2020/02/02(日) - 11:18
チャレンジマヨルカ3日目も、厳しい山岳コースでモビスターとボーラ・ハンスグローエがチーム力をぶつけあった。激しいアタック合戦から抜け出したマルク・ソレル(スペイン、モビスター)が、グレゴール・ミュールベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)をゴール前の急勾配で振り切り勝利した。
マヨルカ島を舞台に開催されている欧州開幕レース、チャレンジマヨルカの3日目「トロフェオ・ポレンサ〜アンドラッチ」は、前日に続きマヨルカ島北部の山岳地帯を使うアップダウンコース。ノコギリの刃のようなコース断面図の最後には距離2.3km、平均勾配8.9%の登坂が待ち受けており、この日もスタートリストには多くのクライマーが名を連ねた。
序盤から中盤にかけてマッズ・ウルスシュミット(デンマーク、イスラエル・スタートアップネイション)とクラウディオ・イムホフ(スイス、スイスナショナルチーム)が逃げ、その後ろをプロチームとコンチネンタルチームのメンバーが入った8名の追走グループ、更にその後ろを2日連続優勝を狙うボーラ・ハンスグローエ率いるメイン集団という構図でレースは進む。
メイン集団では72km地点で頂上を迎える2級山岳コル・デ・プイグマヨールの下りで分断が発生し、登り返しの3級山岳ブレダ峠ではアタックによって集団が絞り込まれていく。残り40kmを切ると先頭2名が追走グループに吸収され、フィニッシュまで25kmを残してレナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)がアタックした。
2日連続となる攻撃を繰り出したケムナは逃げグループの選手を次々と捉えて先頭に立ったが、ケムナの背後からはマルク・ソレル(スペイン、モビスター)とグレゴール・ミュールベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)が飛び出す。勢いよくケムナを追い抜いた2人が先頭に立った。
「僕たちボーラの狙いは最後の登りまでにバルベルデを振り切ることだった。そこでレナードと僕がアタックし、エム(ブッフマン)とラファル(マイカ)をバルベルデのマークに充てたんだ」と言うミュールベルガーと、バルベルデの代わりに勝負を担うこととなったソレルが強調体制を組んだまま最後の急勾配に突入した。
すると「僕とチームメイトは数日この近くでトレーニングを行なっていたので最後の登りは知っていた。脚があればどこでアタックすべきか分かっていた」と言うソレルが、登りの終盤区間で「3日連続でレースを走っていたので正直疲れが溜まっていた」と言うミュールベルガーを振り切った。
前日にレースを動かしながらも、ボーラ・ハンスグローエのチームワークの前に沈んだモビスターのソレルが独走勝利。「昨日アレハンドロがポディウムに乗って、今日は僕の優勝とダヴィデ(ヴィレッラ)がワンスリー。チームとして上手く機能できているので満足しているよ」と語るソレルは、翌日最終日のトロフェオ・パルマをスキップして翌週開催のヴォルタ・ヴァレンシアナに出場予定だ。
翌日のトロフェオ・パルマは基本的には平坦コースだが、フィニッシュ35km手前に距離6.4km、平均勾配3.7%の3級山岳が用意されているのが肝。ボーラはパスカル・アッカーマン(ドイツ)をエースに据えており、ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)などスプリント力に長けるクラシックハンターも多く名を連ねている。
マヨルカ島を舞台に開催されている欧州開幕レース、チャレンジマヨルカの3日目「トロフェオ・ポレンサ〜アンドラッチ」は、前日に続きマヨルカ島北部の山岳地帯を使うアップダウンコース。ノコギリの刃のようなコース断面図の最後には距離2.3km、平均勾配8.9%の登坂が待ち受けており、この日もスタートリストには多くのクライマーが名を連ねた。
序盤から中盤にかけてマッズ・ウルスシュミット(デンマーク、イスラエル・スタートアップネイション)とクラウディオ・イムホフ(スイス、スイスナショナルチーム)が逃げ、その後ろをプロチームとコンチネンタルチームのメンバーが入った8名の追走グループ、更にその後ろを2日連続優勝を狙うボーラ・ハンスグローエ率いるメイン集団という構図でレースは進む。
メイン集団では72km地点で頂上を迎える2級山岳コル・デ・プイグマヨールの下りで分断が発生し、登り返しの3級山岳ブレダ峠ではアタックによって集団が絞り込まれていく。残り40kmを切ると先頭2名が追走グループに吸収され、フィニッシュまで25kmを残してレナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)がアタックした。
2日連続となる攻撃を繰り出したケムナは逃げグループの選手を次々と捉えて先頭に立ったが、ケムナの背後からはマルク・ソレル(スペイン、モビスター)とグレゴール・ミュールベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)が飛び出す。勢いよくケムナを追い抜いた2人が先頭に立った。
「僕たちボーラの狙いは最後の登りまでにバルベルデを振り切ることだった。そこでレナードと僕がアタックし、エム(ブッフマン)とラファル(マイカ)をバルベルデのマークに充てたんだ」と言うミュールベルガーと、バルベルデの代わりに勝負を担うこととなったソレルが強調体制を組んだまま最後の急勾配に突入した。
すると「僕とチームメイトは数日この近くでトレーニングを行なっていたので最後の登りは知っていた。脚があればどこでアタックすべきか分かっていた」と言うソレルが、登りの終盤区間で「3日連続でレースを走っていたので正直疲れが溜まっていた」と言うミュールベルガーを振り切った。
前日にレースを動かしながらも、ボーラ・ハンスグローエのチームワークの前に沈んだモビスターのソレルが独走勝利。「昨日アレハンドロがポディウムに乗って、今日は僕の優勝とダヴィデ(ヴィレッラ)がワンスリー。チームとして上手く機能できているので満足しているよ」と語るソレルは、翌日最終日のトロフェオ・パルマをスキップして翌週開催のヴォルタ・ヴァレンシアナに出場予定だ。
翌日のトロフェオ・パルマは基本的には平坦コースだが、フィニッシュ35km手前に距離6.4km、平均勾配3.7%の3級山岳が用意されているのが肝。ボーラはパスカル・アッカーマン(ドイツ)をエースに据えており、ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)などスプリント力に長けるクラシックハンターも多く名を連ねている。
チャレンジマヨルカ2020 トロフェオ・ポレンサ〜アンドラッチ結果
1位 | マルク・ソレル(スペイン、モビスター) | 4:17:56 |
2位 | グレゴール・ミュールベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:11 |
3位 | ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、モビスター) | 1:04 |
4位 | レナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
5位 | ディエゴ・ローザ(イタリア、アルケア・サムシック) | 1:10 |
6位 | トーマス・マルチンスキー(ポーランド、ロット・スーダル) | 1:22 |
7位 | ルーベン・フェルナンデス(スペイン、フンダシオン・オルベア) | 1:39 |
8位 | ロイック・ヴリーヘン(ベルギー、サーカス・ワンティゴベール) | 1:40 |
9位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 2:55 |
10位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 2:57 |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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