AG2Rラモンディアールがリオ五輪金メダリスト、グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、CCCチーム)を獲得。ジム・オショウィッツGMのもと10年所属した35歳が、今後3年間フランスチームで走ることとなる。



ストラーデビアンケを走るグレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、CCCチーム)ストラーデビアンケを走るグレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、CCCチーム) (c)CorVos
コロナ不況によってメインスポンサーが降りることとなったCCCチームから、遂に中心選手グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、CCCチーム)が離脱する。2018年にBMCがスポンサーを降りた際も移籍を控え、CCC社獲得の原動力となったクラシックスペシャリストだが、キャリア終盤となる2021〜23年をフランスの名門チーム(来季はAG2R・シトロエン)で走ることとなった。

「新しい冒険をスタートさせることにわくわくしている。ジム・オショウィッツGMと共に美しい10年間を過ごし、そしてこれからは新しいチャレンジに乗り出す。ヴァンサン・ラヴニュ(AG2RのGM)が自分に対して抱いてくれた信頼を嬉しく思う。ベストを尽くして素晴らしい結果を掴んでいきたいと思う」と、ファンアーヴェルマートはAG2Rラモンディアールの発表にて語っている。

長年良きライバルとして戦ってきたオリバー・ナーセン(ベルギー、AG2Rラモンディアール)とタッグを組む長年良きライバルとして戦ってきたオリバー・ナーセン(ベルギー、AG2Rラモンディアール)とタッグを組む (c)CorVos
AG2Rラモンディアールはファンアーヴェルマートと共に、ミヒャエル・シェアー(スイス)をCCCチームから獲得。ファンアーヴェルマートは新天地で長年ライバルとして戦ってきたオリバー・ナーセン(ベルギー)とタッグを組む。

CCC社のスポンサー降板に関し「移籍の可能性は半々」とベルギーメディアに語っていたファンアーヴェルマート。ナーセンと共にクラシックレースの勝利を狙うとともに、ロンド・ファン・フラーンデレンやパリ〜ルーベでの勝利、ツール・ド・フランスのステージ優勝、そして長期間に渡るマイヨジョーヌの確保など、新チームでも目標をぶらすことはないという。

ミヒャエル・シェアー(スイス、CCCチーム)ミヒャエル・シェアー(スイス、CCCチーム) photo:Makoto.AYANO
現在33歳のシェアーもまた、BMCからCCCチームに11年間在籍した古参メンバー。ルーラーとしてグランツールに11回参加(うち9回がツール)する名アシスト選手であり、同じ地区に住む練習仲間のマティアス・フランク(スイス、AG2Rラモンディアール)からチームの話を聞かされていたという。2011年から共に走ってきたファンアーヴェルマートやナーセンをアシストすることが目標と語られている。

「グレッグとミヒャエルを獲得できたことに大きな満足を覚えている。グレッグは素晴らしいチャンピオンであり、驚くほど長期間に渡ってトップレベルを維持している逸材だ。彼の経験やひたむきさは、我々の若手育成プロジェクトに対して重要なお手本となってくれるだろう。彼は我々のオリバー・ナーセンとも時々一緒に練習をする仲であり、その絆が戦略上でも大きな武器になるはずだ。そしてミヒャエルはどんなレースでもリーダーを確実にアシストしてくれる大きな存在。TTスペシャリストでもある彼の経験もチームにとっての財産となるだろう」と、AG2RラモンディアールのラヴニュGMは期待を寄せた。

text:So.Isobe

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