3月6日まで開催されたツール・ド・台湾を終え、東京オリンピックの日本代表選考ランキングが大きく動いた。男子ロードレース2つの代表枠を巡って接戦となっている増田成幸と中根英登に、ツール・ド・台湾を振り返りつつ代表選考について話を聞いた。



まず東京オリンピック代表選考ランキングについておさらいしよう。

日本自転車競技連盟(JCF)は、東京オリンピックの男子ロードレース日本代表選考について、独自に設定するポイントランキングを元に上位の選手を代表とすることを発表した。そのランキングとは、獲得したUCIポイントにレースのレベルによってJCFが独自に設定した係数を乗じ、その合計でランキングを決めるというもの。主にヨーロッパのレースでは高い係数が設定され、ワールドツアーやグランツールでポイントを獲得すると10倍、ヨーロッパツアーの1クラスのレースで3倍、2クラスでも2倍のポイントとなる。

国内レースではツアー・オブ・ジャパンでの獲得ポイントが2倍に設定されている一方、アジアツアーのポイントは等倍、全日本選手権やアジア選手権は0.5倍(獲得ポイントが半分になる)と、低く設定されている。

オリンピック代表選考基準(JCF)

ツアー・ダウンアンダーを走る新城幸也(バーレーン・マクラーレン)ツアー・ダウンアンダーを走る新城幸也(バーレーン・マクラーレン) photo:Kei Tsuji選考対象期間は2019年1月1日から今年の5月末まで。国内レースでは5月31日が最終日となる「ツール・ド・熊野」が最後の選考対象レースとなる。日本の出場枠は2つで確定したため、ランキング2位までが日本代表としてオリンピックに出場する。

昨年末の時点で、ランキングトップは増田成幸(宇都宮ブリッツェン)。しかし2020年シーズンが開幕すると、新城幸也(バーレーン・マクラーレン)がツアー・ダウンアンダーで総合29位に入ったことでランキングトップとなり、その後もポイントを重ねて2位との差を大きく広げている。さらに中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)が、ツール・ド・ランカウイで総合6位となってランキング3位に浮上。ツール・ド・台湾でもポイントを重ね、2位増田との差を縮めた。その差はわずか16.8ポイントだ。
JCF代表選考ランキング(3月7日現在)
1位新城幸也(バーレーン・マクラーレン)413p
2位増田成幸(宇都宮ブリッツェン)274.8p
3位中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)258p
4位石上優大(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)161.5p
5位伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)153p

ランキング2位争いをする増田と中根に、ツール・ド・台湾終了後に話を聞いた。



増田成幸「足は軽い感覚があったが、自分の気持ちに負けてしまった」

ツール・ド・台湾第3ステージの1級山岳山頂をクリアしていく増田成幸(宇都宮ブリッツェン)ツール・ド・台湾第3ステージの1級山岳山頂をクリアしていく増田成幸(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Kato
ツール・ド・台湾は本来目指していたリザルトとは程遠くなってしまいました。オリンピックに向けてチームが出来る範囲でサポートしてくれて、その中でのアジアツアー参戦だったのですが、結果に結びつけることが出来ずに悔しい気持ちです。出るレース全てが思い通りにならないのは百も承知ですが、あまりにかけ離れた結果になってしまって責任を感じています。

「完全に自分の気持ちに負けていた」と言うツール・ド・台湾第2ステージの増田成幸(宇都宮ブリッツェン)「完全に自分の気持ちに負けていた」と言うツール・ド・台湾第2ステージの増田成幸(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Kato
ランカウイで落車した影響なのか原因はわからないのですが、帰国後ずっと寝込んでいて台湾までの2週間で10時間も練習してない状態でした。まったく自分に自信が持てないまま台湾に来て、特に第2ステージでは今思えば完全に自分の気持ちに負けていました。足は軽い感覚はあったんです。でも、こんなに走れるはずがない、自分はもっと調子が悪いはずだと、負の方向に自分を言い聞かせてしまっていました。

それでも走っているうちに1日1日復調してきて、後半の第4ステージなどはアグレッシブに攻めていけたので、調子が少しは戻ってきたかなと一筋の希望が見えた感じはあります。

集団中ほどで起きた落車に宇都宮ブリッツェンが巻き込まれる集団中ほどで起きた落車に宇都宮ブリッツェンが巻き込まれる photo:Satoru Kato
ツール・ド・台湾では集団後方に陣取ることが多かった宇都宮ブリッツェンツール・ド・台湾では集団後方に陣取ることが多かった宇都宮ブリッツェン photo:Satoru Kato
昨年はナショナルチームとして出場しましたが、やはりブリッツェンのジャージはアジアツアーでは見慣れられていないこともあって位置取りなどでは不利なところはありました。集団では大体プロチーム、アジアツアー上位のチーム、という順になんとなく隊列の順番が決まりますからね。でも今回の結果は自分のコンディションの悪さに尽きます。気持ちだけでもしっかり持っていれば出来たはずだと思っています。

記念撮影に応じる宇都宮ブリッツェン記念撮影に応じる宇都宮ブリッツェン photo:Satoru Kato昨年までのチームメイト岡篤志(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)と話す増田成幸(宇都宮ブリッツェン)昨年までのチームメイト岡篤志(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)と話す増田成幸(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Kato

中根選手は調子が良いですし、今回もレース中など話をしました。お互いの立場は分かってますし、それぞれベストを尽くして良いレースをして行ければと思います。コロナウィルスの影響は自分たちも計りかねていますが、出られるレースを一つ一つ戦っていくことと、その日のための準備は怠らないようにして行きたいです。こんな時だからこそ、自分は自分のやるべきことを見据えてしっかり頑張っていきます。



中根英登「オリンピック代表はまだわからない。今は与えられたレースで結果を出したい」

集団内で走る中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)集団内で走る中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) photo:Satoru Kato
今回のツール・ド・台湾は自分にとって厳しい展開になってしまいました。第2ステージの頂上フィニッシュとは言っても、スプリンターが残れるような登りだったので、本当に難しかったという印象です。第4、第5ステージがフラットステージだったので、逃げて中間スプリントのボーナスタイムを取りに行くか、スプリント勝負にチャレンジするかという作戦でしたが、総合順位のジャンプアップをするにはコース的にも不利でした。

ツール・ド・台湾第2ステージで3位に入った中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)は悔しさを露わにしてフィニッシュツール・ド・台湾第2ステージで3位に入った中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)は悔しさを露わにしてフィニッシュ photo:Satoru Kato
第2ステージは本当に悔しかったですね。最後は先頭交代してくれなかったフェン・チュン・カイ(チャイニーズタイペイ)に差されて3位になってしまいましたが、一緒に追えば追いついたかもしれないのにと思うと本当に悔しい。でもそれを自分1人でキャッチしに行ければ良かったのですが。

昨年も今頃は調子が良かったのですが、南米で食中毒にあってしまい、落車も重なってシーズンの半分を棒に振りました。9月、10月頃になってやっと復調したのですが、オフの11月にMTBで遊んでいた時に人生初の骨折をしてしまって(笑)12月は例年に比べて全然練習出来なかったんです。でもそこで開き直って、焦らずにやれたのも良かったのかもしれません。新しいチームも良い雰囲気で、ストレスが少ないことも大きいと思います。

ツール・ド・台湾にはNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスの日本人選手3名が揃った。左から、岡篤志、中根英登、石上優大ツール・ド・台湾にはNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスの日本人選手3名が揃った。左から、岡篤志、中根英登、石上優大 photo:Satoru Kato
ランカウイは1週間前に出場が決まったのですが、直前に体調崩して寝込んでいたので、完走できればいいか、くらいの気持ちでした。走ってみたらとても調子が良くて、ステージ優勝も出来ました。これまで2位とか3位とか多くて、ヨーロッパでも毎年ポイントを取っていましたが何か足りないと感じていました。やはり勝つことのインパクトは大きいですね。

ツール・ド・台湾第5ステージの3級山岳頂上を石上優大と共に集団前方でクリアしていく中根英登ツール・ド・台湾第5ステージの3級山岳頂上を石上優大と共に集団前方でクリアしていく中根英登 photo:Satoru Kato
昨年東京オリンピックの代表選考ランキングが始まって、はじめはすごく意識していましたし、目標としていました。自国開催だから出られるなら出たいとは思いますし、サッカーやってた頃からの憧れでもありますからね。でもそれを意識しすぎて失敗ばかりしていたので、あまり意識せず、チームから与えられた仕事でちゃんと結果を出すことに集中しようと今は考えています。それがオリンピックよりも最優先事項ですから。

ツール・ド・台湾ではエースを任された中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス、先頭)ツール・ド・台湾ではエースを任された中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス、先頭) photo:Satoru Kato
確かに、代表に近づいてきているとは思いますが、まだわからないですよね。昨年半分を棒に振ってる僕が今はランキング3位にいるのだから、まだ他の選手にも代表のチャンスがあるということだと思います。だから、オリンピックのことだけを気にするようなことはせず、次のレースで100%のコンディションで走れるように準備をして成績を出して、その先にオリンピックが見えてくれば良いなと思っています。

3月中旬からフランスに戻ります。ヨーロッパのレースでUCIポイントを取ることと、トップ10に入ることを目標に準備して行きます。

text&photo:Satoru Kato
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