2020/01/28(火) - 12:08
どのチームも主導権を握れない、混沌とした集団スプリントを制したのはフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)。ブエルタ・ア・サンフアン2日目に前日のリベンジを果たし、ボーナスタイムを得て総合リーダージャージを手にした。
ブドウとオリーブ畑が広がるアルゼンチンはサンフアン州の街ポシートを発着するブエルタ・ア・サンフアン(UCI2.Pro)第2ステージ。コース中盤には3級山岳が1つ用意されているものの、そのスペックは距離800m/平均勾配1.3%という緩さ。南北に伸びる平野に収まった170km弱のコースはオールフラットで、この日は平均スピード46km/h超の高速レースが展開されることとなった。
この日エスケープしたのはロビン・カーペンター(アメリカ、ラリーサイクリング)を含む8名。フィニッシュまで150km弱を残したタイミングで沿道から飛び出してきた犬と接触する落車が発生したものの、犬も含めて全員大事には至らずレースは続行された。
メイン集団では総合首位ルディ・バルビエ(フランス)のイスラエル・スタートアップネイションとスプリンターを抱えるワールドチームがコントロールし、タイム差を2分以内に留めていく。終盤に入ると位置取り争いが熱を帯び、70km/hオーバーの超ハイペースで最後まで粘っていたカーペンターら2人を飲み込んだ。
残り10kmを切るとドゥクーニンク・クイックステップや、かつてNIPPOに在籍したマキシミリアーノの弟、マウロ・リケーゼ(アルゼンチン)をエースに据えるアルゼンチンチームが集団前方を固めた。残り1kmを切るとアンドローニジョカトリ・シデルメクを蹴散らしてジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)が先頭に立ったが、エースのアルバロホセ・ホッジ(コロンビア)は後方に沈んでしまう。どのチームも連携が取れない状態から、混戦状態のスプリントが始まった。
ホッジを見失ったベルト・ファンレルベルフ(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)が自らフィニッシュラインを目指したが、後方から一人段違いの加速を見せたのはフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)だった。リーダージャージのバルビエたち軽々とパスし、背後につけたペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)を並ばせることなくフィニッシュラインまで踏み抜いた。
連携が取れず、前日9位に終わったリベンジを成功させたガビリアが幸先良いシーズン初勝利。「終盤で発生した落車にマックス(リードアウト役のリケーゼ)が捕まってしまったけれど、代わりにマクナルティとボーリが素晴らしいアシストをしてくれた」と言うガビリアは、トップ10入りを逃したバルビエに代わり総合首位にも浮上している。
翌第3ステージは、終盤に距離1100m/平均勾配7.3%の登り勾配を含む15.2kmの個人タイムトライアル。TT世界選手権銀メダルのレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)や、同3位でイタリアナショナルチームのメンバーとして参加しているフィリッポ・ガンナ(イタリア)ら新世代TTスペシャリストによる戦いに期待がかかる。
ブドウとオリーブ畑が広がるアルゼンチンはサンフアン州の街ポシートを発着するブエルタ・ア・サンフアン(UCI2.Pro)第2ステージ。コース中盤には3級山岳が1つ用意されているものの、そのスペックは距離800m/平均勾配1.3%という緩さ。南北に伸びる平野に収まった170km弱のコースはオールフラットで、この日は平均スピード46km/h超の高速レースが展開されることとなった。
この日エスケープしたのはロビン・カーペンター(アメリカ、ラリーサイクリング)を含む8名。フィニッシュまで150km弱を残したタイミングで沿道から飛び出してきた犬と接触する落車が発生したものの、犬も含めて全員大事には至らずレースは続行された。
メイン集団では総合首位ルディ・バルビエ(フランス)のイスラエル・スタートアップネイションとスプリンターを抱えるワールドチームがコントロールし、タイム差を2分以内に留めていく。終盤に入ると位置取り争いが熱を帯び、70km/hオーバーの超ハイペースで最後まで粘っていたカーペンターら2人を飲み込んだ。
残り10kmを切るとドゥクーニンク・クイックステップや、かつてNIPPOに在籍したマキシミリアーノの弟、マウロ・リケーゼ(アルゼンチン)をエースに据えるアルゼンチンチームが集団前方を固めた。残り1kmを切るとアンドローニジョカトリ・シデルメクを蹴散らしてジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)が先頭に立ったが、エースのアルバロホセ・ホッジ(コロンビア)は後方に沈んでしまう。どのチームも連携が取れない状態から、混戦状態のスプリントが始まった。
ホッジを見失ったベルト・ファンレルベルフ(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)が自らフィニッシュラインを目指したが、後方から一人段違いの加速を見せたのはフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)だった。リーダージャージのバルビエたち軽々とパスし、背後につけたペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)を並ばせることなくフィニッシュラインまで踏み抜いた。
連携が取れず、前日9位に終わったリベンジを成功させたガビリアが幸先良いシーズン初勝利。「終盤で発生した落車にマックス(リードアウト役のリケーゼ)が捕まってしまったけれど、代わりにマクナルティとボーリが素晴らしいアシストをしてくれた」と言うガビリアは、トップ10入りを逃したバルビエに代わり総合首位にも浮上している。
翌第3ステージは、終盤に距離1100m/平均勾配7.3%の登り勾配を含む15.2kmの個人タイムトライアル。TT世界選手権銀メダルのレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)や、同3位でイタリアナショナルチームのメンバーとして参加しているフィリッポ・ガンナ(イタリア)ら新世代TTスペシャリストによる戦いに期待がかかる。
ブエルタ・ア・サンフアン2020 第2ステージ結果
1位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | 3:30:06 |
2位 | ハビエル・ナランヨ(アルゼンチン、アグルパシオン・ヴィルヘン・デ・ファティマ) | |
3位 | マルコ・ベンファット(イタリア、バルディアーニCSF・ファイザネ) | |
4位 | ピート・アレハールト(ベルギー、コフィディス) | |
5位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
6位 | トラヴィス・マッケイブ(アメリカ、イスラエル・スタートアップネイション) | |
7位 | マウロ・リケーゼ(アルゼンチン、トランスポルテス・プエルタス・デ・クーヨ) | |
8位 | セサル・マルティンギル(ポルトガル、アトゥムジェネラル・タビラ・マリアノヴァホテル) | |
9位 | ベルト・ファンレルベルフ(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
10位 | アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
個人総合成績
1位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | 7:15:10 |
2位 | ルディ・バルビエ(フランス、イスラエル・スタートアップネイション) | |
3位 | マヌエル・ベレッティ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) | 0:04 |
4位 | ハビエル・ナランヨ(アルゼンチン、アグルパシオン・ヴィルヘン・デ・ファティマ) | |
5位 | トーマス・コンテ(アルゼンチン、エキッポコンチネンタル・ムニシパリダード・デ・ポシート) | 0:06 |
6位 | マルコ・ベンファット(イタリア、バルディアーニCSF・ファイザネ) | |
7位 | ロビン・フラード(パナマ、オア生ナショナルチーム) | 0:09 |
8位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:10 |
9位 | アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
10位 | トラヴィス・マッケイブ(アメリカ、イスラエル・スタートアップネイション) |
その他の特別賞
山岳賞 | ニコラス・パレデス(コロンビア、チームメデジン) |
ヤングライダー賞 | トーマス・コンテ(アルゼンチン、エキッポコンチネンタル・ムニシパリダード・デ・ポシート) |
チーム総合成績 | イスラエル・スタートアップネイション |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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