UAEチームエミレーツのキャンプ取材記第3弾。今回は総合エースを務めるタデイ・ポガチャル(スロベニア)や復活を期すファビオ・アル(イタリア)、そして新加入ダヴィデ・フォルモロ(イタリア)へのインタビューを紹介する。昨年の総括、そして今シーズンに向けた展望と目標を聞いた。



タデイ・ポガチャル(スロベニア):「楽しみながら、気負うことなくツールを走る」

「ツールで勝つために学ぶことはまだまだある」「ツールで勝つために学ぶことはまだまだある」 photo:So.Isobephoto:So.Isobe― 2019ツアー・オブ・カリフォルニア総合優勝、ブエルタステージ3勝&総合3位などセンセーショナルなプロデビューイヤーでしたね。自ら振り返っていかがでしょう?

信じられないようなワールドチーム初年度を過ごすことができた。シーズンイン前はこんなに活躍できるだなんて思ってもみなかった。ただただアンビリーバブルだよ。

ただもちろん、色々な場面で判断ミスは多かった。キャリアの一大目標に据えているツール・ド・フランスで総合優勝するためにはこれから修正していなくてはならないし、それにはたくさん経験を積む必要があると感じている。今年は初のツール出場なので楽しみだ。

― もう既にツールでの順位など具体的な目標は立てているのでしょうか?

いや、今年はまだ具体的な総合成績を狙うのではなく、色々なことを学びながら楽しみながら走ることが大切。自分でもそう思っているし、チームからのプレッシャーも全くないのでリラックスしているよ。結果的に総合成績が良くても悪くてもあまり気にする段階ではない。

「こんなに活躍できるだなんて思ってもみなかった」「こんなに活躍できるだなんて思ってもみなかった」 photo:Unipublic
― 今シーズンの具体的なスケジュールは?

シーズン序盤はUAEツアーを経て、ツールから東京オリンピックにも出場する。特にフォルモロ、ウリッシとプレ大会でワンツーフィニッシュした二人がチームメイトなので、彼らから色々情報を聞いている。きつい登りは僕向きだし、コンディションを合わせてログリッチェなど強力なスロベニアチームのメンバーとチャンスを狙いたい。ツールから東京五輪まで非常に長いけれど、よく準備を重ねていけば大崩れすることもないと思っている。とにかく大きな一年になるので、調子を見ながら、体調を崩さないように走りたいと思っている。



ファビオ・アル(イタリア):「再び戦うための準備はOK」

復調が期待されるファビオ・アル(イタリア)。今年はツール・ド・フランスに参戦予定だ復調が期待されるファビオ・アル(イタリア)。今年はツール・ド・フランスに参戦予定だ
― 怪我や病気に悩まされて2年が経ちますが、2020年に向けて復調の兆しは掴めていますか?

答えはイェス。今重視しているのはチームの中で上手くトレーニングをこなし、照準を定めるレースでトップコンディションまで調子を上げていくこと。この2年間は不運続きで正直落胆していたけれど、身体が本調子になれば気持ちにも再び火が灯る。手術(腸骨動脈)もうまくいったし、再び戦うための準備はできている。来季はコロンビア出身のアルディラやTTU23世界王者のビョルグなど、たくさんの若く有望な選手たちと共に走ることになるので楽しみだ。

新加入のミッケル・ビョーグ(デンマーク)と走るファビオ・アル(イタリア)新加入のミッケル・ビョーグ(デンマーク)と走るファビオ・アル(イタリア) photo:So.Isobe
― 復活に期待しています。2020年のレーススケジュールは決まっていますか?

来年の大きな目標はツール・ド・フランスだ。そのためにカタルーニャやティレーノ・アドリアティコ、アルデンヌクラシックに出て調子を上げていく。具体的には総合トップ10入りが目標。2年前のツールで総合5位に入ったので、再びそのレベルに立つことは可能だと思うし、狙っていきたい。



ダヴィデ・フォルモロ(イタリア):「東京オリンピックが最大の目標」

インタビューに応じるダヴィデ・フォルモロ(イタリア)インタビューに応じるダヴィデ・フォルモロ(イタリア) photo:So.Isobe
― 2年間所属したボーラ・ハンスグローエを離れて心機一新ですね。今の気分はいかがでしょう。また、移籍を決めた理由は?

ドバイで行われた一次合宿、そしてこの二次合宿とチームキャンプを重ねてきているけど、このチームはまるで大きな家族のように温かな雰囲気だ。加入理由はもともとランプレが僕にとって憧れのチームだったから。イタリア人の僕にとってイタリアチームに入るのは自然だし、チームの雰囲気も良く、実績も十分で、歴史もある。そして何より僕のスーパースターであるジャネッティCEOの下で走ることが一番のモチベーションだ。

トレーニングライドで笑顔を見せるダヴィデ・フォルモロ(イタリア)トレーニングライドで笑顔を見せるダヴィデ・フォルモロ(イタリア) photo:So.Isobe
UAEチームエミレーツのジャージに袖を通したダヴィデ・フォルモロ(イタリア)UAEチームエミレーツのジャージに袖を通したダヴィデ・フォルモロ(イタリア) (c)UAE Team Emirates― 今シーズンは東京オリンピックを狙うと聞いています。プレ大会でワンツー勝利を決めて良い印象を持っているのでは?

今シーズンは相性が良いけれど勝てていないUAEツアーを皮切りに、ティレーノ〜アドリアティコで調子を上げてからミラノ〜サンレモに向かう。サンレモは自分がまだ子供だった頃、チポッリーニたちの走りを見ていたレースなのでとても思い入れがあるんだ。そこから少し休息を挟んでアルデンヌクラシック、そして東京オリンピックに向かう。

東京オリンピックは今年一番の目標とするレースだ。まだまだレースまで遠く、イタリアが確保する5枠に誰が入るかは決まっていない状態だけど、非常に厳しいコースレイアウトは自分向きだし、プレ五輪を(ディエゴ)ウリッシと共にワンツー勝利できたのでとても良いイメージを持っている。本戦では三国峠で激しいアタック合戦が生まれ、そこで生き残れるのは4人以下だろう。上手く協調体制を組めばサーキットまで逃げ切ることは簡単だと思う。そのあとはサーキット内にもタフなアップダウンがあるから、決して一筋縄ではいかないレースになるだろう。

ジャパンカップで2度、五輪プレ大会で1度、合計3回日本を訪れているけれど、個人的にも本当に大好きな国なんだ。迎えてくれるファンはいつだって温かくクレイジーだし、五輪プレ大会後の祝勝会で食べた寿司は最高だった(笑)。僕にとっては日本でビッグレースがあまり開催されない(=来日機会が少ない)ことが残念でならないよ。ぜひともオリンピック代表になって、また日本を訪ね、そして良い走りを見せたい。また日本のファンと交流できる機会があれば良いなと思っているよ。



次項ではフォルモロの”憧れの存在”、チームCEOのマウロ・ジャネッティ氏へのインタビューを紹介。チームとしての目標や、運営のポリシーなど、知られざるストーリーを聞くことができた。各ページへのリンクはこちら(Vol.1Vol.2Vol.4

text:So.Isobe
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