山梨県の山中湖村を拠点とする地域密着型チーム「山中湖シクリスムフォーマション」は1月11日にチームプレゼンテーションを開き、新加入選手3名を含む7名の所属選手を発表。あわせて、チームの活動予定も発表した。


山中湖シクリスムフォーマションの2020メンバーとチームマネージャーのトム・ボシス氏、左端は今中大介氏山中湖シクリスムフォーマションの2020メンバーとチームマネージャーのトム・ボシス氏、左端は今中大介氏 ©️Yamanakako Cyclisme Formation
山中湖シクリスムフォーマションの2020年所属選手は以下の通り。2019年から引き続き所属する4名と新加入の3名の計7名で活動する。

継続選手
福田圭晃(U2)※Corbas Isatis Cycling Teamに派遣
香山飛龍(U2)※Corbas Isatis Cycling Teamに派遣
塚本一樹(U4)
山之内壮真(U1)

新加入選手
山本哲央(U2)中央大学自転車競技部より ※中央大学自転車競技部と両立
五十嵐洸太(U1)横浜高校より ※中央大学自転車競技部と両立
ティボ・ジャネス(フランス)

男子4kmインディヴィデュアルパーシュート予選 1位 山本哲央(中央大学)4分28秒617男子4kmインディヴィデュアルパーシュート予選 1位 山本哲央(中央大学)4分28秒617 photo:Satoru Kato2019茨城国体ロード 少年男子で3位に入った五十嵐洸太(写真中央)2019茨城国体ロード 少年男子で3位に入った五十嵐洸太(写真中央) photo:Satoru Kato

フランスのカテゴリー1で走るティボ・ジャネスフランスのカテゴリー1で走るティボ・ジャネス ©️Yamanakako Cyclisme Formation山本哲央は2019年のインカレで、4km個人パーシュートとチームパーシュートで優勝。中距離種目で中央大学総合優勝の原動力となった。今年は大学の自転車部と並行して活動する。五十嵐洸太は横浜高校から中央大学に進学することが決まっており、山本同様に自転車部と並行しての活動となる。また、フランスのカテゴリー1で走るティボ・ジャネスが加入する。

2020年は、福田圭晃と香山飛龍の2人がフランスのチーム「Corbas Isatis Cycling Team」に所属して活動。フランスにチームの第2拠点を整備し、フランス育成遠征を事業化するという。国内では昨年に続きJエリートツアーを中心に活動する。

チーム拠点でもある山中湖サイクリングベースチーム拠点でもある山中湖サイクリングベース ©️Yamanakako Cyclisme Formationレース以外では、山梨県内の小学校から大学を対象に「自転車カリキュラム」を4月からスタートさせる。これは、小学校での自転車教室にはじまり、中学校の自転車部(2021年スタートを計画)、高校生対象の山中湖サイクリングクラブ、さらには大学に進学しながら競技に取り組める環境を整備していくというものだ。その一環として、今年から中央大学自転車競技部と連携し、フランスのクラブに派遣される選手が交換留学生としてリヨン第一大学で語学を学びながら選手活動をする。同様の提携を地元の山梨学院大学とも調整中だ。


「山中湖サイクリングクラシック」を今年も開催 山中湖を自転車の聖地に

昨年7月に行われた五輪プレ大会で山中湖畔を駆け抜けるメイン集団昨年7月に行われた五輪プレ大会で山中湖畔を駆け抜けるメイン集団 photo : Gakuto Fujiwara山中湖畔のサイクリングロード山中湖畔のサイクリングロード

サイクルツーリズムにも力を入れる。東京オリンピック・ロードレースレースのコースにもなっている山中湖周辺を「自転車の聖地」とするために、チームが運営する「山中湖サイクリングベース」でのバイク整備サービスやロードバイクレンタル、季節ごとのライドイベントなどを展開していく。また、提携しているフランスのクラブチームと共同で、日本人サイクリストを対象とした「アルプス体験ツアー」を5月31日から6月7日に実施するほか、2021年にはフランス人を対象とした「富士山体験ツアー」の実施を計画している。

2019年11月に初開催された山中湖サイクリングクラシック2019年11月に初開催された山中湖サイクリングクラシック ©️Yamanakako Cyclisme Formation
そして昨年初開催したレース「山中湖サイクリングクラシック」を、今年も10月の開催に向けて調整中。レースの模様のライブ配信など新たな取り組みを計画しているほか、フランスのカテゴリーを元にした設定でのユースの大会を予定している。

なお、上記の「自転車カリキュラム」に基づき、高校生のクラブチーム員を募集中だ。詳細は下記リンクから公式サイトへ。

text:Satoru Kato

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