ロンド・ファン・フラーンデレンに代わったバーチャルレース「De Ronde 2020」に出場した選手たちのコメントをピックアップ。好調ぶりを示したグレッグ・ファンアーヴェルマート (ベルギー、CCCチーム)たちは、「新型コロナ禍中でも良いエンターテイメントを見せることができて嬉しい」と振り返っている。



デ・ロンド2020ロックダウンエディション表彰台デ・ロンド2020ロックダウンエディション表彰台 (c)Flanders Classics
1位:グレッグ・ファンアーヴェルマート (ベルギー、CCCチーム)

SPORZAのインタビューに答えるグレッグ・ファンアーヴェルマート (ベルギー、CCCチーム)SPORZAのインタビューに答えるグレッグ・ファンアーヴェルマート (ベルギー、CCCチーム) (c)Flanders Classics / YouTube室内トレーニングは好きじゃないけれど、できる限りを尽くしたよ。スタート直後からとても速く、クルイスベルグでは一度千切れてしまったけど、幸い集団復帰できた後は調子も上がり、小さな坂(パテルベルグ)をきっかけにリードを稼ぐことができた。レース再開を待ち続ける中コンディションを維持するのはすごく大変なこと。パワーや最後まで生き残るエネルギーも簡単に失ってしまうけれど、(今日のレースで)希望を見出すことはできた。

大好きなフランドルが中止になってしまったことは残念だけど、視聴者に対して何か提供できたことは良かった。リアルなフランドルではないにせよ、(ロックダウンエディションは)一つのエンターテイメントだ。娘が応援してくれる隣でフランドルを走るのは不思議な気分だった。面白いショーだったけれど、何よりも本来のフィールドにいち早く戻れることを願っているよ。

3位:ニコラス・ロッシュ (アイルランド、サンウェブ)

ここ暫くの間で最もタフな45分間だったよ。こういう機会を設けてくれた主催者や、バックアップしてくれたチームのお陰で(ロックダウンエディションに)参加できたできたことはすごく良かった。今日のリザルト云々よりも、ファンやスポンサー、メディア、そしてレース主催者たちに良いショーを見せることができたことは大切なこと。選手全員が追い込んで、良いレースができた。見ている皆も楽しめたなら良かった。

4位:トーマス・デヘント (ベルギー、ロット・スーダル)

フランダースクラシック(主催者)やSporza、BKOOL、そしてこのバーチャルレースを配信することに尽力してくれた全ての人に大きな感謝を捧げたい。数か月間レースが無い日々が続くなかで、僕たちを応援してくれている皆に良いレースを見せることができて、本当に良かった。バーチャルレースは非常に良い取り組みだと感じている。

レース後お子さんにスマホを取られるゼネク・スティバル。背後には「全ての本物のヒーロー達に感謝を。強くあろう」のメッセージレース後お子さんにスマホを取られるゼネク・スティバル。背後には「全ての本物のヒーロー達に感謝を。強くあろう」のメッセージ (c)Flanders Classics / YouTube
8位:ワウト・ファンアールト (ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)

とても苦しく、タフなレースだったよ。本当さ。あまりバーチャルサイクリングに慣れていなかったのは反省点だ。スタートですでに遅れてしまって、大きな代償を払うことになってしまった。バーチャルでも誰かの後ろにつけば脚を節約できるからね。どうにか途中で他の選手に追いつくことが出来たんだ。とにかくバーチャルレースはとても楽しめたし、良い経験になったよ

9位:マイク・テウニッセン (オランダ、ユンボ・ヴィズマ)

このロックダウンエディションは凄く良い取り組みだし、確かな価値を生み出したと思っている。レース展開はといえば、事前に予想していたとおりとてもタフだった。とにかく高出力、高いワット数を出すことが重要になる。正直に言うと自分にはあまり向いていない形式なんだけど、レースが次々にキャンセルになる現状を変えてくれる良い機会だったと思っている。

DNF:マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)

メカトラで離脱したマイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)メカトラで離脱したマイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) Twtterより何かがトラブってオウデ・クワレモント上で11T固定になってしまった。申し訳ない。でもこれがメカニック不在のソーシャルディスタンシングだ。それでも楽しい時間を過ごすことができたし、勝ったグレッグにはおめでとうと伝えたい。どうか皆、ステイセーフ&ステイホームで。


text:Naoki.Yasuoka

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