多くのライダーの走りを支えるスペシャライズドのロードシューズラインアップに新たな仲間が加わった。S-WORKS VENTは、通気性にプライオリティを置き、夏の猛暑をものともしないサマーシューズだ。



圧倒的な通気性を誇るS-WORKS 7 VENT圧倒的な通気性を誇るS-WORKS 7 VENT (c)スペシャライズド・ジャパン
ジリジリとした日差し、ムワリとした空気。一日、また一日と夏の足音が聞こえてくる。薄手のウエア、通気性に優れたヘルメット、熱中症を防ぐための水分補給に適度な休憩。高温多湿な日本の夏に、快適なライドを楽しむためには様々な工夫、そしてギアが必要になる。そんな中で見過ごされがちなのが、足元を支えるシューズの快適性だ。

汗や冷却のためにかけた水によって、足回りは蒸れやすい。蒸れた肌はふやけ、様々なトラブルを起こすことになる。1日中、シューズに包まれつづける足にとって、ドライな状態を保つための通気性は快適に走り続けるための重要なファクターだ。

スペシャライズドが満を持して発表した「S-WORKS VENT」は、通気性を最優先事項とし開発された究極のエアフローシューズ。酷暑の中をハイペースで走り続けるため、アッパーからアウトソールに至るまで、あらゆる箇所が空気の流れを作り出すために設計されている。

大きな開口部を有するFACT Powerlineカーボンソールが効率的なエアフローを実現する大きな開口部を有するFACT Powerlineカーボンソールが効率的なエアフローを実現する (c)スペシャライズド・ジャパン
土台となるのは、スペシャライズドの超軽量ロードシューズ"S-Works EXOS"に採用されていたFACT Powerlineカーボンソール。軽量化のために開けられた4か所の大きな肉抜き穴は、大量の空気を取り込むベンチレーションホールとして機能する。同社のソールの中で最軽量でありつつ、剛性指数は15段階中"13"とプロユースにも耐えうる高いペダリング効率も実現している。

アウトソールから取り入れられた空気を靴内へ導くため、インソールも専用設計に。オープンハニカム構造によって、新鮮な空気を足裏へと送り込み、熱を効率的に発散させるデザインだ。

高い通気性を持ったエンジニアードメッシュ高い通気性を持ったエンジニアードメッシュ (c)スペシャライズド・ジャパン
外観的に際立つのはアッパーだろう。靴下が見えるほど粗く編み込まれたエンジニアードメッシュを広範囲に使用することで通気性を確保。更に、鉄の15倍の引張強度とカーボンに勝る軽量性を誇るダイニーマ素材でメッシュを補強し、パワーロスのないアッパー剛性を確保している。更に冷却性能を高めるべく、爪先には2か所のベンチレーションホールが設けられ、足全体にエアフローを作り出している。

クロージングシステムは2か所のBoaダイヤルと1本のベルクロというオーソドックスな構成。スペシャライズドだけのアルミ削り出しダイヤルはスプリングクラッチ機構を備えており、細やかな調整を可能としている。また、ヒールカップにはS-WORKS7と同じPadLockヒールを採用。かかとをしっかりとホールドし、安定感のあるペダリングを実現した。

S-WORKS 7 VENT(ブラック)S-WORKS 7 VENT(ブラック) (c)スペシャライズド・ジャパン
スペシャライズドは38℃のヒルクライムでS-WORKS7とS-WORKS VENTシューズを片側ずつ履く比較テストを行った結果、S-WORKS7に対して約1.5~2℃の冷却効果を確認したという。また、30~60%の湿度が計測されたS-WORKS7に対し、S-WORKS VENTは10%と圧倒的に低い数値を記録。より涼しく、ドライな環境を保ちつつ、ビンディングシューズとして重要なフィット感やホールド力を兼ね備えたS-WORKS VENTは、高温多湿な日本の夏にぴったりな一足となりそうだ。

カラーはホワイトとブラックの2色展開。サイズは36~44までとなり、40サイズ以降にはハーフサイズも用意される。ヒールパッドは交換式。重量は223g(片足、サイズ42)、価格は40,000円(税抜)だ。



スペシャライズド S-WORKS 7 VENT
カラー:ホワイト、ブラック
サイズ:36~44(40以降ハーフサイズあり)
重量:223g(片足、サイズ42)
価格:40,000円(税抜)

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