すでに延期が決まっているストラーデビアンケに続いて、RCSスポルトが主催するティレーノ〜アドリアティコとミラノ〜サンレモ、ジロ・ディ・シチリアの開催延期が発表された。同時期開催のパリ〜ニースも出場チームが減少する見通しだ。



ストラーデビアンケに続いてティレーノ〜アドリアティコ、ミラノ〜サンレモ、ジロ・ディ・シチリアの開催延期が決定ストラーデビアンケに続いてティレーノ〜アドリアティコ、ミラノ〜サンレモ、ジロ・ディ・シチリアの開催延期が決定 photo:CorVos
イタリアにおける新型コロナウイルスの感染拡大と、それに伴う4月3日までのスポーツイベント開催を禁止するイタリア政府の政令施行を受け、RCSスポルトは3月から4月にかけて開催予定だったレースの延期を決めた。

すでに延期が決定している3月7日のストラーデビアンケ(UCIワールドツアー)に続いて、3月11日開幕のティレーノ〜アドリアティコと3月21日のミラノ〜サンレモ(いずれもUCIワールドツアー)、さらに4月1日開幕のジロ・ディ・シチリア(UCI2.1)の延期が決まった。

ストラーデビアンケと同様に、RCSスポルトはFCI(イタリア自転車競技連盟)を通じてUCI(国際自転車競技連盟)に3レースの新しい開催日をレースカレンダーに割り当てるよう要請する。延期された4レースの新しい開催日は6月もしくは9月、10月が濃厚とされるが、2020年は東京五輪の影響で8月以外のレーススケジュールが例年以上に過密化しており、新しい開催日が見つからない可能性も。仮に開催が決定しても欠場を余儀なくされるチームも出てくるだろう。

すでにチームイネオスやミッチェルトン・スコットを含む11のUCIワールドチームがティレーノ〜アドリアティコの欠場を表明しており、そのうち8チームがミラノ〜サンレモを欠場すると事前にRCSスポルトとUCIに通達していた。

相次ぐイタリアレースの延期によって、ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)やペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、トレック・セガフレード)らは同時期開催のパリ〜ニースへの出場を決めている。結果的にパリ〜ニースに豪華な顔ぶれが揃うことになるが、アスタナとCCCチーム、ミッチェルトン・スコット、モビスター、チームイネオス、UAEチームエミレーツは欠場を表明済み。主催者ASOはUCIプロチームのB&Bホテルズ・ヴィタルコンセプトとサーカス・ワンティゴベールを新たに招待して出場チーム数を合計18に。さらに1チームの出場枠を7名から8名に増やすことで出場人数を確保している。

text:Kei Tsuji

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