7日間に渡り続く女子レース「ツール・ド・アルデーシュ」の6日目に大逃げ決まる。終盤の1級山岳でも総合成績は動かず、ローレン・ステフェンス(アメリカ、チームティブコ・SVB)が総合優勝に王手をかけている。



総合逆転を狙ったマビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ)や與那嶺恵理総合逆転を狙ったマビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ)や與那嶺恵理 photo:TCFIA
各賞ジャージ着用者を先頭にツール・ド・アルデーシュ第6ステージがスタートする各賞ジャージ着用者を先頭にツール・ド・アルデーシュ第6ステージがスタートする photo:TCFIA
総合成績を狙う上では最後のチャンスとなるツール・ド・アルデーシュ第6ステージ。終盤に1級山岳フォントネル峠(距離21.8km/平均勾配2.7%)が登場するこの日、強い追い風に乗って7名の逃げグループが最大7分差を得て集団から先行した。

ヴィーニザブKTMで走るマルコの妹であり、アンドローニジョカトリ・シデルメクで走りマッティアの姉であり、トラック競技を中心に合計17回のイタリア王者に輝いているシモーナ・フラッポルティ(ビーピンク)を含む逃げ。フォントネル峠ではハイディ・フランツ(アメリカ、ラリーサイクリング)が独走に持ち込んだものの、長い下りで一度遅れたメンバーたちが再び合流に成功し、最後の緩斜面スプリントでポリーヌ・アラン(フランス、チームアルケア)が勝利した。

強い追い風に乗って7名の逃げグループが先行する強い追い風に乗って7名の逃げグループが先行する photo:TCFIA
フォントネル峠で独走に持ち込んだハイディ・フランツ(アメリカ、ラリーサイクリング)フォントネル峠で独走に持ち込んだハイディ・フランツ(アメリカ、ラリーサイクリング) photo:TCFIA
大逃げの末、プロ初勝利を飾ったポリーヌ・アラン(フランス、チームアルケア)大逃げの末、プロ初勝利を飾ったポリーヌ・アラン(フランス、チームアルケア) photo:TCFIA
メイン集団では前日に38秒差で(※前日レポートのタイム差に間違いがあり修正済みです) 総合2位に沈んだマビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ)が総合首位返り咲きを狙ったものの、ローレン・ステフェンス(アメリカ、チームティブコ・SVB)は崩れない。最終的に総合上位陣はほぼタイム差なしでフィニッシュしたため、ステフェンスがリードを守ることとなった。

この日、與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ)は連日共にアシストを担うチームメイトのマーイケ・ブーガード(オランダ)と共に6分22秒遅れでフィニッシュしている。
ツール・ド・アルデーシュ2020 第6ステージ結果
1位 ポリーヌ・アラン(フランス、チームアルケア) 3:54:38
2位 ハイディ・フランツ(アメリカ、ラリーサイクリング)
3位 アリシア・ゴンザレス(スペイン、モビスター) 0:26
4位 クリスタ・リッフェル(ドイツ、キャニオン・スラム) 0:56
5位 サラ・ライクス(セラティツィット・WNTプロサイクリング) 1:28
61位 與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ) 6:22
個人総合成績
1位 ローレン・ステフェンス(アメリカ、チームティブコ・SVB) 21:26:59
2位 マビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ) 0:38
3位 アンナ・キーセンホーファー(オーストリア、オーストリアナショナルチーム) 0:55
4位 ヤラ・カステリン(オランダ、シクリズモ・モンディアル) 5:09
5位 サンドラ・ルーフェンス(フランス、チームアルケア) 5:25
その他の特別賞
山岳賞 マビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ)
ポイント賞 マビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ)
ヤングライダー賞 カミラ・アレッシオ(イタリア、ビーピンク)
チーム総合成績 アレ・BTCリュブリャナ
text:So.Isobe