2020/08/31(月) - 15:16
サバイバルレースとなったメモリアル・マルコ・パンターニで、ファビオ・フェリーネ(イタリア、アスタナ)が優勝。連戦出場したした入部正太朗(NTTプロサイクリング)は「しっかりとチームに貢献していきたい」と振り返っている。
曇り空のチェゼーナを出発していく (c)CorVos
イタリア・エミリアロマーニャ州で開催されたメモリアル・マルコ・パンターニ(UCI1.1)は、その名の通り2004年2月14日に34歳でこの世を去った伝説のイタリア人クライマー、マルコ・パンターニを偲び、その年に始まったメモリアルレースだ。
コースはパンターニの故郷チェゼナティコを目指す199.8km。中盤に距離4.3km/平均勾配6.9%のカテゴリー山岳「モンテヴェッキオ」を含む周回コースを3周する。後半40kmが海岸線を目指す平坦路で、最後はパンターニのモニュメントの前にゴールする。
ツール・ド・フランスを筆頭にヨーロッパ各地でレースが重複開催される中、このレースにはイタリア人選手を多く含む6のワールドチーム(アスタナ、バーレーン、NTT、UAE、トレック、イネオス)や、バルディアーニCSFファイザネやアンドローニジョカトリ・シデルメクといったイタリアを代表するプロチーム勢がラインナップ。NTTプロサイクリングの入部正太朗もトロフェオ・マッテオッティから連戦出場を果たした。
集団コントロールを行うUAEチームエミレーツ (c)CorVos
中盤の逃げグループを形成したマッティア・バイス(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)ら (c)CorVos
雨レースではプロチームやコンチネンタルチーム勢5人が最大4分差で逃げたものの、周回コースに入るとメイン集団内のアタック合戦が熾烈を極め、僅か55km地点で吸収される。続いてマッティア・バイス(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)ら3名が逃げ、マヌエーレ・ボアーロ(イタリア、アスタナ)やアレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、UAEチームエミレーツ)らが含まれる追走グループが合流。アタック合戦が熾烈を極める中、集団スプリントを狙ったフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)らは脱落を喫した。
最終的に逃げグループとメイン集団のアタック合戦を耐え凌いだメンバーが合流し、第17回メモリアル・マルコ・パンターニの優勝争いは約35名による集団スプリントに持ち込まれる。アシスト勢に導かれたファビオ・フェリーネ(イタリア、アスタナ)が、イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)やアレクサンドル・リアブシェンコ(ベラルーシ、UAEチームエミレーツ)を下して勝利した。
3年4ヶ月ぶりの勝利を掴んだファビオ・フェリーネ(イタリア、アスタナ) (c)CorVos
「長く過酷な1日だったけれど、アスタナはチームとして主導権を握ることができた。最終盤に向けて絶好のポジションまで引き上げてもらい、タイミングまで待ってから踏み込んだんだ。ここ数ヶ月のハードワークがついに実ったので本当に嬉しい」と喜ぶフェリーネ。フェリーネにとっては2017年ツール・ド・ロマンディ初日以来、実に3年4ヶ月ぶりとなる嬉しい勝利を掴んだ。
「ストラーデビアンケで落車したのでレースプログラムを組み直す必要があった。ここで勝利したことは自分にとって大きな自信になる」と話すフェリーネ。アタック連発のサバイバルレースで、1分58秒遅れの40位ルーカ・ワッケルマン(イタリア、ヴィーニザブKTM)が最終完走者となった。
NTTプロサイクリングはカルロス・バルベロ(スペイン)を6位に送り込み、入部正太朗は途中リタイア。「僕は昨日と同じくDNFでした。正直全然チームに貢献出来ていません。しっかりとチームに貢献できるように頑張ります」と1日を振り返っている。

イタリア・エミリアロマーニャ州で開催されたメモリアル・マルコ・パンターニ(UCI1.1)は、その名の通り2004年2月14日に34歳でこの世を去った伝説のイタリア人クライマー、マルコ・パンターニを偲び、その年に始まったメモリアルレースだ。
コースはパンターニの故郷チェゼナティコを目指す199.8km。中盤に距離4.3km/平均勾配6.9%のカテゴリー山岳「モンテヴェッキオ」を含む周回コースを3周する。後半40kmが海岸線を目指す平坦路で、最後はパンターニのモニュメントの前にゴールする。
ツール・ド・フランスを筆頭にヨーロッパ各地でレースが重複開催される中、このレースにはイタリア人選手を多く含む6のワールドチーム(アスタナ、バーレーン、NTT、UAE、トレック、イネオス)や、バルディアーニCSFファイザネやアンドローニジョカトリ・シデルメクといったイタリアを代表するプロチーム勢がラインナップ。NTTプロサイクリングの入部正太朗もトロフェオ・マッテオッティから連戦出場を果たした。


雨レースではプロチームやコンチネンタルチーム勢5人が最大4分差で逃げたものの、周回コースに入るとメイン集団内のアタック合戦が熾烈を極め、僅か55km地点で吸収される。続いてマッティア・バイス(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)ら3名が逃げ、マヌエーレ・ボアーロ(イタリア、アスタナ)やアレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、UAEチームエミレーツ)らが含まれる追走グループが合流。アタック合戦が熾烈を極める中、集団スプリントを狙ったフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)らは脱落を喫した。
最終的に逃げグループとメイン集団のアタック合戦を耐え凌いだメンバーが合流し、第17回メモリアル・マルコ・パンターニの優勝争いは約35名による集団スプリントに持ち込まれる。アシスト勢に導かれたファビオ・フェリーネ(イタリア、アスタナ)が、イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)やアレクサンドル・リアブシェンコ(ベラルーシ、UAEチームエミレーツ)を下して勝利した。

「長く過酷な1日だったけれど、アスタナはチームとして主導権を握ることができた。最終盤に向けて絶好のポジションまで引き上げてもらい、タイミングまで待ってから踏み込んだんだ。ここ数ヶ月のハードワークがついに実ったので本当に嬉しい」と喜ぶフェリーネ。フェリーネにとっては2017年ツール・ド・ロマンディ初日以来、実に3年4ヶ月ぶりとなる嬉しい勝利を掴んだ。
「ストラーデビアンケで落車したのでレースプログラムを組み直す必要があった。ここで勝利したことは自分にとって大きな自信になる」と話すフェリーネ。アタック連発のサバイバルレースで、1分58秒遅れの40位ルーカ・ワッケルマン(イタリア、ヴィーニザブKTM)が最終完走者となった。
NTTプロサイクリングはカルロス・バルベロ(スペイン)を6位に送り込み、入部正太朗は途中リタイア。「僕は昨日と同じくDNFでした。正直全然チームに貢献出来ていません。しっかりとチームに貢献できるように頑張ります」と1日を振り返っている。
メモリアル・マルコ・パンターニ2020結果
1位 | ファビオ・フェリーネ(イタリア、アスタナ) | 5:05:25 |
2位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
3位 | アレクサンドル・リアブシェンコ(ベラルーシ、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ジャコポ・モスカ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
5位 | アンドレア・パスクアロン(イタリア、サーカス・ワンティゴベール) | |
6位 | カルロス・バルベロ(スペイン、NTTプロサイクリング) | |
7位 | シモーネ・ヴェラスコ(イタリア、ガスプロム・ルスヴェロ) | |
8位 | アレッサンドロ・フェデーリ(イタリア、NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) | |
9位 | ラファエル・ラディス(イタリア、サンジェミニ・トレビジャーニ・MG.K vis) | |
10位 | ザナ・フィリッポ(イタリア、バルディアーニCSFファイザネ) | |
DNF | 入部正太朗(NTTプロサイクリング) |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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