イェンス・クークレール(ベルギー、EFプロサイクリング)が新型コロナウイルスからの回復を発表。報道によればクークレールは3月半ばに感染発覚したが、重い状態に陥ることなく回復し、抗体検査で陽性となった。「今は全て正常に戻っている」と復活をアピールしている。



イェンス・クークレール(ベルギー、EFプロサイクリング)イェンス・クークレール(ベルギー、EFプロサイクリング) (c)CorVos
6月4日付けのSporzaの報道によれば、イェンス・クークレール(ベルギー)が新型コロナウイルス(COVID-19)感染に気づいたのは3月半ば頃。欧州でパンデミックが本格化し、各国でロックダウン(都市封鎖)が行われようとしているタイミングでの感染だったという。

「発熱はあったけど、匂いや味覚が無くなるなど新型コロナウイルス特有の症状はなかった。発熱が続いたことで身体に異常なものが入ってきたと感じていたんだ。ずっと疲れがあったし、暫く安静にしていたんだ」とオンラインインタビューで語ったクークレール。およそ2週間前に受けた抗体検査で陽性となり、新型コロナウイルスに感染していたことが分かったという。

「心臓への悪影響を一番心配したよ。コロナウイルスによる心臓機能へのダメージがあると聞くし、ここ近年心臓の問題で現役引退を強いられた選手も少なくなかった。そんなことは考えたくもなかったけれど」。

オリカ・スコットからロット・スーダルを経て、2020年からEFプロサイクリングの一員となったクークレール。病気に苦しめられている間は毎日チームドクターと連絡を取り合っていたという。「彼曰くそこまで酷くはなかったらしいけれど、それでもインフルエンザや風邪よりはひどいものだった」と語っている。

「身体は刺激に対して正しく反応するし、また脚も動くようになってきた。ここ3週間で全てのことが正常に戻ってきている感触がある。何も身体に悪影響が残っていなくて本当によかった」。

text:So.Isobe