビニャニゴで勝利した後、もう1勝したいと思っていた。このステージは僕の脚質に合っていたので、ずっと楽しみにしていたんだ。大事なことは気分を高めるだけではなく、適切な逃げに乗り、勝てる脚を残しておくことだった。今日はすべてがプラン通りに行った。

決して簡単な勝利ではなかった。逃げのために激しい戦いが繰り広げられた。実際に逃げ集団ができると、とても強い選手ばかりになった。僕らは一日中速いペースを刻み、最終山岳の下りでは加速し3人になった。フィニッシュまでそのままで行くのかと思いきや、後ろの3人が追いついてきた。

UCIレース通算30勝目を挙げたティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)UCIレース通算30勝目を挙げたティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) photo:CorVos
最後の登りでは、最終コーナーを先頭で通過しなければ勝利はないと思っていた。マイケル・ウッズが来るのは分かっていたが、フィニッシュラインが突然目の前にやってきて、1位でそのラインを越えた。一日を通して、逃げ集団の中ではディラン・ファンバーレが最も強かった。非常に良いルーラーだ。でも登りでスピードが上がると、ウッズと(マルク)ソレルも良い脚を残していることが分かった。登りスプリントなのでウッズが少し怖かった。だから最終コーナーでインを取れるよう最初に仕掛けたんだ。



ステージ2位 マイケル・ウッズ(カナダ、EFプロサイクリング)

スプリントで2位に甘んじたマイケル・ウッズ(カナダ、EFプロサイクリング)スプリントで2位に甘んじたマイケル・ウッズ(カナダ、EFプロサイクリング) photo:Unipublic
いままで経験した中で最も良い逃げ集団の一つだった。あのレベルの選手が揃う逃げは滅多にないだろう。心拍数が常に高くなる(ほど厳しい)レースだった。勝ちたかったが、全体的には良い感覚の残るレースで、お互いが健闘を称え合った。

個人的にEFに所属してから最も良い走りができているグランツールになっている。チームがステージ2勝を上げ、僕個人では2回目のステージ2位だ。そしてヒュー(カーシー)が総合3位にいる。とても良い結果だし、我々の士気も高い。ヒューの走りを見れば、彼が表彰台(総合3位)を守ることができると確信できる。チームはとても良い状態にある。



ステージ3位 ゼネク・スティバル(チェコ、ドゥクーニンク・クイック ステップ)

逃げグループを牽引するゼネク・スティバル(チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ)逃げグループを牽引するゼネク・スティバル(チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ) photo:CorVos
2週間前の開幕時の調子はさほど良くなった。だが日に日に調子は上向いてきて、今日は一番良かったので逃げに乗った。スタートから激しく、メイン集団から離れるとそこから2分差以上広がるまでは全力だった。その後もお互いに連携を取り、その差が5分に達した時、この集団から勝者が生まれると思い始めた。

差が縮まっても最終山岳のでのペースがとても速かったので、このままフィニッシュまで辿り着けるのだと思っていた。限界に近かったのだが、頂上を越えた辺りで他の選手たちが苦しむ姿を見て自信になった。下りで集団にプレッシャーを与えようとして、2人の選手を連れて行くことができた。

でもフラムルージュ(残り1km地点)の手前で追いつかれてしまった。最後の1kmからはとても戦略的な展開になった。不運なことに残り400~500mで前を塞がれてしまい、勝利を争うことができなかった。残念に思うと同時に、自分のコンディションと、これほど厳しいレースで表彰台(3位)を獲得できたことに満足している。そして残り4ステージに向けてのモチベーションに繋がった。



ステージ5位 マルク・ソレル(スペイン、モビスター)

最後の登坂区間で遅れたマルク・ソレル(スペイン、モビスター)最後の登坂区間で遅れたマルク・ソレル(スペイン、モビスター) photo:Unipublic
選手が逃げる動きを見せていた時、無線でチームに「このようなステージであの選手たちと争うのは厳しい展開になるだろう」と伝えたんだ。僕らは様々な局面で仕掛け合った。最後の登りであるアベライラ峠を先頭で入ると、スティバルとウェレンスが下りで差を広げた。逃げ集団は全員が強く、レベルも高く、選手たちによる仕掛け合いのせいでフィニッシュの登りでは力が残っていなかった。

僕をチームで最も注目すべき選手だと、ここまでの成績を分析的に見て言うかもしれない。しかし、僕自身は数字だけが重要ではないと思っている。大切なのはレースでどれだけ存在感を示すことができるか、すべてのステージで挑戦する姿を見せられるかだ。そして僕たちはそれを見せることができている。

このレースにおけるチーム全体としての存在感は示せていると思う。僕個人としては、タイムトライアルを全力で挑んだツケが(このレースの)最後にきたのだと思う。でも僕たちは毎ステージでチャンスを掴むためにここにやってきた。エンリク(マス)の表彰台は難しいだろうが、何が起こっても不思議じゃない。



マイヨロホ&ポイント賞 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)

危なげなくマイヨロホを守ったプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)危なげなくマイヨロホを守ったプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
序盤は難しく速いレース展開だったが、僕たちの調子は良かった。強い先頭(逃げ)集団がそのままフィニッシュしても問題はなかった。最終局面で秒数を稼ぐチャンスはあまりなかった。最後の数kmのスピードはとても速かった。今日のステージの結果は満足と言えるだろう。ステージ勝利や追加のボーナスタイムを逃したとは思っていない。このレース展開で構わなかった。逃げ集団とのタイム差が縮まってきたが、あのように強い逃げ集団と2分差を詰めることは簡単ではない。総合上位陣はあくまでも総合優勝を目指して競い合っていたのだからね。



新人賞&総合5位 エンリク・マス(スペイン、モビスター) 

マイヨビアンコ着用中のエンリク・マス(スペイン、モビスター)マイヨビアンコ着用中のエンリク・マス(スペイン、モビスター) photo:Unipublic
昨日より調子は上向いている。なんたってあと4日でバケーションが待っているのだからね。明日のステージが今日と同じか、より厳しくなる。230kmで獲得標高差が4000mだ。本当に厳しくなるが、もし僕たちの調子が良ければ、そしてチームとしてうまく走れれば、再び勝利のチャンスがやってくるだろう。

text:Sotaro.Arakawa
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