CCCチームの絶対的エース、グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー)がタイトルスポンサーの早期降板について言及。「チーム存続が可能ならできるだけ貢献したいが、可能性は半々だろう」とベルギーメディアに語っている。



グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、CCCチーム)グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、CCCチーム) (c)CorVos
「もちろん良いニュースではなかった。けれど、チームに対してはすぐに意思を示した。チームを存続できるのであれば、自分は可能な限り貢献したい。現時点ではそれが一番の解決策だ。今シーズンを良いものにし、新スポンサー獲得の手伝いができれば良いと思っている」と、CCCチームの中心選手であるグレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー)はベルギーのSporzaに語った。

2011年にオメガファルマ・ロットからBMCレーシング入りしたファンアーヴェルマートにとって、ジム・オショウィッツGMの下で走るのは2020年で10年目。2018年にBMCがスポンサーを降りた際も移籍を控え、CCC社獲得を叶える原動力となった。「BMCと同じような状況になることは望んでいないが、ある一定期間まではこのまま在籍する意思を保ちたい。このチームに10年在籍しているので、このまま無駄にするのはあまりにも残念だ」。

「幸いにもこのプロジェクトを生かすことに興味を持つスポンサーはまだ存在し、僕もその一員となりたいと強く思っている。状況が状況だけに(スポンサーが見つからない場合)いつがデッドラインかは分からないけれど、できるだけチームボスのオショウィッツに忠実でありたい。可能性としては五分五分だと思う。ただチームにはスポンサーに値する選手たちがいて、自分自身の価値もよくわかっている。できること、できないこと。35歳になった今でもそれは変わらない」。

現体制の下、リオ五輪をはじめヘント〜ウェヴェルヘム、パリ〜ルーベ、ツール・ド・フランスのステージやマイヨジョーヌ着用など数々の戦績を残してきたファンアーヴェルマート。しかし一方「冒険にオープン」という言葉で他チームへの移籍についても否定はしていない。

「BMCの時はギリギリでCCC社がスポンサーに就いたけれど、一歩タイミングが遅ければ移籍した場合も考えられる。僕のような選手を迎えるには予算や人数の都合もあるので簡単ではないけれど、現チームを活かすことを第一にして、無理であればプランBを考える。まだ僕は選手として価値があり、新しいスポンサーにとって良い影響を与えられるはずなんだ」と、ファンアーヴェルマートは答えている。

text:So.Isobe