3月に開催されたラファキャラバンの模様を綴ったフォトブック「On The Saddle」が登場。写真家の丹野篤史さんが撮影したラファキャラバン参加者のポートレート集であり、ありのままの人物像を切り取った作品となっている。以下、プレスリリースより紹介しよう。



「On The Saddle」フォトブックのプレオーダーがスタート

ラファキャラバン参加者のポートレートを綴った「On The Saddle」ラファキャラバン参加者のポートレートを綴った「On The Saddle」 (c)Rapha
ラファキャラバンに集ったサイクリストたちを、丹野篤史がライカQ2を使って撮影した、ポートレートフォトブックのプレオーダーがスタートしました。サイクリスト同士の垣根のない価値共有がもたらす心の距離が、ありのままの姿を映し出しています。

写真家 丹野篤史とサイクリストたちの未来へのメッセージ

春の訪れを感じる3月に、九州、四国、中国地域を3週末に渡り、全7箇所を巡ったラファキャラバン+FUKKOツイート旅。各地のサイクリストの交流を経て、コミュニティ拡大を狙った企画であるが、世の中は新型コロナウィルスの感染拡大を懸念し、各地でイベントの開催の是非が問われる状況になっていた。2月末頃、開催するにしても、中止するにしても、未だその判断に明確な答えを見いだせない時期であった。多くの人が活動を止め社会的責任を果たすことと、経済的リスクを天秤にかけ苦悩していただろう。

九州、四国、中国地域全7箇所を回ったラファキャラバン九州、四国、中国地域全7箇所を回ったラファキャラバン (c)Rapha
そんな状況の中で、中止の判断をしなかったことはこのプロジェクトに関わったすべての人が、多くを考えるきっかけとなった。健康管理を十分にした上で参加の是非を判断することを、各個人に問いかけた。自主的にリスクを避けた方もいたし、立場を考慮したり、体調に不安があってキャンセルされた方も、様々な葛藤を経て集まったサイクリストたちからはイベントが中止にならなかったことに対して、心から感謝の気持ちを伝えられた。

サイクリストが一つのきっかけをどれだけ大切にしているのか。多くの葛藤の中でその重たさを感じながら、3週間にわたるラウンドが始まった。

今回の旅を撮影する役割は、これまで多くのラファのプロジェクトに関わってきた福岡在住の写真家、丹野篤史氏にお願いをした。ラファと関わりを持つ写真家は皆個性派だが、その中でも丹野氏は特に個性的である。サイクリングの写真はもちろんだが、幅広い分野で直感的な表現を貫くアーティストである。つまり、今回の撮影というのは、記録ではなく作品撮りということになる。

~ライカQ2~
今回は撮影機材を指定させてもらった。丹野篤史がライカQ2で、28mmのレンズを通してどんな作品が生まれるのか、3週間を終えた時に、どのような形で公表できるだろうか。数あるカメラの中でも革新的でありながら、ある意味自由で、ある意味不自由さを持ち合わせ、それ故に特化した要素を持ち合わせる。独特の存在感を放つライカQ2を手にし、ラファキャラバンの全地域を巡る旅が始まった。参加者と共にライドしながら多くのサイクリストをひたすら撮り続けた。

今回のラファキャラバンをライカQ2で撮影した写真家の丹野篤史さん今回のラファキャラバンをライカQ2で撮影した写真家の丹野篤史さん (c)Rapha
~ポートレート~
丹野氏がライカQ2を手にした時から、ある程度方向性はぼんやりとあったかもしれない。撮りたいのは「人」だと。かつてラファが打ち出してきたブランドイメージは、誰もが憧れるアルプスやピレネーなどの壮大な自然の中で、歴史的に繰り広げられた苦痛の果ての栄光であった。ここ最近は、より親近感のある多種多様なイメージへと移り変わってきているが、今回のような形で人にフォーカスして撮ったことはなかっただろう。

サイクリストを撮るということは、これまでも多くやってきたことであるかもしれないが、今回の置かれた環境は少し特別だ。近いのか遠いのか、微妙な距離にある環境と、同じ状況に置かれたサイクリストたち。そして、未知のウィルスという脅威との距離感も皆近い感覚を持ち合わせていた。

走り出せば、体も脳も瞬時にリセットされ、取り巻く環境全てが目まぐるしく移ろい始める。直感的な刺激が心地よく繰り返される。各地域では誇り高き地元サイクリストが地域の魅力を最大限に引き出すルートを設定し、それぞれの想いを表現している。参加したすべての人が、その日の体験を通して何かしらを得て帰って行く。この過程に起こること全てが、いや、そこに来る前から、終わった後も体験は続いているのだ。

人が繋がり、連鎖する様は、自然に美しい。こんなご時世だからって、世の中が暗くならないように、太陽は今日も我々の頭上に光々と輝く。サドルの上で解き放たれた大人たちの無垢な表情は、きっと近い未来に再来するはずだ。

やっぱりポートレートだなと、納得しながら、シャッターを切り続けた丹野氏の作品は、「On The Saddle」という名のフォトブックとして本日よりプレオーダーがスタートする。

モノクロで人物を切り取った作品集だモノクロで人物を切り取った作品集だ (c)Rapha
「On The Saddle」
Photobook
80 pages
210 × 297mm
販売価格 3,000円(税別)

「On The Saddle – Special Edition with Original Print」
Photobook / Original Print
80 pages
210 × 297mm
販売価格 10,000円(税別)

「On The Saddle」予約サイトへ

【各地域の写真をオンラインで】
本紙に掲載されていない各地域の写真は、ATSUSHI TANNO PHOTOGRAPHYのRAPHA CARAVAN2020にアップロードされます。追加情報は同サイト、または丹野篤史Facebookをご確認ください。
https://www.atsushitanno.com/raphacaravan2020

【オリジナルプリントオーダー】
すべての写真はオリジナルプリントのオーダーが可能です。身の回りの空間を演出してくれる、とっておきの一枚を選んでみてはいかがでしょうか。詳細はインフォメーションをご確認ください。
https://www.atsushitanno.com/information

人物にフォーカスした「On The Saddle」人物にフォーカスした「On The Saddle」 (c)Rapha
【ダウンロードについて】
オンラインで掲載されている写真は、営利目的でなく個人の使用に限りダウンロードが可能です。ご自身のメディアで使用される場合はアーティストクレジットをお忘れなきようお願いいたします。その他、ご利用に当たっては上記インフォメーションよりお問い合わせください。

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ハッシュタグ #OnTheSaddle #AtsushiTanno #RaphaCaravan #Fukkoツイート旅 #LeicaQ2 #LeicaCamera #Leicagram #Leicaphoto #Leicaphotography

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