チームUKYOに所属する内間康平が競輪へのキャリア転向を発表。8月限りでチームから離れ、ロードレース界を去ることとなった。



東日本ロードクラシック群馬大会を走る内間康平(チームUKYO)東日本ロードクラシック群馬大会を走る内間康平(チームUKYO) photo:Satoru Kato
沖縄県浦添市出身で、現在31歳の内間康平がロードから競輪場に活躍の場を移す。

ジュニア時代から頭角を現し、インカレロード優勝、ツール・ド・北海道U23カテゴリー優勝という経歴をひっさげて鹿屋体育大学からチームNIPPOでプロ入りした内間。2014年から3年間をブリヂストンアンカーで過ごし、2017年・2018年はNIPPOヴィーニファンティーニ、そして2018年からはチームUKYOの一員として海外レースを戦ってきた。

2010年と2015年にツアー・オブ・タイランドでステージ優勝を挙げたほか、2014年のツール・ド・シンカラでも1勝。2016年には同じく沖縄出身の新城幸也と共にリオ五輪代表に選出され、2019年には地元開催のツール・ド・おきなわで2位表彰台を獲得。しかし新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってUCIアジアツアーで参戦の見通しが立たず、その中でモチベーションの低下に悩まされていたという。競輪界への転向は競輪選手として活躍する高校の先輩の誘いがきっかけだったという。

新城幸也と共にリオ五輪にオリンピックに出場した内間康平新城幸也と共にリオ五輪にオリンピックに出場した内間康平 photo:Satoru.Kato
チーム発表によれば内間は今日8月31日限りで契約を終了し、10月下旬の競輪学校入所試験に向けて準備を行うという。以下はチームリリースに掲載された内間のコメントだ。

「世界中に流行が続くコロナの影響を受け、闘いたかったUCIアジアツアーで参戦の見通しが立たない中、モチベーションの維持が難しく、自分の中で自粛期間中に悩んでいた所、高校の先輩であり、現在も競輪選手の方から転向してみてはどうだろう?という話が有りました。ロードレースと競輪は同じ自転車ではありますが、特性の違う種目です。しかしやはり自分は自転車が大好きで新たにチャレンジに臨みたいと決意いたしました。

競輪のトレーニングをこなし、やはり今後ロードレースを走るのは厳しいしチームメイトへ迷惑もかけてしまい、両立は難しい事をチームに伝えてこのような形での契約終了となった事を報告致します。ロードレース界から去る事になりますが、自転車競技は続けて行きます。

チームメイトには自分の我儘を聞いてもらい申し訳ない気持ちでいっぱいです。そして今まで応援して下さったファンの皆様スポンサーの皆様へ深く御礼を申し上げます。短いロード競技生活ではありましたが、本当にありがとうございました。今後は10月下旬の日本競輪選手養成所第121回選手候補生入所試験へ向けて頑張ります」