ロマン・バルデ(フランス)がサンウェブと2年契約を締結。プロデビュー以降一貫して所属してきたAG2Rラモンディアールを離れ、ドイツ拠点のチームに所属することとなった。



パリ〜ニースでアタックするロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)パリ〜ニースでアタックするロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール) (c)CorVos
「サンウェブとサインを交わすことができて嬉しく思っている。移籍にあたって重要視したのは、機材やチーム運営に最新テクノロジーを取り入れ、機能的に成長し続けているチームであること。そしてスポーツに関する明確なビジョンを持ち、MPCC(世界アンチドーピング倫理運動)に加入していることも条件だった」と、ロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)は2021年から所属するサンウェブを評価している。

2016年ツール・ド・フランスで総合2位、2017年大会では総合3位に入り、2015年から2017年にかけてステージ4勝、2019年は総合山岳賞に輝いた実績を持つバルデ。「TAKE THE RISK OR LOSE THE CHANCE(チャンスを逃すかリスクを取るか)」をモットーにする積極的な走りで、ワンデーレースにおいても2018年世界選手権銀メダル、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ3位、ストラーデビアンケ2位など実績を重ねてきた。

マイヨアポアを着て2019年さいたまクリテリウムを走ったロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)マイヨアポアを着て2019年さいたまクリテリウムを走ったロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール) photo:Makoto.AYANO
「サンウェブでは特定の目標をやレースをターゲットにせず走るチャンスがある。まずは基本に立ち返り選手としてレベルアップし、その後レーススケジュールを決め、目標とするレースにフォーカスしていきたい。今回の移籍はキャリアで適切なタイミング。チーム、として有望な選手たちと共に活動していくのが楽しみだ。そして、ここまで僕を成長させてくれたAG2Rラモンディアールに感謝したい。彼らと共に過ごした思い出は特別だ」と、バルデは9年間所属したフランスチームへの感謝を綴っている。

サンウェブのイワン・スペークンブリンクGMはプレスリリースの中で「バルデは多くの可能性と多様な資質を持つ素晴らしい選手だ。彼と話す中で彼が100%を尽くし、我々はその目標を叶えるためにサポートするという合意に達した。彼が加入することでレースでの切り札が増えると共に様々な戦略に対応できるようになる」と話している。

text:So.Isobe