ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャの山岳ステージで1勝ずつ挙げているリリアン・カルメジャーヌ(フランス、現トタル・ディレクトエネルジー)がAG2Rラモンディアールと1年契約(2021年)を交わした。



リリアン・カルメジャーヌ(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)リリアン・カルメジャーヌ(フランス、トタル・ディレクトエネルジー) photo:So.Isobe
来期「AG2R・シトロエン」として活動するフランスチームと契約を交わしたリリアン・カルメジャーヌは、フランス南部オクシタニーの街アルビ出身の27歳。ジャンルネ・ベルノドーGMが指揮する育成チーム「ヴァンデU」から2016年にディレクトエネルジーへとステップアップし、その年のブエルタ・ア・エスパーニャで1勝、翌年のツール・ド・フランスでも足を攣りながら1勝を収めるなど、山岳における積極的な走りで地位を築いてきた。

「ヴァンデU時代からジャンルネのチームと強い関係を築いてきた。彼らのおかげでプロデビューできたことは生涯忘れることはないだろう。しかしプロデビューから5年が経った今、新しいチャレンジの必要を感じた。新しいチームメイト、新しい機材、新しいレース、そして新しい地位を新チームの中で築き上げていきたいと思う。AG2Rと共に新しいキャリアをスタートできることを」と、カルメジャーヌはキャリア初のワールドチーム所属について語っている。

2017年ツール第7ステージで勝利したリリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)2017年ツール第7ステージで勝利したリリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー) photo:Tim de Waele / TDWsport
AG2Rラモンディアールはこれまで主力として在籍してきたロマン・バルデ(サンウェブへ)とピエール・ラトゥール(トタル・ディレクトエネルジーへ)を放出し、グレッグ・ファンアーヴェルマート(べルギー、CCCチーム)やマルク・サロー(フランス、グルパマFDJ)など、クラシック/スプリント路線を強化中。カルメジャーヌはバルデとラトゥールが抜けた穴を埋めるための補強だ。

「リリアンはこれまでブエルタやツールでそのポテンシャルを証明してきた。彼には強い心とトップレベルのレースで勝てるだけの力がある。新しい我々のジャージを着てその才能を輝かせてくれるはずだ」と、AG2Rのヴァンサン・ラヴニュGMは期待を寄せている。

text:So.Isobe

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