オーストリアで開催中のMTB世界選手権は大会2日目。泥のハードコンディションの中開催されたXCO男女ジュニアで開催国オーストリアとドイツが金メダルを獲得している。



XCO女子ジュニア:ミッターウォールナーが開催国オーストリアに金メダル

XCO女子ジュニア 泥コースでリードを積み上げるモナ・ミッターウォールナー(オーストリア)XCO女子ジュニア 泥コースでリードを積み上げるモナ・ミッターウォールナー(オーストリア) photo:UCI/MoritzAblinger
XCO女子ジュニア 初優勝を遂げたモナ・ミッターウォールナー(オーストリア)XCO女子ジュニア 初優勝を遂げたモナ・ミッターウォールナー(オーストリア) photo:UCI/MoritzAblinger
雨雲が去り、暖かい太陽の光が降り注いだMTB世界選手権開催地のオーストリア、レオガング。しかし依然としてコースはヘビーマッドのままであり、2日目に行われた男女ジュニアレースもまた、超タフコンディションの中で開催された。

47名出走で争われた女子ジュニアレース(スタートラップ+4周回=13.6km)を席巻したのは、地元オーストリアのモナ・ミッターウォールナー。昨年大会で2度のパンクに見舞われながらも2位銀メダルを得ていたミッターウォールナーは、前哨戦のワールドカップで勝利した勢いそのままにリードを積み重ねる。落車や泥によるチェーン脱落といったトラブルにもペースを崩すことなく、ミッターウォールナーが母国開催の世界選手権で金メダルを射止めた。

「今日のレースは凄まじかった。一度リズムが狂ってしまうほどの酷い落車をして、さらに泥汚れで2度チェーン落ち。そこからは落ち着いてミスが無いよう冷静にレースを進めた。ホームでの世界選手権で世界王者になれたなんて、ただただ特別な気分」と喜びを語っている。



XCO男子ジュニア:クライヤーがドイツに金メダルをもたらす

XCO男子ジュニアレースがスタート。ライリー・エイモス(アメリカ)がホールショットXCO男子ジュニアレースがスタート。ライリー・エイモス(アメリカ)がホールショット photo:UCI/MoritzAblinger
XCO男子ジュニア 優勝したレナートヤン・クライヤー(ドイツ)XCO男子ジュニア 優勝したレナートヤン・クライヤー(ドイツ) photo:UCI/MoritzAblinger
82名が出走した男子ジュニアレース(スタートラップ+4周回=13.6km)では「パーフェクトなスタートを切れた」と言う全米ジュニア王者のライリー・エイモス(アメリカ)が序盤の主導権を握ったものの、チェーン落ちで後退。代わって先頭に立ったレナートヤン・クライヤー(ドイツ)とヤニス・バウマン(スイス)が最終周回まで激しい勝負を繰り広げ、上りでリードを稼いだクライヤーが40秒リードでアルカンシエルを射止めている。

また、序盤リードしたエイモスは3位銅メダルを手中に収めかけていたものの、最終盤のコーナーで落車。ルカ・マルタン(フランス)の3位浮上を許し、4位でフィニッシュしている。

XCO男子ジュニア 優勝したレナートヤン・クライヤー(ドイツ)XCO男子ジュニア 優勝したレナートヤン・クライヤー(ドイツ) photo:UCI/MoritzAblinger
2日目を終え、獲得メダルランキングではフランスが金2、銀1、銅1。MTB大国スイスは銀と銅を2つずつ。本日3日目にはダウンヒル予選とXCO男子U23レースが開催される。
MTB世界選手権2020 XCO男子ジュニア結果
1位 レナートヤン・クライヤー(ドイツ) 1:16:39
2位 ヤニス・バウマン(スイス) 0:40
3位 ルカ・マルタン(フランス) 1:24
4位 ライリー・エイモス(アメリカ) 1:26
5位 オリバーフェデルソ・ソルヴォ(デンマーク) 4:28
MTB世界選手権2020 XCO女子ジュニア結果
1位 モナ・ミッターウォールナー(オーストリア) 1:15:55
2位 ルイザ・ダウバーマン(ドイツ) 1:56
3位 アネタ・ノヴォトナ(チェコ) 2:36
4位 オリヴィア・オネスティ(フランス) 4:27
5位 リヌ・バークヤー(フランス) 5:53
text:So Isobe

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